河野裕のレビュー一覧

  • つれづれ、北野坂探偵舎 トロンプルイユの指先

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    幽霊の世界に取り込まれて、紫色の指先に関わる諸々がメインになって、ややこしさは前巻より戻って来てしまったけれどそのややこしさを楽しめた。作中で語られる天才ふたりの小説は作者の理想でもあるのかな。傾向としてどちらも作者の著書と重なる部分も多い気がして、且つ嫌味なく寄り添えた。時間のずれは明らかになった瞬間にくるんと反転するみたいで引き込まれたし、六歳のノゾミが何だかうっすらと不気味なことも興味を惹かれる。騙し絵みたいな芸術っぽさを感じた。終盤の紫色の指先との問答は森博嗣さんの百年シリーズの女王様を連想した。

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    2018年10月17日
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    善悪を割り切る正しい真辺が筋違いの自惚れだけれど磨いてきれいにした昔の自分みたい。現実の七草と階段島に捨てられた七草の対話を始め概念をそのまま現実の出来事に落とし込んだような世界に引き込まれる。硝子みたいに儚くて透明で内面を覗き込むような攻撃でない研ぎ澄まされ感。大地の事情の理由の罪と救いも刺さる。

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    2018年10月14日
  • サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

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    ラノベだっていううがった見方をしてみれば、うまく書けている部類に入ると思う/ しかし平坦な文体で、読んでて冷めてくる/ 暗い/ 主人公がスカしすぎ/ あといかにもオチのために配置しましたってキャラと能力があざとい/ 構成が出来すぎてるだろ、と/ 本当に最後の最後の、オチのあとのシーンでなんとか救われたかなと思う

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    2018年10月08日
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    ミステリ要素が薄く文学作品のようになってきた。展開がまどろっこしいし、意味がないシーンや台詞も多く感じる。
    物語は佳境になり色々な人間関係が分かってきた。オチだけは見ようと思う。

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    2018年08月16日
  • サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

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    副題目:猫和幽灵,发展着星期六。要害是麥麦高芬(MacGuffin)和温柔的。只今我知道这个是连的故事。

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    2018年05月25日
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    今のところ最新刊。
    大地の問題を、どうしたって解決出来なさそうな子供たちがどうするんだろう?と思ったらこういう落としどころが付いてきたのかという展開。そうか、両親もこの世界の人なのねぇ。個人的には死んでしまったとはいえ父親も悪いよねぇ、という気がしなくもない。

    悪い人が居ないってのはある意味読んでいてしんどい感じ。いや、悪い人は居るけれども悪い人を悪いと言っても問題が解決しないというのが、うん、難しい。そんな中で魔女の力と魔女を同一視しない真辺さんにちょっと一目置きました。今まで読んできて彼女のあまりにも近視眼的なものの見方にはヘキエキしてたんだけど(まあそう言うキャラだから仕方ないんだけれ

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    2018年05月09日
  • 少年と少女と、 サクラダリセット6

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    ネタバレ

    2018/4 13冊目(通算65冊目)。浦地の企みにより咲良田中の能力の消失が行われ、春埼もケイと知り合う前の記憶を消去されてしまう。相麻菫の本当の目的がこの巻で明かされるが、未来を変えないために既に起こっていることを変えない様に実際に行動するというのはとてもつらいことではないか。そういった意味では非常に切ないなと読んでいて思う。相麻菫が残したわずかな希望を元に、ケイは春埼の記憶を取り戻す事ができるのか?。最終巻、じっくりと読んでいきたいと思う。

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    2018年04月24日
  • 片手の楽園 サクラダリセット5

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    ネタバレ

    2018/4 12冊目(通算64冊目)。生き返った相麻菫の狙いが何なのか、この時点ではまだ見えてこない。それがわからず読んでいてやきもきする。春埼が菫に対して「ケイと会わせたくない」とはっきりと主張するなど、ケイをめぐる春埼と菫のこれからの争いも見もの。管理局の浦地の企みも明らかになり結末に向けて話がどう進んでいくのだろう。続きも読んでいきたいと思う。

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    2018年04月24日
  • 凶器は壊れた黒の叫び(新潮文庫nex)

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    まさかのビックリの展開.だんだん階段島の謎があらわになって来て,それぞれが良かれと思って行動した結果が悲しさにつながっていくところが,負の連鎖に陥っているようでとってもまだるっこしい.悪人がいないんだよね.

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    2018年04月21日
  • さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4

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    ネタバレ

    2018/4 11冊目(通算63冊目)1~3巻までの話のその後とこれからの巻に続く内容を含む意味合いを持つ短編集。うまい構成だなと思う。読んでいてよかったのは春埼に関する短編の2編と表題のケイに関する短編。春埼に関する短編は傍から見ると春埼とケイは付き合っているように見えるんだなと読んでいて何かニヤニヤしてしまう。春埼の方もケイに対しては好意以上の物を持っているようで何かほのぼのとする。表題のケイに関する短編については、菫を失い悲しいのにどこか泣くことが出来ない喪失感とある女の子との出会いによって、新たな決意をするという点で、本編では悪い意味で達観していて好きになれなかったケイの人間らしいとこ

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    2018年04月21日
  • 機械仕掛けの選択 サクラダリセット3

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    ネタバレ

    2018/4 10冊目(通算62冊目)。相麻菫と出会った2年前と現在の話を行ったり来たりしながら、相馬菫の復活を待つという話の流れ。ここまで読んで、1,2巻の流れが相馬菫の復活につながる話の作りには感心させられる。ただ、話のイメージが自分の中でちょっとつかめていない気がするので、ここいらで配信サービスでアニメを見て、イメージを掴みたいと思う。次。

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    2018年04月18日
  • 魔女と思い出と赤い目をした女の子 サクラダリセット2

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    ネタバレ

    2018/4 9冊目(通算61冊目)。咲良田における魔女の存在が出てきて、同じ作者の「階段島」シリーズみたいな話の雰囲気を思い起こさせる。しかも、ラストで「魔女」の後継者の候補がケイが昔リセットで死なせた女の子だということが分かり、話がどう進んでいくのか想像がつかない。その女の子は生き返るのか?。話のそちらの部分が気になり、他の部分がおろそかになりそう。春埼はケイに好意を持っているが、ケイの方は今のところは春埼に心があるようだけど、その女の子が生き返ったらどうなるのかな?どちらにしても波乱含み。次。

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    2018年04月15日
  • 凶器は壊れた黒の叫び(新潮文庫nex)

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    前作が真辺エンドな感じだったのでちょっと手に取りにくかったのですがようやく読みました。何やら五巻目も発売されているらしいし本屋に行かなくては。

    今回で階段島の成り立ちと、前巻に登場したいわくありげな魔女の目的とが明確になりました。なるほど、そう言う話だったのか。ちょっと違うかもしれないけど七草の初恋と次の恋の対決みたいな話だなぁ。

    一巻を読んだときから思ったけれども現実の二人が二人であるために捨てた人格が同じ島に居るんだから衝突は免れないし、分かり合えるはずもない。でも真辺のまっすぐさを一番美しいと理想に掲げる七草の方が分は悪いのはワカル。
    だから今の七草が堀さんサイドに着くのはワカルけど

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    2018年04月13日
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1

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    ネタバレ

    2018/4 8冊目(通算60冊目)。アニメになっていたので気になっていたのが読もうと思った動機。「能力者」が普通に暮らしている咲良田を舞台に、所謂完全記憶能力を持つケイと時間を巻き戻すことが出来るリセットの能力を持つ春埼が「死んだ猫を蘇らせたい」という村井という女性の依頼を受け紆余曲折を経て、仲間になるという話の筋。「階段島」シリーズよりは読みやすいけど、何か主人公が斜に構えた感じで嫌な感じがするが、まあこれから読むうちに慣れてくればいいかなと思う。2巻目から話がどう展開するか、読んでいきたいと思う。

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    2018年04月13日
  • 凶器は壊れた黒の叫び(新潮文庫nex)

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    階段島シリーズ4巻目。階段島の秘密に近づいているのだが、くどくて、もうそろそろエンディングを迎えてもいいんじゃないかな。ビジネスの側面では、人気シリーズはできるだけ引っ張るのがいいんだろうが、読む側からは飽きてきてしまう。

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    2018年03月18日
  • 汚れた赤を恋と呼ぶんだ(新潮文庫nex)

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    階段島ではないあの時期の捨てた方の彼らのお話。
    ヒロインが(どうしてか名前が覚えられない… マカベだったかマナベだったか…)私はヒーローを呼ぶ人間だ、と語った事で何でこうもこのヒロインが苦手なのかわかったような気がしました。結局(そうでは無いのかもしれないけれども)彼女は自分では何も解決しないんですよね。もっと解決策を見つけるのには適した人が居るからと思考を七草に丸投げしているように見える。それが偶々成功していたから彼女もそれで良いんだと成長せずにいた。そこに痛烈な違和感を感じていたんだろうな。そういう意味では二年の別離と別れの際に傷をつけられた彼女の方が人間的で好感は持てる。

    階段島の彼女

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    2018年02月26日
  • 汚れた赤を恋と呼ぶんだ(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    現実サイドを書くのかー。という驚きはあったけど、前作の方がよかったかな。個人的には理想主義者のキャラクターの方がかっこよく見えるのと、階段島のあの雰囲気が好きなので。
    でもここから動き出しそうな感じ。

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    2018年02月10日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語

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    シリーズ二冊目。
    主人公らしき立ち位置の少女が大学生になってた。出しゃばられると結構ジャマそうな存在を上手に使っているなぁという印象。でもやっぱりパスティーシュさんがイイ。

    ようやく主要人物の人物像と過去が明らかにされ、さあ次の巻で本格的に動き出すのか?という所。
    それにしても雨坂先生は結構メンドクサイファンが多いんだな… まあ本人もそんな感じだから類は友を呼んでいるのか?

    脚本家は京都で芝居を書いているのだろうか、と期待させる終わり方。それにしても誰もコテコテの関西弁を使わないので地名が出てこないと関西が舞台という気がしない作品だな、このシリーズ。

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    2017年11月27日
  • ベイビー、グッドモーニング(角川文庫)

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    ユニクロの服を着た中学生くらいの死神女子が現れて、数日後の死期を告げられたなら……さて自分ならどう動くかなぁ、なんてことにも思いを馳せながら読んだ、死期の近づいた人と、死神との物語。

    死を前にした人たちの行動は様々だ。諦観や何かを残したいという気持ちや未練、それらが筆者特有の美しい修飾と描写で、決して悲壮感ばかりではなく紡がれる。

    短編形式で書かれた物語は、そして最後にひとつになるが、なるほど、人が残すもの、魂が残すものとは、そこに収斂されるのかもしれない。

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    2017年11月23日
  • 凶器は壊れた黒の叫び(新潮文庫nex)

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    階段島が魔女の理想なら、この物語は作者の理想なのではないかと思った。
    登場人物の会話から特にそれが感じられる。
    相手のことが好きでそれを尊重すれども、理想や思想がこんなにも相入れないのにあれだけ落ち着いて会話ができるのは大したものだと思う。もちろんそういう風に会話ができればいいんだけどなと思いつつも、読んでいてフラストレーションを感じずにはいられない箇所もあった。
    最後まで読んでしまってからいうのもあれだが、共感ベースで読んでいる人は、だんだんついていけなくなるのではないかと思う。

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    2017年11月10日