河野裕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ架見崎シリーズの第一編とあるように設定が細かく描かれたり伏線をたくさん張っていたりと、これからの導入という側面が強いような印象を受けた。最後まで謎が明かされない異世界の場所や仕組みなど、階段島シリーズと似た舞台設定の印象がした。
頭脳によって決められたルールの外側をいこうとする主人公香屋歩は最近流行りの異世界転生ものの主人公像そのまんまだと思った。個人的にルールの穴を突くタイプの話は最初に設定が練られているかどうかで面白さが決まると思うが、その点で言うと階段島のよく練られた設定が思い起こされるため安心して読み進められた。
作中の主軸となっている『ウォーター&ビスケットの冒険』の中で語 -
Posted by ブクログ
ネタバレ7人の超能力者が,年収8000万円の地位をめぐり,採用通知書を奪い合うという設定は極めて魅力的。ジエンターテイナーの音楽が度々登場するように,スティングのようなコンゲームを意識しているとも思われるが,登場人物の超能力が便利すぎて,登場人物間での騙し合いという感じはあまりしない。
特に,ナンバー2穂積のトレード,ナンバー4日比野のフェイク,ナンバー5高橋のビジョンの能力が,採用通知書を奪い合うという設定にマッチし過ぎている。これらの能力が強すぎるので,頭脳ゲームにはあまりなっていない。
この小説の肝は叙述トリック。ナンバー4である日比野が何かを企んでいると見せ掛け,ナンバー3の仲秋の考えが