【感想・ネタバレ】少年と少女と、 サクラダリセット6のレビュー

あらすじ

再生後、姿を見せなかった相麻菫からケイへの奇妙な連絡。それは春埼と一緒に交差点でゴミ拾いをしろというもの。何のために? 一方、管理局の男は、咲良田から能力の消滅を目論んでいた。物語はクライマックスへ!
※本書は、二〇一一年十二月に角川スニーカー文庫より刊行された『サクラダリセット6 BOY, GIRL and ――』を修正し、改題したものが底本です。

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Posted by ブクログ

誰かひとりが命を投げ出せば世界を救えるとして、そのひとりが死んでしまう必要なんて、なにもない。怖ければ逃げ出せばいい。(217ページ)
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特別な力を否定して。
悲しみを受け入れて。苦しみに耐えて。できないことは、できないと割り切って。限られたものから最良を探すのが、頭の良い方法なのかもしれないけれど。理性的で、優秀な人間のやり方なのかもしれないけれど。
でも、本当に悲しいとき、それを受け入れるのが正解なのか。
全部、諦めろというのが、正義なのか。
たとえば能力で救われた人に、やっぱり間違いだったから、もう一度苦しめというのが正しいのか。
(248ページ)

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2023年01月26日

Posted by ブクログ

河野裕の少年と少女と、を読みました。

咲良田を舞台にしたSF、サクラダリセットの6冊目でした。
咲良田にだけ存在する超能力を全て消し去り、咲良田を普通の街にしようとする浦地の策略は成功したかに思えたのですが、記憶を保持する浅井ケイの能力だけは消されずに残ります。
そして浅井ケイは最後の反撃に出るのでした。

春﨑美空のキャラクターがペルソナ3に登場するアイギスと同じように感じるのが面白いと思いました。

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2019年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

無駄な登場人物は一切いなかったこと。1巻からずっと最終章へ向けて物語が着実に進んでいたこと。この巻を読んで分かり、ただただ脱帽しました。次巻が待ち遠しいです。

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2017年05月14日

Posted by ブクログ

クライマックスへ向けて面白くなってまいりました。   
浅井と春埼。   浅井と相麻。    相麻と浦地。   
咲良田の仕組み。   

それぞれの想い。   思惑。   駆け引き。    

よくできた物語だ。 とても面白い。

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2017年04月06日

Posted by ブクログ

 終盤に向けて物語が一層加速する。

 始まりの三人、未来視の魔女と能力範囲制限の夫婦が作った咲良田市の能力者たちをあるべき姿に戻す。その信念で管理局の一部署、対策室室長の浦地が暗躍し、相麻菫が力を貸す。
 文化祭での出し物の劇、演じるケイと美空の距離が縮まる一方で、美空を危険から遠ざけたいとの思いから彼女を一人にしたのが失策だった。

 街の数か所で突然起きた能力の暴発事故、そして咲良田市を包み込む雨雲を一瞬で晴らして青空になったとき、能力者たちの街の終焉サクラダリセットが始まる。

 能力を残せば、犠牲になる人がいて、救われる人がいる。
 能力をなくせば、犠牲になる人がいて、救われる人がいる。
 全てが終わったこの街で、ケイ一人が別の選択肢を探して走り出す。

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2017年03月15日

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ネタバレ

能力があるから、生まれる幸せと犠牲があって、
能力がなければ、守られた幸せと守られなかった犠牲がある。
その選択が良いのか悪いのかなんて、立場によって違うんだなと、、、
咲良田という能力のある町の物語を通じて、哲学を学んでいる感じ。

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2021年04月12日

Posted by ブクログ

サクラダから能力を無くそうとする管理局員と、それを阻止しようとするケイ。
それぞれの理由はどちらも理解できるものであり、最後に河野氏がどちらを選択するのかが気になります。

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2020年05月31日

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サクラダリセット6作目。
我慢しきれず、アニメを2話だけ見進めてしまったら、この人はこの人なのかーーー、と思ってしまい、その情報が本に出てきたものなのか、出てきただろうけどどのあたりかなどわからず、少し後悔。
映画を観てひとつの結末、ひとつの話の進み方を知ってしまっているので、確認行為のようで純粋に小説を楽しめないでいる。
初期にも思ったことだが、映画を観てはまっていなかったらこんなシリーズ物読めなかった気もするから、なんともやきもきする。

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2017年10月12日

Posted by ブクログ

6巻は7巻と対になる感じ。まずはリセット前に何があったのかが描かれて、菫の遠大なシナリオも明らかになる。7巻でケイはどう立ち向かうのか。

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2017年04月02日

Posted by ブクログ

才能って言葉があるが、あれはある種の異能に近いのかもしれない。じゃあ、異能とは異端なのだろうか?

咲良田の街をリセットし、「能力(異能)」を封じようとする者と、それを阻止する者とが、各々の能力で静かな戦いを繰り広げる。限られた範囲とはいえ世界を左右する事態だが、動機はとても個人的で、故にどちらにも共感してしまう。

人を好きだから、その人のために世界を救おうとし、また哀しみが生まれる。切なさの連鎖を見ながら、最終巻へ。

「私の好きな人が、別の女の子に好きだと伝えるのを待つために、私は長い間、なにも話さなかった」

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2017年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2018/4 13冊目(通算65冊目)。浦地の企みにより咲良田中の能力の消失が行われ、春埼もケイと知り合う前の記憶を消去されてしまう。相麻菫の本当の目的がこの巻で明かされるが、未来を変えないために既に起こっていることを変えない様に実際に行動するというのはとてもつらいことではないか。そういった意味では非常に切ないなと読んでいて思う。相麻菫が残したわずかな希望を元に、ケイは春埼の記憶を取り戻す事ができるのか?。最終巻、じっくりと読んでいきたいと思う。

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2018年04月24日

Posted by ブクログ

色々なことが回収され始めている。こんがらがりながら、最後に向かっているんだなと思う。
2017/9/25

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2017年09月25日

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