河野裕のレビュー一覧

  • 片手の楽園 サクラダリセット5

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    「隣にいる人が笑うことを、幸せと呼ぶんだ」
     シリーズ5巻、幸せの青い鳥を夢の中で探す少女の話。

     浅井ケイは管理局から、ある女性の能力調査の依頼を受ける。
     片桐穂乃歌は九年間、昏睡状態にあり、彼女の能力は夢の中で現実世界と同様の世界を創造すること。
     夢に他人を引き込むことから、その能力が管理局から危険視された。
     依頼は、夢の世界と現実世界との違いを調査することだった。
     さらに、夢の中にいる老人に会いに行くと野ノ尾盛夏も加わり、ケイと美空の三人は病室で眠りにつくのだが。

     夢の世界の咲良田ではチルチルとミチルの兄妹が三人を待っていた。現実と異なる世界を創造した彼らが守るものは。
     

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    2017年03月12日
  • さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4

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    【収録作品】ビー玉世界とキャンディレジスト/ある日の春崎さんお見舞い編/月の砂を採りに行った少年の話/ある日の春崎さん友達作り編/さよならがまだ喉につかえていた/ホワイトパズル-特別収録- 
     思春期ゆえの不安定さ。だからかもしれない、きれいな連作。

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    2017年03月02日
  • 少年と少女と、 サクラダリセット6

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    才能って言葉があるが、あれはある種の異能に近いのかもしれない。じゃあ、異能とは異端なのだろうか?

    咲良田の街をリセットし、「能力(異能)」を封じようとする者と、それを阻止する者とが、各々の能力で静かな戦いを繰り広げる。限られた範囲とはいえ世界を左右する事態だが、動機はとても個人的で、故にどちらにも共感してしまう。

    人を好きだから、その人のために世界を救おうとし、また哀しみが生まれる。切なさの連鎖を見ながら、最終巻へ。

    「私の好きな人が、別の女の子に好きだと伝えるのを待つために、私は長い間、なにも話さなかった」

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    2017年02月27日
  • 片手の楽園 サクラダリセット5

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    今までで一番面白かったような気がするようなしないようなくらいには面白かった。   
    やっぱ相麻菫の存在は大きい。 それにそのほかの登場人物も多かったし。    
    そして変わりかけて心の中で葛藤する春埼さんもとても良い。        
    内容に関してはまぁ何が正しくて何が悪いのかとか、正しければ善なのか、間違いは悪なのか、とか、基準は何なのかとか、法律なんてワードは出てこないし、まぁ哲学は人それぞれだし、何が言いたいかって法に依らない善悪なんてどうでもいいって感じ。水掛け論だし平行線だし。     



    あともっとどうでもいいことだけど、どうもアニメの声優のチョイスがズレてるような気がするんだ

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    2017年02月24日
  • 片手の楽園 サクラダリセット5

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    恋を恋だと自覚するのに、ここまで迂遠な道筋が必要なのだろうか。でもその道筋こそがとても美しく、そしてもの悲しい物語になっている。

    今回は、夢の世界に作られた楽園――ワンハンド・エデンを舞台に、主人公・ケイが東奔西走する。巻を進めるごとに、ケイが優先するものが徐々に明らかになってくる。彼は周りの人たちを、手の届く範囲で救おうとし、彼の周りの人たちはそんな彼を助けようとする。

    それがそれぞれ交錯するのではなく、並行して進んでいくのが、この物語の面白さあり、哀しさなんだろう。あと2巻、結末が楽しみ。

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    2017年02月21日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 ゴーストフィクション

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    非常に冗長な物言いが好きな人は気に入る作品だと思う。
    かくいう私は文体が好きなのでお気に入りだ。

    本シリーズにおいては、設定がある種「奇をてらった」と言わんばかりの設定ではあるもののそこを気に入ってしまった。
    作家と編集者がそれぞれの立場、目線から物語を進めていく様子は新鮮であり、作者のキザったらしい文体も相まって掛け合いを見ているだけで楽しい。

    彼の物語の登場人物にはそれぞれ役割が与えられていると思う。物語である以上、役割があるのだろうが彼の物語ではより明確にその線引きがなされているように思う。
    それぞれの役割を最大限にこなそうとする登場人物に私は好感を覚える。

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    2017年04月24日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない

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    結末の違いは、作者がどこで語るのを止めるか。

    なるほどなるほど。
    面白い切り口で進むストーリーなんだけど、何はともあれ近頃すべてはシリーズものなのよね。
    続きはそれなりに気になるので読んでみるとして、ストーリーを終わらせる能力は近頃の作家さんには必要とされてないのかしら。

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    2017年01月09日
  • さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4

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    サクラダシリーズ4巻は短編集。春埼の日常はとてもかわいらしい。野々尾さんの性格や思考がわかるのでこの巻は楽しいです。なんだか気の合いそうな春埼と野々尾さんの絡みはずっと見ていたくなります。次の展開につながるキーポイントやキーキャラクターが出てくるので、短編集だからと飛ばさないで読んでほしいと思います。
    巻末に収録されているホワイトパズルは、サクラダシリーズとは全く関係がないけれど好きなお話しなので、角川版にも漏れなく収録されてうれしかったです。浦川さんと積木くんの不思議な恋愛はぜひ読んでほしいところ。

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    2017年01月07日
  • さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4

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    サクラダで起こる幾つかの事件を追った短編集だが、ラノベによくある大きな構成からスピンオフしたインターミッションという感はなく、少しずつだが全体の物語も動いている気がした。

    今のところ本作は、ケイと春埼の物語だと思うが、その2人が少しずつ成長していくのが、すなわち大きな物語の進行でもあるのだろう。後続巻に影響を与えそうな新キャラも出てきて、ますます先が楽しみになる一冊だった。

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    2017年01月04日
  • さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4

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     ある日の春埼さん、あらかわいい。

    ~お見舞い編~
     感情を無くした春埼さん、確固たる自我を持たない彼女は合理的判断として、風邪で休んだケイのお見舞いに行くことにした。
     土鍋と、米と、昆布をカバンにいれた。梅干しは先ほど買った。あとはそう、甘いものでも買っていこう。
      
    ~友達作り編~
     君ももう少し友達を作った方がいいよ?。
     ケイにそういわれて友達作りをすることになった春埼さんは、誰を友達にするか思いつかず、オススメを聞き返したら野ノ尾さんを勧められた。
     そんなわけで、小さな社の石段で猫と昼寝をする彼女に会いに来たのだ。

     
     能力者が集まる咲良田市の日常、短編6編。

     猫と戯

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    2016年12月25日
  • ブラックミステリーズ 12の黒い謎をめぐる219の質問

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    「ウミガメのスープ」、それをカードゲーム化した「ブラックストーリーズ」、の小説化です。
    アナログゲーム好きなので以前から興味がありましたが、期待と不安を軽く飛び越えていて楽しく読めました。
    水平思考遊びの入門書的にも読めそう。

    内容的にブラックでないもの、突飛すぎない問題集(?)があるなら、家族での長距離ドライブとかでも遊べそうですね。

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    2016年12月22日
  • 魔女と思い出と赤い目をした女の子 サクラダリセット2

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    計算され尽くした物語。 面白かった。 
    未来予知ってのはほんと反則だよなぁ。 
    悪が強いのか善が弱いのか。見方次第だけど。 
    弱さは強さ。強さは弱さ。 
    そして、魔女を失い、野良猫を取り戻す咲良田。 
    大きな一波乱がありそうだ。

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    2016年12月05日
  • ブラックミステリーズ 12の黒い謎をめぐる219の質問

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    推理カードゲームの小説化らしいけど、それを知らなくても小説として面白かった。ブラックな謎解きゲームそれぞれも面白かったし、参加者の過去が謎につながるのもよかった。

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    2016年12月01日
  • 魔女と思い出と赤い目をした女の子 サクラダリセット2

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    宮沢賢治は「世界全体が幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない」と言っていた。もしかしたら主人公・ケイの目指す世界はそれに似ているものなのかもしれない。その割には、作中ケイの食う割は大きかったが。

    出来るだけ多くの人の幸福を願うケイの優しさが沁みてくる物語で、と同時に過去の彼が描かれることで、それが彼の生来ではなく、成長によって得られた特質と知る。

    過去の選択を一つも後悔していない人はほぼいないと思うが、やり直せないからこそ努力する、優しさと哀しさを感じる物語だった。

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    2016年11月10日
  • 魔女と思い出と赤い目をした女の子 サクラダリセット2

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    物語が速度を持ち始める。1巻はむしろ短編的な扱いだったのでは、と思うくらいここから話が変わったように思います。もちろん良い意味で。時間の行き来が増えましたがおもしろく読めました。
    今後の展開がわかっているだけに、魔女の最初の「貴方は私の結末が、幸福なものであることを望んでくれる?」という言葉で泣いてしまいました。春埼が少しずつ変化していく姿をなんだかうれしく思います。春埼とケイがしあわせになってほしいです(物語を知っているのに祈らずにいられない)
    そしてこれから登場する相馬菫のことを思うと今から胸が痛い。

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    2016年11月06日
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1

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    なんてことはない、摩訶不可思議なボーイ・ミーツ・ガールなお話だ。 
    優しい世界の作り方を探して、今日も彼は三日飛ぶ。 

    生まれ変わったら、幽霊になってみたい。それもまた一興。

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    2016年11月05日
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1

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    やはり美しいレトリックだ。新海誠監督の「新海モノローグ」のように、「河野レトリック」とでも勝手に名付けたくなる、特徴的な修辞が心地よい。そして本作でも、著者らしく、突飛な設定を前触れもなくぶっ込んできた。とはいえ、多少の戸惑いはあれどそれはすんなり受け入れられるし、その上に広がる本来ファンタジー的なはずの物語も、まるで日常系青春小説の如しだ。特殊能力が日常的な世界での一種のミステリーは、お伽話のようですらある。誰もが優しい世界はなくても、そうありたい世界を見られるのは、物語の幸せだ。

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    2016年10月31日
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1

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    ネタバレ

     この街、咲良田で生活している人の大半は、何かしらの能力を持っている。
     しかし、街から出るとその能力は失われるため、特に問題なく毎日が過ぎる。

     特に力の強い能力者たちは能力管理局の監視下に置かれるが、少しは自由になるために浅井ケイは、学校ではボランティア部で管理局の手伝いをしている。

     浅井ケイの能力は、全てを記憶する能力だ。

     そして彼とペアを組むのが春埼美空、彼女の能力は三日以内に設定したセーブポイントまで時間をリセットこと。

     時間を巻き戻すと春埼自信も、巻き戻った時間の記憶を失ってしまうが、ケイはその間の記憶を保ったまま時間を遡ることができる。


     ボランティア部の顧問、

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    2016年10月21日
  • サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA

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    完結編。
    透明感のある雰囲気、文章は相変わらず素敵です。

    しかし、シリーズの最終巻、完結編ということで、なにかと複雑、というかなんというか。

    話としてはひたすらに、共依存な三角関係というか、互いに互いを思いあうがゆえにすれ違うというか、つきつめるとシンプルではあるんですが。
    良くも悪くもライトノベルっぽい冗長な語り口になってしまったのはちょっと残念。

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    2016年08月02日
  • サクラダリセット6 BOY, GIRL and ──

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    物語もいよいよ終盤。
    物語は加速し、かなり密度の濃い内容に。

    前半部分で学園祭の話があるが、レビューするために読み返したときに思い出したぐらいには内容が濃い

    サクラダの歴史、タイトルの意味、相馬菫の計画、などなど明らかになってきた
    次回が最終巻。どう完結するのか楽しみである。

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    2016年07月31日