河野裕のレビュー一覧

  • つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない

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    カフェに向かい合わせで座っている二人が織りなす
    奇妙な探偵物語。

    いや、探偵なのは1人だけで、もう一人は
    普通に作家、なのですが。
    元編集者は何故探偵になったのか、は謎ですが
    全ての謎を二人で、物語を作るように解いていきます。
    短編集なのですが、最終的にはすべてが合わさって…で
    解決します。

    こんな推理は? というわけではなく、本当に
    物語を作るようにピースを合わせていくので
    これはこれで面白いのですが、何だかだらだら
    話しているだけ、な感じもします。

    作るのが趣味なだけで美味しくないケーキ。
    ちょっと食べてみたいです。

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    2019年02月12日
  • 汚れた赤を恋と呼ぶんだ(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    三冊目にして初めて、現実世界の七草と真辺、大地が描かれる。階段島にいる「捨てられた七草」が思っているのとは現実は少し違いそう??
    前二巻に比べて少し現実みが出てきた気がする。捨てた側の葛藤?も描かれて、一巻を読んだときのような違和感は少し薄らいだ。

    しかしやはり、文章はすごく読みやすいのだけど、なにかが徹底的に自分とは合わないなと感じてしまう。観念的すぎるのかなー。私とは論点が違うのかな。最後まで読んだらもう少しスッキリするかなと思ったり、とりあえず彼らの着地点が気になったりするので読み進めてはいるけれど。

    そもそもスッキリする話ではないのかもしれないなー。

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    2019年01月28日
  • bell

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    ネタバレ

    "3D小説"というリアルタイムで書かれていくWeb小説に、小説内の登場人物ソルとして読者が干渉していく新しい試み
    を文庫本にしたもの。

    登場人物はおおよそ以下のように大別される。
    * 小説内での登場人物
    * 読者
    * 主人公である久瀬にメールを通して干渉ができ、読者ともTwitterを通して交流ができる"ベル"

    読者はTwitter上でベルに依頼をすることで物語に干渉できる仕組みになっている。

    読者には定期的にバッドエンドの未来が提示される。
    物語中で提示されるリアル脱出ゲームのような謎がバッドエンドに結びつくため、それを読者が解いてTwitter

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    2019年01月24日
  • ベイビー、グッドモーニング(角川文庫)

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    河野氏の他のいろいろなシリーズにある要素が混ざり合ったような印象の作品です。
    彼の魅力はシリーズとして複数本を読み進めるうちにどんどん強くなると思うので、単独作品では少し物足りなかった。

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    2018年12月26日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 物語に祝福された怪物

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    完結したようなしてないような終わり方でした。全体的にみんなどうなったんだろう?
    積ん読本や読みたい本がどんどんたまってきて、本を速く読みたい!と思って焦って斜め読みや流して読んでしまうこともあるのですが、この物語を読むと小説家が思いを込めて、考え抜いて書いた一文、一文字を、斜め読みや流しては読めないなと思いました。反省。

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    2018年12月02日
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    階段島シリーズ第五弾。複雑すぎる物語と世界観に少々胃もたれ気味。もう少し簡素にと思ってしまうのは年のせいだろうか。
    あらすじ(背表紙より)
    郵便配達人・時任は、階段島での生活を気に入っていた。手紙を受け取り、カブに乗って、届ける。七草や堀を応援しつつも、積極的に島の問題には関わらない。だが一方で、彼女は心の奥底に、ある傷を抱えていた…。大地を現実に戻すべく、決意を固める真辺。突き刺さるトクメ先生の言葉。魔女の呪いとは何か。大人になる中で僕らは何を失うのか。心を穿つ青春ミステリ、第5弾。

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    2018年10月28日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない

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    さくさく読めたけれど、上手く入り込めなかった。色んな繋がりが整理されずにとっ散らかっている印象を受けてしまった。キャラクターは何となく新鮮だった。

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    2018年10月17日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語

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    前作のことは殆んど覚えていなかった。雨坂と佐々波のやり取りとか枝葉の部分は楽しめたけれど、本筋とか深い部分はよくわからなかった。お芝居の話はすきだけれど、そういう部分もあまり入り込めなかった。終盤のお芝居が希望に転換する部分はすっきり出来て良かった。読んでいて視点が迷子になったり、幽霊のレイニーが見えている人といない人の把握がおろそかになってしまったり、「彼」や「彼女」が誰を表しているのか咄嗟にすんなりとはわからなかったりした辺り、文章はさらさらと読めるのに難しかった。

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    2018年10月17日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 ゴーストフィクション

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    この巻でまとまる部分は一〜二巻より断然楽しめた気がする。二巻からあまり間を空けずに読めたせいか、メインの佐々波と雨坂とユキとノゾミのキャラクターに馴染み易かったことも良かった。紫色の指先関連のシリーズを通しての大筋部分は相変わらずよくわからなくて入り込めなかった。一巻の内容をちゃんと覚えていて、その辺りの思わせ振りさにもっと興味を持って着いて行けたら良かった。。

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    2018年10月17日
  • 汚れた赤を恋と呼ぶんだ(新潮文庫nex)

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    真辺をはじめとした登場人物や物語の一筋縄ではいかないややこしさを、ひとつひとつ理解していきたいと思わされる。物語の根源に触れる辺りはふわふわもやもやとして、すんなり入って来なかったりよくわからなかったりするのだけれど、全体の独特の雰囲気に惹かれる。根源より少し浮かんだ展開部分にはスッと引き込まれる。真空の星空みたいなひんやりと澄んだ空気を感じる反面、作中に登場する夕陽みたいな暖かさも感じた。購入してシリーズをまとめて読み返し続けたらもっとしっかりと楽しめるんだろうなあと思うと、我ながら少し勿体無く感じた。

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    2018年10月17日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 トロンプルイユの指先

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    幽霊の世界に取り込まれて、紫色の指先に関わる諸々がメインになって、ややこしさは前巻より戻って来てしまったけれどそのややこしさを楽しめた。作中で語られる天才ふたりの小説は作者の理想でもあるのかな。傾向としてどちらも作者の著書と重なる部分も多い気がして、且つ嫌味なく寄り添えた。時間のずれは明らかになった瞬間にくるんと反転するみたいで引き込まれたし、六歳のノゾミが何だかうっすらと不気味なことも興味を惹かれる。騙し絵みたいな芸術っぽさを感じた。終盤の紫色の指先との問答は森博嗣さんの百年シリーズの女王様を連想した。

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    2018年10月17日
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    善悪を割り切る正しい真辺が筋違いの自惚れだけれど磨いてきれいにした昔の自分みたい。現実の七草と階段島に捨てられた七草の対話を始め概念をそのまま現実の出来事に落とし込んだような世界に引き込まれる。硝子みたいに儚くて透明で内面を覗き込むような攻撃でない研ぎ澄まされ感。大地の事情の理由の罪と救いも刺さる。

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    2018年10月14日
  • サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

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    ラノベだっていううがった見方をしてみれば、うまく書けている部類に入ると思う/ しかし平坦な文体で、読んでて冷めてくる/ 暗い/ 主人公がスカしすぎ/ あといかにもオチのために配置しましたってキャラと能力があざとい/ 構成が出来すぎてるだろ、と/ 本当に最後の最後の、オチのあとのシーンでなんとか救われたかなと思う

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    2018年10月08日
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    ミステリ要素が薄く文学作品のようになってきた。展開がまどろっこしいし、意味がないシーンや台詞も多く感じる。
    物語は佳境になり色々な人間関係が分かってきた。オチだけは見ようと思う。

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    2018年08月16日
  • サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

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    副題目:猫和幽灵,发展着星期六。要害是麥麦高芬(MacGuffin)和温柔的。只今我知道这个是连的故事。

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    2018年05月25日
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    今のところ最新刊。
    大地の問題を、どうしたって解決出来なさそうな子供たちがどうするんだろう?と思ったらこういう落としどころが付いてきたのかという展開。そうか、両親もこの世界の人なのねぇ。個人的には死んでしまったとはいえ父親も悪いよねぇ、という気がしなくもない。

    悪い人が居ないってのはある意味読んでいてしんどい感じ。いや、悪い人は居るけれども悪い人を悪いと言っても問題が解決しないというのが、うん、難しい。そんな中で魔女の力と魔女を同一視しない真辺さんにちょっと一目置きました。今まで読んできて彼女のあまりにも近視眼的なものの見方にはヘキエキしてたんだけど(まあそう言うキャラだから仕方ないんだけれ

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    2018年05月09日
  • 少年と少女と、 サクラダリセット6

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    ネタバレ

    2018/4 13冊目(通算65冊目)。浦地の企みにより咲良田中の能力の消失が行われ、春埼もケイと知り合う前の記憶を消去されてしまう。相麻菫の本当の目的がこの巻で明かされるが、未来を変えないために既に起こっていることを変えない様に実際に行動するというのはとてもつらいことではないか。そういった意味では非常に切ないなと読んでいて思う。相麻菫が残したわずかな希望を元に、ケイは春埼の記憶を取り戻す事ができるのか?。最終巻、じっくりと読んでいきたいと思う。

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    2018年04月24日
  • 片手の楽園 サクラダリセット5

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    ネタバレ

    2018/4 12冊目(通算64冊目)。生き返った相麻菫の狙いが何なのか、この時点ではまだ見えてこない。それがわからず読んでいてやきもきする。春埼が菫に対して「ケイと会わせたくない」とはっきりと主張するなど、ケイをめぐる春埼と菫のこれからの争いも見もの。管理局の浦地の企みも明らかになり結末に向けて話がどう進んでいくのだろう。続きも読んでいきたいと思う。

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    2018年04月24日
  • 凶器は壊れた黒の叫び(新潮文庫nex)

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    まさかのビックリの展開.だんだん階段島の謎があらわになって来て,それぞれが良かれと思って行動した結果が悲しさにつながっていくところが,負の連鎖に陥っているようでとってもまだるっこしい.悪人がいないんだよね.

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    2018年04月21日
  • さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4

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    ネタバレ

    2018/4 11冊目(通算63冊目)1~3巻までの話のその後とこれからの巻に続く内容を含む意味合いを持つ短編集。うまい構成だなと思う。読んでいてよかったのは春埼に関する短編の2編と表題のケイに関する短編。春埼に関する短編は傍から見ると春埼とケイは付き合っているように見えるんだなと読んでいて何かニヤニヤしてしまう。春埼の方もケイに対しては好意以上の物を持っているようで何かほのぼのとする。表題のケイに関する短編については、菫を失い悲しいのにどこか泣くことが出来ない喪失感とある女の子との出会いによって、新たな決意をするという点で、本編では悪い意味で達観していて好きになれなかったケイの人間らしいとこ

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    2018年04月21日