河野裕のレビュー一覧
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ネタバレうーん、相変わらずの「Aだ。一方でAではない。」みたいな言い回しに疲れるけれど、だいぶ物語が進んだ、階段島シリーズ第4弾。
以下、ネタバレです。
前作で混乱を引き起こした安達が階段島へきた。階段島の七草は安達のことを知らない。魔女は実は2人いて、安達は堀の不幸を証明して魔法を奪おうと画策していて、実は大地も七草さえも安達の目的のためにうまく動かされているだけでは、という気もしてくる。
そして、3人目の七草が出てきて・・・こっちの七草は堀を信仰していて・・・ここに私、混乱しまして。というのが、3人目の七草は現実の自分に、「堀のそばにいたい」という思いを捨てられ、階段島にきたというわけなの -
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ネタバレ階段島シリーズ第3弾。
第2弾の停滞期(←失礼な)を経て、物語が動き出した。今回は、階段島ではなく、現実の世界(と言っていいのかよくわからないけど)側の七草や真辺のお話。
こちら側では、魔女は「引き算の魔女」と呼ばれ、彼女を探そうとする七草が行動を起こすところから物語が始まる。「引き算の魔女」を探す七草が出会ったのは安達という少女。安達のことをなんとなく不思議に思いながらも、魔女探しという名目で協力しあう二人。七草は魔女に会い(正確には電話をもらい)、自分の一部を捨てることに成功。続いて、真辺も、大地も自分の一部を捨てたよう。
今回は七草と真辺が捨てたものがはっきりしたわけだけど、なんとな -
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ネタバレ階段島シリーズ第2弾。
クリスマスを前にして、インターネット通販が使えなくなるという非常事態に陥った階段島。それに加え、直前に広まったクリスマスイヴの七不思議という噂・・・
七草、真辺、佐々岡、水谷、堀、豊川・・・それぞれがどんなことをしてクリスマスイヴを過ごすことになるのか。そんな話。
以下ネタバレになります。
七草、豊川、堀が各自で自分の目的達成のため、仕掛けたことはわかったけれど、あまりスッキリしなかった。ん?というか、堀の思惑はあまり理解できていない気がする。まだシリーズが続くというのに、魔女の正体がわかったのは意外だった。
階段島に住む人たちは、現実の自分に捨てられた「欠点」 -
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やってしまった。
新刊出たと思って読んだら、6巻読んでなかった。。。
道理で話がつながらないわけで。
シリーズ7巻目、架見崎に残る食糧はエデンに奪われていた。
限られた量の食糧をめぐって、平穏な国内部でも隠し切れない諍いが起きていた。
一方、7月の勝者である月生が勝者に与えられる、何でも一つ叶う願いについて、それでも月生が8月に残った理由。
それは月生が願った「生きる理由が欲しい」という希望がいまだにかなえられていないことに起因することに、香屋が目を付けた。
もう一度7月をやり直す。
一方、ウォーター&ビスケットの監督からのメッセージは、次々回ループ後にDVDの内容が書 -
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ネタバレ階段島シリーズ全部読み終わりました。最後は真辺と結婚したってことでいいのかな?
このシリーズの印象としては、非常に読みにくく、文学的要素+自己啓発が含まれた小説だったなという感じです。物語の展開を要約するとすごく短く表現できるけど、言葉遊びをしていてのんびりとストーリーが進んでいく、そんな作品でした。
人生においてさまざまな選択時がありますが、その時選ばれなかった道が階段島という夢幻世界で別のストーリーを紡ぎながら、それを現実世界で必要になったら思い出して拾う… 私たちリアルの世界でもありそうですが、その夢幻世界では自分以外の人間との社会性が存在していて、いろんな人と関わった後で、現実の自 -
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ファンタジーだった。
急に無くなってしまうものがある。
ジャバウォックが盗むから。
ジャバウォックって何だろう?と楓(冬明の義理の兄)が探る。
探り方がとても優しい。
境遇の複雑な家族。
SNSの悪意に追い詰められ自殺した父親。
ジャバウォックは、昂揚した議論のたまもの。
この世界に実在する怪物を言い表している。SNSで、大勢の人たちが昂揚した議論を交わし、そして誰かを攻撃する。巨大だけれど実態がない。怖しい怪物。
アリスが出てきてますますファンタジー色が強くなりびっくりした。
ジャバウォックは、鏡の国のアリスに出てくる怪物。
千守がとても良い友人で良かった。
冬明の話かと思ったが、この本は楓