河野裕のレビュー一覧

  • 凶器は壊れた黒の叫び(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    うーん、相変わらずの「Aだ。一方でAではない。」みたいな言い回しに疲れるけれど、だいぶ物語が進んだ、階段島シリーズ第4弾。

    以下、ネタバレです。


    前作で混乱を引き起こした安達が階段島へきた。階段島の七草は安達のことを知らない。魔女は実は2人いて、安達は堀の不幸を証明して魔法を奪おうと画策していて、実は大地も七草さえも安達の目的のためにうまく動かされているだけでは、という気もしてくる。

    そして、3人目の七草が出てきて・・・こっちの七草は堀を信仰していて・・・ここに私、混乱しまして。というのが、3人目の七草は現実の自分に、「堀のそばにいたい」という思いを捨てられ、階段島にきたというわけなの

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    2023年01月27日
  • 汚れた赤を恋と呼ぶんだ(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    階段島シリーズ第3弾。

    第2弾の停滞期(←失礼な)を経て、物語が動き出した。今回は、階段島ではなく、現実の世界(と言っていいのかよくわからないけど)側の七草や真辺のお話。
    こちら側では、魔女は「引き算の魔女」と呼ばれ、彼女を探そうとする七草が行動を起こすところから物語が始まる。「引き算の魔女」を探す七草が出会ったのは安達という少女。安達のことをなんとなく不思議に思いながらも、魔女探しという名目で協力しあう二人。七草は魔女に会い(正確には電話をもらい)、自分の一部を捨てることに成功。続いて、真辺も、大地も自分の一部を捨てたよう。

    今回は七草と真辺が捨てたものがはっきりしたわけだけど、なんとな

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    2023年01月16日
  • その白さえ嘘だとしても(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    階段島シリーズ第2弾。
    クリスマスを前にして、インターネット通販が使えなくなるという非常事態に陥った階段島。それに加え、直前に広まったクリスマスイヴの七不思議という噂・・・

    七草、真辺、佐々岡、水谷、堀、豊川・・・それぞれがどんなことをしてクリスマスイヴを過ごすことになるのか。そんな話。

    以下ネタバレになります。

    七草、豊川、堀が各自で自分の目的達成のため、仕掛けたことはわかったけれど、あまりスッキリしなかった。ん?というか、堀の思惑はあまり理解できていない気がする。まだシリーズが続くというのに、魔女の正体がわかったのは意外だった。

    階段島に住む人たちは、現実の自分に捨てられた「欠点」

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    2023年01月05日
  • 君の名前の横顔

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    河野さんっぽいファンタジー。
    最初はファンタジー要素なしかと思ってたらいつも通り異世界出てくる。
    まあ、読後感は悪くない。読みやすい。

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    2023年01月03日
  • さよならの言い方なんて知らない。6(新潮文庫nex)

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     読むの忘れていて先に7巻を読んでしまってから戻っての6巻。

     8月を繰り返す架見崎に現れた”ヘビ”の存在がデスゲームの意味を変えた。
     香屋歩はユーリィと共闘してトーマが立ち上げた世界平和創造部と対峙するが、トーマはエデンで暗躍していた。

     間が空きすぎて4巻との差分が完全に分からなくなってしまった。
     多分、5巻はそんなに話が動いてない。

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    2022年12月27日
  • さよならの言い方なんて知らない。7(新潮文庫nex)

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     やってしまった。
     新刊出たと思って読んだら、6巻読んでなかった。。。
     道理で話がつながらないわけで。

     シリーズ7巻目、架見崎に残る食糧はエデンに奪われていた。
     限られた量の食糧をめぐって、平穏な国内部でも隠し切れない諍いが起きていた。

     一方、7月の勝者である月生が勝者に与えられる、何でも一つ叶う願いについて、それでも月生が8月に残った理由。
     それは月生が願った「生きる理由が欲しい」という希望がいまだにかなえられていないことに起因することに、香屋が目を付けた。
     もう一度7月をやり直す。

     一方、ウォーター&ビスケットの監督からのメッセージは、次々回ループ後にDVDの内容が書

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    2022年12月04日
  • きみの世界に、青が鳴る(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    階段島シリーズ全部読み終わりました。最後は真辺と結婚したってことでいいのかな?

    このシリーズの印象としては、非常に読みにくく、文学的要素+自己啓発が含まれた小説だったなという感じです。物語の展開を要約するとすごく短く表現できるけど、言葉遊びをしていてのんびりとストーリーが進んでいく、そんな作品でした。

    人生においてさまざまな選択時がありますが、その時選ばれなかった道が階段島という夢幻世界で別のストーリーを紡ぎながら、それを現実世界で必要になったら思い出して拾う… 私たちリアルの世界でもありそうですが、その夢幻世界では自分以外の人間との社会性が存在していて、いろんな人と関わった後で、現実の自

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    2022年09月09日
  • いなくなれ、群青

    購入済み

    割引、そしてお馴染みの漫画家だったので購入。ペースが速い。原作の方はまだ続くのでそれもコミカライズされるともっと話がよくわかるのかな。

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    2022年08月06日
  • 君の名前の横顔

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    なんとなく青春小説だと思っていたら、『鏡の国のアリス』に登場するジャバウォックに名前や絵の具を奪われている世界……というファンタジーの様相。紫の絵の具がなくなって「12色」が次に「11色」になったところで「おや」となる。期待していたものとは違ったがそれなりに楽しく読んだ。血のつながらない家族および名前に関する物語。

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    2022年07月26日
  • 君の名前の横顔

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    読み始めのと途中からの雰囲気がガラッと変わります。読み進めるにつれ、哲学的でファンタジー要素有りの、どこか純文学風だったので、あやうく脱落しそうになりました。登場人物の感情や思想の表現が、え?つまりどいういこと??と、ついていけない部分があり、それが数ページ続くとイライラしました。
    村上春樹のような小説が好きな人なら好きかもしれません。

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    2022年07月23日
  • さよならの言い方なんて知らない。6(新潮文庫nex)

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    前巻で架見崎の概要と設定開示がされ、ここからどこへ物語は向かうのかワクワクしていたが、結局やることは相も変わらず陣取り合戦。能力バトルは未だに面白いものの、やってるキャラがAIであることと、この合戦の結果に意味が無いことを今巻序盤で明かされてしまった為に茶番にしか思えなかった。

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    2022年06月16日
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    これもしかして途中から読んでしまったか、、?
    全然意味がわからなかった。

    なんとなく独特の雰囲気はあったが笑

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    2022年05月26日
  • 君の名前の横顔

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    不思議なお話だけれど、現実的でもある。
    文体は好きだけれど、ちょっと中たるみした部分もあった。

    パラレルワールドに入り込んだみたいでちょっとこんがらがった。。。

    大沢夫妻と有住梓がいい仕事してる

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    2022年04月03日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない

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    ヒロインの女の子と主人公の2人の男っていう設定は、結構見る気がします。
    個性が強い、けど、うざったい系ではなく、くすっと笑えてしまう2人の主人公のやり取りは、好きです。

    ただ、入り込めなかったな…なんというか、著者のクセが強い?ように感じました・・

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    2022年02月11日
  • 君の名前の横顔

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    ネタバレ

    愛は、離婚して一人息子の楓と暮らす牧野英哉と結婚し、冬明を授かる。英哉が死に、10歳になった冬明は不登校気味で、愛は困惑し疲弊していた。二人を見守る楓は、冬明の「ジャバウォック」の話を聞き、調べ始める。

    著者らしく、世界の改変につながる話。そのきっかけをもたらしたある人物の悪意が心底怖い。

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    2022年02月06日
  • 君の名前の横顔

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    ファンタジーだった。
    急に無くなってしまうものがある。
    ジャバウォックが盗むから。
    ジャバウォックって何だろう?と楓(冬明の義理の兄)が探る。
    探り方がとても優しい。
    境遇の複雑な家族。
    SNSの悪意に追い詰められ自殺した父親。
    ジャバウォックは、昂揚した議論のたまもの。
    この世界に実在する怪物を言い表している。SNSで、大勢の人たちが昂揚した議論を交わし、そして誰かを攻撃する。巨大だけれど実態がない。怖しい怪物。
    アリスが出てきてますますファンタジー色が強くなりびっくりした。
    ジャバウォックは、鏡の国のアリスに出てくる怪物。
    千守がとても良い友人で良かった。
    冬明の話かと思ったが、この本は楓

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    2022年01月02日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない

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    探偵役の2人のお互いの呼び方について、「編集者」呼びはするっと入ってきたのですが「ストーリーテラー」呼びはキザ過ぎてなんとなく笑えてしまいます。とはいえファンタジーな設定なのでこれでちょうど良いのかもしれません。
    登場人物自身が物語を絶対にハッピーエンドにすると豪語しているだけあり、ちゃんと明るく終わります。安心して読めるシリーズだと思います。

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    2021年08月25日
  • その白さえ嘘だとしても(新潮文庫nex)

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    これシリーズだったんだと気付き。
    どこかで読んだことあるようなキャラ。
    「いなくなれ、群青」読んでたからだった。
    まだ続くのかこれ。

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    2021年08月23日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 物語に祝福された怪物

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    もはや「北野坂探偵舎」というタイトルに相応しい内容ではないですね。
    完璧な小説へのこだわりにはついて行けませんでした。

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    2021年08月11日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 トロンプルイユの指先

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    パスティーシュが出ていないけど気になる。
    ほとんど異世界の中で話が進んで退屈。そういえば、サクラダリセットもそうだった。
    終盤に差し掛かっているのに今ひとつ盛り上がらないように感じる。

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    2021年07月06日