河野裕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ全く期待しないで読み始めたが,思いのほか,面白かった。神戸北野坂に存在する「徒然珈琲」には,元編集者でお菓子作りが趣味の佐々波さんと,いつも眠たげな天才的な作家雨坂さんがいる。現実の状況を「設定」として物語を作るように議論しながら推理をする二人。この二人のモットーは,「迷子の猫捜しから心霊現象まで,なんでも解決」というもの。佐々波は,小さいころから「幽霊」が見え,「幽霊」と話ができるという。
細かい設定に説明不足の点がある。そもそも,佐々波と雨坂の関係は分からないし,佐々波が幽霊が見える理由も不明。細かい説明を省き,テンポよく物語を進めている。
プロローグでは,同じかっこをして歩いている -
Posted by ブクログ
『死』がテーマの連作短編。
死神が出てきますが主役も語り部もヒトです。
ザッピング要素はそこまで重要じゃないきがします。
それぞれの生き方死に方。
明確な答えは読者に委ねられてる感じがする。
ほわわ~んとした感じ。
でもそれが良い。
この作品も好きなんですが『サクラダリセット』が★4なんで相対的に★3
一冊で完結してるの本あまり読まない人にオススメするらこっちかな。
河野裕さん作品のちょっとキザっぽい文章や、風景の描写が、凄く好き。
合わない人もいると思いますが、合う人はハマるんですよね。
ということで他のかたのレビュー見てて気づいたんですが、良い作品はレビューが良い。(今更
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Posted by ブクログ
ラノベっぽくないラノベ、というのが第一印象。
ラノベにありがちなギャグや萌え要素はなく、
文章も癖がなく淡々としていて一般小説のような感じです。
ストーリーは時間移動があるためちゃんと整理しながら読まないと飲み込みにくいですが、
異能力ものでありながらバトルではなくミステリーに近い内容は独特で新鮮でした。
作中の雰囲気もさらっとしていて綺麗です。
ただ、かなり主観的な感想になりますが、
主人公およびヒロインの性格がどうも好きになれなくて、そこが少し残念でした。
冷めすぎているのでしょうか…、感情移入しにくいです。
ヒロインの謎の(設定上仕方ないのかもしれませんが)主人公依存みたいなのも個人