河野裕のレビュー一覧
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前作が真辺エンドな感じだったのでちょっと手に取りにくかったのですがようやく読みました。何やら五巻目も発売されているらしいし本屋に行かなくては。
今回で階段島の成り立ちと、前巻に登場したいわくありげな魔女の目的とが明確になりました。なるほど、そう言う話だったのか。ちょっと違うかもしれないけど七草の初恋と次の恋の対決みたいな話だなぁ。
一巻を読んだときから思ったけれども現実の二人が二人であるために捨てた人格が同じ島に居るんだから衝突は免れないし、分かり合えるはずもない。でも真辺のまっすぐさを一番美しいと理想に掲げる七草の方が分は悪いのはワカル。
だから今の七草が堀さんサイドに着くのはワカルけど -
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階段島ではないあの時期の捨てた方の彼らのお話。
ヒロインが(どうしてか名前が覚えられない… マカベだったかマナベだったか…)私はヒーローを呼ぶ人間だ、と語った事で何でこうもこのヒロインが苦手なのかわかったような気がしました。結局(そうでは無いのかもしれないけれども)彼女は自分では何も解決しないんですよね。もっと解決策を見つけるのには適した人が居るからと思考を七草に丸投げしているように見える。それが偶々成功していたから彼女もそれで良いんだと成長せずにいた。そこに痛烈な違和感を感じていたんだろうな。そういう意味では二年の別離と別れの際に傷をつけられた彼女の方が人間的で好感は持てる。
階段島の彼女 -
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シリーズ二冊目。
主人公らしき立ち位置の少女が大学生になってた。出しゃばられると結構ジャマそうな存在を上手に使っているなぁという印象。でもやっぱりパスティーシュさんがイイ。
ようやく主要人物の人物像と過去が明らかにされ、さあ次の巻で本格的に動き出すのか?という所。
それにしても雨坂先生は結構メンドクサイファンが多いんだな… まあ本人もそんな感じだから類は友を呼んでいるのか?
脚本家は京都で芝居を書いているのだろうか、と期待させる終わり方。それにしても誰もコテコテの関西弁を使わないので地名が出てこないと関西が舞台という気がしない作品だな、このシリーズ。 -
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この辺りはアニメも見終わったし…と読みました。
相麻菫が戻ってきた後の夢の世界のお話。
アニメで一度見ているから大分情景がわかりやすいというか。これ、文章だけで読んでいたら結構リセットとか世界観とか把握しにくかったかもしれないなんて思ってしまいました。
なるほど、一見自我が無いように思えた春埼の方がケイと共に自分が居ることを望み、菫の方がケイの想いを尊重したのだなぁという事がぼんやりわかる巻。
やっぱり自分は相麻派だなぁ…と思いました。後、正義の味方のお姉さんはホント余計なお世話だと思ったり。正義を信じている人って本当に厄介だなぁ… でもケイの春埼の方が正しいってのはただの主観であり、他者の -
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アニメから入ったので放映が大分進み、ここまでぐらいなら読んでも大丈夫かな、と手に取りました。ナルホド、ここで中学二年生に戻る訳だ。
原作を読む前にアニメから入った自分は相麻菫オシなのですが小説を読むと最初からケイは春埼に惹かれていたんだな、という事がよくわかります。
それにしても女の子を表現するのに野良猫みたいな少女ってヒドイよね(笑)猫みたいな少女、とかならワカル。でも野良猫って…。私のイメージする野良って痩せていて油断が無くていつもオドオドしていて緊張していて汚いって印象なんだけど今どきの人は違うのかなぁ。
対する春埼の描写の美しい事と言ったら!(笑)当事者意識が無く、すべてを自分と同様 -
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シリーズ物のしつこい解説が苦手だったりする。
「どうやら、リセットしたみたいだね」っていう台詞も無責任な気がしてしまう。
自分が猫と戯れたかったとして、猫のことを気にも留めなかったとする。でも猫には猫の都合があるんだ。そう考えられる人になりたい。
アニメを10話ぐらいまで見てしまって、小説との順番の違いに戸惑い、とりあえず本を読み終えようと思う。
【ビー玉世界とキャアンディレジスト】
自分を曲げた現実を受け入れられずビー玉の世界に逃避した同級生
【ある日の春埼さん~お見舞い編】
風邪をひいたケイの見舞いに行くか逡巡する春埼
【月の砂を採りに行った少年の話】
野々尾と白い猫と少年の話
【ある日の