河野裕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ村上春樹を思い出させる語り口だが、彼ほど陶酔的でなく、個人的でない部分は、村上春樹が好きな人と嫌いな人がいるように、この作品もまたしかりなのだと思う。
ライトノベル文庫なので、表紙の感じからしてターゲットは中高生向けに書かれた本だと思うが、大人が読んでも十分耐えうる作品になっていると思った。
自分のこれまでをこういった形で考えたことがなかったのですごく新鮮だったのと同時に、過去の恥ずかしい自分や今はなかなか出せていない当時の自分もどこかの島にいるのかと思うと、久々に会いたくなった。
最後の最後まで話の結末が見えず、ワクワクしながら読めたこともいいことだったと思う。 -
Posted by ブクログ
ちぃーと昔に、
祭りじゃあーーーー!\(^o^)/
グループSNE祭りじゃー!
と、ひま師匠が騒いでいました
なので手にとりました、、、
というわけではございません
ひま師匠、すみませんm(_ _;)m
だけど、aoiさんはSNE祭りに惹かれて手に取ったのかもしれません
たぶん違うな
たぶんでなく絶対に違うな
だって、SNE祭りではなくこのシリーズに興味があってと言い切ってましたからね
で、私はaoiさんのレビューに書かれていた「村上春樹の描く世界と似ているかも」という一文に惹かれて手に取ったのです
んで、読んでみた結果、春樹の世界観に似ている気がします
んでんで、気に -
Posted by ブクログ
ネタバレ「階段島」と呼ばれる不思議な場所を舞台にした青春ファンタジー小説。そこは、捨てられた人間だけがたどり着く島。島から出るには「自分が失くしたもの」を見つけなければならない。
主人公の七草は徹底した悲観主義者。対する真辺は理想を追い続ける少女。島からの脱出をめぐって、痛みを伴なおうとも突き進む真辺と、小さな損失であっても拒む七草の対立は、本作の軸であり最大の見どころです。理想も損失のない世界も、結局は現実には存在しえない幻想に過ぎません。それでも、届かぬと知りながらも譲らない姿に、青春の苦さと眩しさが凝縮されています。
印象的だったのは、七草と真辺が「大人になった彼ら自身が切り捨てた人格」であ -
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