河野裕のレビュー一覧

  • 最良の嘘の最後のひと言

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    超能力者たちの鬼ごっこ。   
    嘘つきたちの騙し合い。   
    7人の群像劇。   
    あれも嘘でこれも嘘でそれも嘘。   
    そして超能力バトル!   
    やっぱり超能力があると幅が広がるなぁ。
    裏の裏の裏の裏は裏。    

    最良の嘘の最後の一言は、『ありがとう』。

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    2017年04月25日
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1

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    途中で時間軸が混乱するけど、
    先が知りたくて一気に読めた。

    最後、中野くんの力、すごっ!
    って思った。

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    2017年04月21日
  • サクラダリセット 上

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    映画のノベライズ作品。映画と原作の要所をうまく掻い摘んでいる感じです。映画でもどかしい気持ちになった部分がうまく消化されていると思います。原作しか読んでいない人には用がないと思いますが、映画を観てさらに詳しく知りたいと思った子どもにはちょうどいいと思います。スニーカー文庫時代が好きな人的には、椎名優先生のイラストがたくさん観られるので眼福です。挿絵が多くて表紙もすべて書き下ろしでうれしい…

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    2017年04月15日
  • 少年と少女と正しさを巡る物語 サクラダリセット7

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    かなり強引な感じはするものの、とりあえずは決着。しかしこの7巻までの流れを全て計算した上で書いてるんだとしたら、すごいな。
    しかし小説しては面白いけど、ケイを含め河野裕作品の主人公とは友達になれそうもないな。

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    2017年04月04日
  • 少年と少女と正しさを巡る物語 サクラダリセット7

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    我儘であるつらさ。世界を救おうとするのと、ひとりの女の子を救おうとするのは、当事者にとっては確かに似たようなものなのかもしれない。

    分かっちゃいたが、シリーズ最終巻で思い至るのは、これは中高生の恋の物語だということ。ただそれが、閉鎖的ではあるが一つの世界を巻き込んでいるだけだ。

    だが本作を、セカイ系とまとめるには躊躇いがある。セカイが主人公らを巻き込むのではなく、彼らが我儘と意思によって、たまたまセカイの方を巻き込んだのだろう。

    入り組んだ構成と美しい修辞に彩られ、最後まで楽しく読めた。

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    2017年04月03日
  • 少年と少女と、 サクラダリセット6

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    6巻は7巻と対になる感じ。まずはリセット前に何があったのかが描かれて、菫の遠大なシナリオも明らかになる。7巻でケイはどう立ち向かうのか。

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    2017年04月02日
  • 片手の楽園 サクラダリセット5

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    夢の世界っていうのは、ちょっと行ってみたい気がする。でもあのおじいさんのように、自分を律する自信はないな。

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    2017年04月02日
  • 最良の嘘の最後のひと言

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    【収録作品】幕が上がれば演じ続けろ/嘘つきたちは夜の街を走る/最良の嘘について/物語は舞台裏で決まる/ふたりの関係/最後の言葉に至るまで 
     「超能力者」という設定はファンタジーなのだが、その真偽も含めてのコン・ゲームで、面白い。

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    2017年04月02日
  • 最良の嘘の最後のひと言

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    超能力者たちによる騙し合い。最初、ブギーポップのパンドラを思い出したけど
    、やってることは騙し合いが中心なのでテイストは大分違う。
    登場人物はもちろん、読者の方も積極的に騙しにくるのでやや混乱する。というか、これはミステリーとしてフェアなのか?と疑ってしまうくらい。ちゃんと読み返さないとその辺の評価はちゃんとできないけど、小説として考えると登場人物が魅力的なのでよし。

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    2017年03月28日
  • さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4

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    これまでのストーリーに関連するサイドストーリーの短篇集になるのかな。
    最後のホワイトパズルは全く別物のようだけど
    あらためてみるとこれはティーン向けなんだなと。
    それにしても、出て来る登場人物はNPCみたいな感情があまりなくコミュニケーションに難がありそうなキャラばかりなのが不気味で、いまだにそれが馴染めない。若い人にはそれが一定の評価を受けているのだろうか?

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    2017年04月01日
  • 魔女と思い出と赤い目をした女の子 サクラダリセット2

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    岡絵里の言動は余りに身勝手でイラっとした。ケイにここまで深読みされては太刀打ちできないんだろうけど、それにしても行動があまりに幼稚だ。

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    2017年03月26日
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1

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    セーブにリセット、まるでゲームの設定ですが、制限を加えることでミステリーとして成り立つ素地を作り上げてますね。いろいろ深読みしすぎな感じもしますけど。
    前知識なしで読みましたけど、サクラダは地名なんですね。

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    2017年03月21日
  • 片手の楽園 サクラダリセット5

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    「隣にいる人が笑うことを、幸せと呼ぶんだ」
     シリーズ5巻、幸せの青い鳥を夢の中で探す少女の話。

     浅井ケイは管理局から、ある女性の能力調査の依頼を受ける。
     片桐穂乃歌は九年間、昏睡状態にあり、彼女の能力は夢の中で現実世界と同様の世界を創造すること。
     夢に他人を引き込むことから、その能力が管理局から危険視された。
     依頼は、夢の世界と現実世界との違いを調査することだった。
     さらに、夢の中にいる老人に会いに行くと野ノ尾盛夏も加わり、ケイと美空の三人は病室で眠りにつくのだが。

     夢の世界の咲良田ではチルチルとミチルの兄妹が三人を待っていた。現実と異なる世界を創造した彼らが守るものは。
     

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    2017年03月12日
  • さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4

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    【収録作品】ビー玉世界とキャンディレジスト/ある日の春崎さんお見舞い編/月の砂を採りに行った少年の話/ある日の春崎さん友達作り編/さよならがまだ喉につかえていた/ホワイトパズル-特別収録- 
     思春期ゆえの不安定さ。だからかもしれない、きれいな連作。

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    2017年03月02日
  • 少年と少女と、 サクラダリセット6

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    才能って言葉があるが、あれはある種の異能に近いのかもしれない。じゃあ、異能とは異端なのだろうか?

    咲良田の街をリセットし、「能力(異能)」を封じようとする者と、それを阻止する者とが、各々の能力で静かな戦いを繰り広げる。限られた範囲とはいえ世界を左右する事態だが、動機はとても個人的で、故にどちらにも共感してしまう。

    人を好きだから、その人のために世界を救おうとし、また哀しみが生まれる。切なさの連鎖を見ながら、最終巻へ。

    「私の好きな人が、別の女の子に好きだと伝えるのを待つために、私は長い間、なにも話さなかった」

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    2017年02月27日
  • 片手の楽園 サクラダリセット5

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    今までで一番面白かったような気がするようなしないようなくらいには面白かった。   
    やっぱ相麻菫の存在は大きい。 それにそのほかの登場人物も多かったし。    
    そして変わりかけて心の中で葛藤する春埼さんもとても良い。        
    内容に関してはまぁ何が正しくて何が悪いのかとか、正しければ善なのか、間違いは悪なのか、とか、基準は何なのかとか、法律なんてワードは出てこないし、まぁ哲学は人それぞれだし、何が言いたいかって法に依らない善悪なんてどうでもいいって感じ。水掛け論だし平行線だし。     



    あともっとどうでもいいことだけど、どうもアニメの声優のチョイスがズレてるような気がするんだ

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    2017年02月24日
  • 片手の楽園 サクラダリセット5

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    恋を恋だと自覚するのに、ここまで迂遠な道筋が必要なのだろうか。でもその道筋こそがとても美しく、そしてもの悲しい物語になっている。

    今回は、夢の世界に作られた楽園――ワンハンド・エデンを舞台に、主人公・ケイが東奔西走する。巻を進めるごとに、ケイが優先するものが徐々に明らかになってくる。彼は周りの人たちを、手の届く範囲で救おうとし、彼の周りの人たちはそんな彼を助けようとする。

    それがそれぞれ交錯するのではなく、並行して進んでいくのが、この物語の面白さあり、哀しさなんだろう。あと2巻、結末が楽しみ。

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    2017年02月21日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 ゴーストフィクション

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    非常に冗長な物言いが好きな人は気に入る作品だと思う。
    かくいう私は文体が好きなのでお気に入りだ。

    本シリーズにおいては、設定がある種「奇をてらった」と言わんばかりの設定ではあるもののそこを気に入ってしまった。
    作家と編集者がそれぞれの立場、目線から物語を進めていく様子は新鮮であり、作者のキザったらしい文体も相まって掛け合いを見ているだけで楽しい。

    彼の物語の登場人物にはそれぞれ役割が与えられていると思う。物語である以上、役割があるのだろうが彼の物語ではより明確にその線引きがなされているように思う。
    それぞれの役割を最大限にこなそうとする登場人物に私は好感を覚える。

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    2017年04月24日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない

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    結末の違いは、作者がどこで語るのを止めるか。

    なるほどなるほど。
    面白い切り口で進むストーリーなんだけど、何はともあれ近頃すべてはシリーズものなのよね。
    続きはそれなりに気になるので読んでみるとして、ストーリーを終わらせる能力は近頃の作家さんには必要とされてないのかしら。

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    2017年01月09日
  • さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4

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    サクラダシリーズ4巻は短編集。春埼の日常はとてもかわいらしい。野々尾さんの性格や思考がわかるのでこの巻は楽しいです。なんだか気の合いそうな春埼と野々尾さんの絡みはずっと見ていたくなります。次の展開につながるキーポイントやキーキャラクターが出てくるので、短編集だからと飛ばさないで読んでほしいと思います。
    巻末に収録されているホワイトパズルは、サクラダシリーズとは全く関係がないけれど好きなお話しなので、角川版にも漏れなく収録されてうれしかったです。浦川さんと積木くんの不思議な恋愛はぜひ読んでほしいところ。

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    2017年01月07日