河野裕のレビュー一覧
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ネタバレ三冊目にして初めて、現実世界の七草と真辺、大地が描かれる。階段島にいる「捨てられた七草」が思っているのとは現実は少し違いそう??
前二巻に比べて少し現実みが出てきた気がする。捨てた側の葛藤?も描かれて、一巻を読んだときのような違和感は少し薄らいだ。
しかしやはり、文章はすごく読みやすいのだけど、なにかが徹底的に自分とは合わないなと感じてしまう。観念的すぎるのかなー。私とは論点が違うのかな。最後まで読んだらもう少しスッキリするかなと思ったり、とりあえず彼らの着地点が気になったりするので読み進めてはいるけれど。
そもそもスッキリする話ではないのかもしれないなー。 -
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ネタバレ"3D小説"というリアルタイムで書かれていくWeb小説に、小説内の登場人物ソルとして読者が干渉していく新しい試み
を文庫本にしたもの。
登場人物はおおよそ以下のように大別される。
* 小説内での登場人物
* 読者
* 主人公である久瀬にメールを通して干渉ができ、読者ともTwitterを通して交流ができる"ベル"
読者はTwitter上でベルに依頼をすることで物語に干渉できる仕組みになっている。
読者には定期的にバッドエンドの未来が提示される。
物語中で提示されるリアル脱出ゲームのような謎がバッドエンドに結びつくため、それを読者が解いてTwitter -
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今のところ最新刊。
大地の問題を、どうしたって解決出来なさそうな子供たちがどうするんだろう?と思ったらこういう落としどころが付いてきたのかという展開。そうか、両親もこの世界の人なのねぇ。個人的には死んでしまったとはいえ父親も悪いよねぇ、という気がしなくもない。
悪い人が居ないってのはある意味読んでいてしんどい感じ。いや、悪い人は居るけれども悪い人を悪いと言っても問題が解決しないというのが、うん、難しい。そんな中で魔女の力と魔女を同一視しない真辺さんにちょっと一目置きました。今まで読んできて彼女のあまりにも近視眼的なものの見方にはヘキエキしてたんだけど(まあそう言うキャラだから仕方ないんだけれ -
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ネタバレ2018/4 11冊目(通算63冊目)1~3巻までの話のその後とこれからの巻に続く内容を含む意味合いを持つ短編集。うまい構成だなと思う。読んでいてよかったのは春埼に関する短編の2編と表題のケイに関する短編。春埼に関する短編は傍から見ると春埼とケイは付き合っているように見えるんだなと読んでいて何かニヤニヤしてしまう。春埼の方もケイに対しては好意以上の物を持っているようで何かほのぼのとする。表題のケイに関する短編については、菫を失い悲しいのにどこか泣くことが出来ない喪失感とある女の子との出会いによって、新たな決意をするという点で、本編では悪い意味で達観していて好きになれなかったケイの人間らしいとこ