河野裕のレビュー一覧
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ある日の春埼さん、あらかわいい。
~お見舞い編~
感情を無くした春埼さん、確固たる自我を持たない彼女は合理的判断として、風邪で休んだケイのお見舞いに行くことにした。
土鍋と、米と、昆布をカバンにいれた。梅干しは先ほど買った。あとはそう、甘いものでも買っていこう。
~友達作り編~
君ももう少し友達を作った方がいいよ?。
ケイにそういわれて友達作りをすることになった春埼さんは、誰を友達にするか思いつかず、オススメを聞き返したら野ノ尾さんを勧められた。
そんなわけで、小さな社の石段で猫と昼寝をする彼女に会いに来たのだ。
能力者が集まる咲良田市の日常、短編6編。
猫と戯 -
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ネタバレこの街、咲良田で生活している人の大半は、何かしらの能力を持っている。
しかし、街から出るとその能力は失われるため、特に問題なく毎日が過ぎる。
特に力の強い能力者たちは能力管理局の監視下に置かれるが、少しは自由になるために浅井ケイは、学校ではボランティア部で管理局の手伝いをしている。
浅井ケイの能力は、全てを記憶する能力だ。
そして彼とペアを組むのが春埼美空、彼女の能力は三日以内に設定したセーブポイントまで時間をリセットこと。
時間を巻き戻すと春埼自信も、巻き戻った時間の記憶を失ってしまうが、ケイはその間の記憶を保ったまま時間を遡ることができる。
ボランティア部の顧問、 -
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相変わらず綺麗な文章。
とても読みやすい。
本作はメーテルリンクの青い鳥がモチーフとなっており、鳥かごの中に閉じこもってしまった女の子の青い鳥を探す物語。
その脇ではそれぞれがそれぞれの本当の幸せを探している。知っている、わかっている、近くにある、それを幸せと認識していないから幸せと感じないだけで、やはりそれは幸せである、ということが言いたいのかな。結局のところ、青い鳥である。
「人が隣で笑うことを幸せという」いい言葉ですね。
また、本巻はサクラダリセット全7巻の後編の始まり、と位置付けている作品らしい。たしかに、相馬菫の物語が始まった感じはする。
文化祭がどうなるのかが気になる。 -
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ひとりの女の子の夢の世界のお話でした。夢は彼女そのもの、というのは難しかったように思います。今回は夢と現実を行き来して、時間も前後してすこしややこしかったかな。
相麻と浦地の思惑が垣間見えてどきどきしました。今後どうなるのか、こわいけど気になります。
そして、リセットしたことによる代償を改めて思い知って悲しくなりました。春埼がもう一度あの感情を知ることができるのだろうか…ケイと春埼と相麻の三人の関係がうまくいくといいなと思うけど、難しそうだ。
野々尾さんと老人の話は悲しいけれど、なんとかいい結末になったようでよかった。老いはどうにもならない問題だ。チルチルとミチルも、今後ちゃんと生きていくこと -
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サクラダリセットシリーズ4巻、と思ったら短編集なんですね。
最初の「キャンディ」はいままでのサクラダリセットっぽいと思いました。津島先生そんなこと考えてたんだ、みたいな。
ショートショートのある日の春埼さんは、どちらもかわいかった。野々尾さんとのからみは癒されます。お見舞いで悩む姿もとてもかわいい。ついにやにやしました。久しぶりに皆実の姿が見られたのもうれしかった。
月の砂を取ってくる少年の話もおもしろかった。野々尾さんも淡白な人だと思ったけど、やさしさも見えてちょっと安心しました。出てくる女の子あんな感じの子ばかりじゃこわいです。
最後の「ホワイトパズル」はかなりよかったと思います。サクラダ -
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シリーズ2巻目。前回に引き続き淡々とお話が進みました。
今回は前回よりもさらに、過去と現在を行ったり来たりして、ややこしかったです。過去も大幅に変わってて、複雑でした。それなのに、すらすらとお話を読み進められました。淡々としているけれど、きれいであたたかい言葉でつづられる文章はすてきでした。
新キャラも違和感なく馴染んでいて特徴的で魅力的でした。わずかに変化していくヒロインがどうなるか気になります。歪なふたりの関係がどう変化していくかも気になります。
異能系、そして女の子キャラに主人公が囲まれたハーレム系ともいえる設定の作品なのに、ラノベっぽくなくていいですね。イラストもお話の雰囲気に合ってて -
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紫の指の人についてようやく前進したかな。
そして、佐々波さんの過去。
佐々波さんの過去が静か過ぎるのか…何となく5年前の佐々波さんは過去だからなのか淡々としているというか、無音の世界みたいでした。色んな事が起こっているのに、穏やかな印象です。
『タイトル未定』と『非常口』が気になります。読んでみたいです。特に過程が見えるだけに『非常口』は一冊の本として読んでみたいです。『タイトル未定』は話題にはずっと出て来るのに出版もされず、原稿も残っていないだけど読んだ人は絶賛する話って滅茶滅茶気になります。内容すら分からないから余計に気になります。『トロンプルイユの指先』はこれも内容が語られていないし、み