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Posted by ブクログ
面白い。シリーズ一気に5冊読んでしまった。
設定としては、ジョジョ4部の杜王町に近い。
バトルのない(頭脳戦はある)杜王町。要するに能力戦。
この能力が良くできている。
一見すると無意味と思われる脇役の能力が、
最後のパズルのピース足りえるところとか、能力の違った使い方を見せられたりとか、とにかく「うまい!」と思わせる。
淡々と一人称で語られ、途中視点を変えながら進んでいく形式は珍しくもないが、個人的にはこの形式は割と苦手。
それでも爽やかな世界観と、主人公のよくわからない正義感ってところにも感情移入してしまった。まぁそれは人によるかもしれませんが。
おすすめです。
Posted by ブクログ
河野裕先生作「サクラダリセット」。超能力者が集まる咲良田町で繰り広げられる、ヒューマンドラマをメインとした作品は、全体を通して透明感が漂っており、苦しさすら覚える薄さです。空気が薄い、とはこのようなことなのか、と思うような読後感でした。
何が面白いのか、と問われると難しいのですが、私が良かったと思えるのは主人公の感性と能力の合致です。主人公は「絶対に忘れない」という能力を保持しており、パートナーの「リセット能力者」と協力して、未来の記憶を持ったまま事件を解決するという展開になっています。
この能力、一見優秀っぽいですが、私はもっとも不必要な力だと思います。人間は忘却の生き物ですが、それは覚えられないのではなく、すべてを覚えておくと逆に不都合だからです。嫌な記憶は、楽しい記憶より残りやすい。聞いたことがあると思いますが、主人公は永遠につらい記憶にさいなまれ続けていて、どこか達観したような感性を持つに至った。そんな風に想像してしまいます。
そこまで考えて読むと、針が降り切れてしまって何も感じない心。それでも、端々に諦めきれないという未練が滲んでいる。この二つを感じるたび、切なくなってきます。傑作、とまでは言えないのかもしれませんが、最高級とは言い切れるぐらいの作品です。古いからって、敬遠せずに読んでほしいです。
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