河野裕のレビュー一覧

  • いなくなれ、群青(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    七草と真辺の関係性が面白いと思った。
    自分の性格が真辺とよく似ていて、理想を貫きたいと思う心境に共感できた。そんな真辺の人格が七草は自分にないものを持ってるから、好きなんだろうと思う。反対に真辺は自分についてくれる人が居ないから孤独を感じていて、それを埋めてくれたのが七草なんだろうと思う。

    捨てられた人格が集まった島。
    もし自分が主人公ならどんな人格を捨てるだろうかと考えてみたが、うまく言葉にできないと思った。
    自分で自分自身の人格を理解していないからなのか
    自分にコンプレックスがあるとしても何かよく分からない。改めて自分に対して向き合えるような小説だった。

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    2025年02月16日
  • 愛されてんだと自覚しな

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    神様から呪いを受けた恋人同士のお話なんてファンタジーだなって思ったのですが、サスペンスになったり冒険譚になったりと忙しいストーリー展開でした

    単純な私はミスリードしました
    ラストはとても良き

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    2025年01月26日
  • 君の名前の横顔

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    ファンタジーだけどそんな気がしない素敵なお話だった。
    私の世界にもジャバウォックはいるんだろうな。
    冬明くんも楓も愛さんもスーパー愛おしい。
    家族っていいなって思えた、この先のみんなにも幸あれ!

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    2025年01月19日
  • 君の名前の横顔

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    この作家さんの作品は2作目。
    「サクラダリセット」を読んだことがありますが、ファンタジー要素が強目で途中で読むのをやめたような記憶が。
    この作品もファンタジー要素はありました。また、文調になかなか馴染めなかったのですが、物語の続きが気になって読み終えることが出来ました。
    物語はプロローグとエピローグ、21の話で構成されています。話の視点というか語る人物は、登場人物が交代でなっています。

    主な登場人物は、
    シングルマザーの三好愛
    10歳で愛の息子、冬明
    愛の夫の連れ子で大学生の牧野楓
    楓の同級生だった有住梓
    楓と同じ大学でサークル仲間の千守遼
    そして、怪物 ジャバウォック

    色んな事が描かれて

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    2025年01月19日
  • いなくなれ、群青(新潮文庫nex)

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    ネタバレ


    本棚の目立たないところに置いてあった、学生の頃に読んだ記憶がある作品。だが、表紙以外ほとんど覚えていなかったので最後まで初見の気持ちで楽しめた。

    階段島の暮らしぶりがとても綺麗で羨ましい、好ましい。捨てられた自分自身がいるとはいえ、階段島に悲しみや切なさはあまり感じなかった。

    私は、七草的な考えを持つ。また(真辺ほどの理想主義者ではないとは思うが)真辺のような友人もいる。なので読んでいて、七草と同じような感情で読み進めていた。七草のように、自分が我慢すればことが上手く進むと思っている。正しさを信じ、理想を語る人を怪訝な目で見てしまい、理解ができない。その曖昧さに時に愚痴ってしまうこともあ

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    2025年01月13日
  • 彗星を追うヴァンパイア

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    『彗星を追うヴァンパイア』
    読み終わった後、この題名の意味が分かり感動した
    文章が綺麗で、余韻に残る

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    2025年01月03日
  • 彗星を追うヴァンパイア

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    ネタバレ

    少し理系の人が読むと
    楽しい物語です。

    「対比」がキレイだと思いました。
    ・科学と非科学(ヴァンパイア)
    ・父と子
    ・ニュートン力学と量子力学
    (確定性と不確定?(存在するけど曖昧…的な))


    そして
    名誉(無血)革命にヴァンパイアが絡んでるという仕掛け! 

    爽やかな読後感を残す作品でした。

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    2024年12月21日
  • 彗星を追うヴァンパイア

    ネタバレ

    アリソンが…。

    終盤でアズが殺戮を開始するシーンで、アリソンも巻き込んだのが悲しい…。
    アレってオスカーがアズと交わした約束を破ったからだよね…。
    最初読んだ時は約束をすっかり忘れてて巻き添え食らったアリソンが不憫でならなかった…。
    オスカーも考えるのに忙しくて約束の事失念してたみたいだし…。いや、それとも覚悟の上だったのかな?
    まぁ…、あの状況じゃアレが最善だったのかな…
    何にせよ、最初から最後まで酷い目にあわされっぱなしで結局死んじゃったアリソンが一番心に来た。

    いやぁ、生きてて欲しかったなぁ…。

    #切ない

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    2024年12月18日
  • 最良の嘘の最後のひと言

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    エイプリルフールに行う年収8000万で超能力者をひとり雇うという企業が行う最終試験、そしてその争奪戦。うそをついてるのは誰なのか見破るのはあなたです。 これは読んでいて映像化にぴったりです。一度読んでもわからない、何度でも読み返したくなってしまいそうです。

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    2024年12月05日
  • 愛されてんだと自覚しな

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    河野裕さんの文章が大好きです。
    千年もの転生や神々の登場にも関わらず、杏が現在の自分の感覚や感情を大事にしているのがいいなと思った
    終始ほとんどの登場人物が敬語で話しているのも、話全体の丁寧さや人物同士の不思議な距離感が感じられて好きだった。
    ストーリーが軽やかでとても読みやすい!

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    2024年12月04日
  • 最良の嘘の最後のひと言

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    ネタバレ

    超能力系ミステリ。登場人物が嘘をつきまくるのでもはや発言に意味はあるのかというくらいに皆信用ならんのだが、嘘と超能力が効果的に物語の面白さを生み出していた。 そして主人公はやっぱり主人公。

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    2024年11月30日
  • 彗星を追うヴァンパイア

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    若き天才科学者の情熱を描く長編サイエンスファンタジー

    いつの世も真実の探究にのみ没頭出来ない現実は厳しい
    人が紡いでゆく科学の歴史を、美しいヴァンパイアがみとどける、淡い寂寥を感じるお話です

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    2024年11月17日
  • 彗星を追うヴァンパイア

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    ネタバレ

    科学とファンタジーが組み合わさった物語で、評判も良さそうだったので読んでみました。(勝手な表紙のイメージから)ハラハラドキドキ系かと思っていましたが、予想と違い、淡々としたストーリー展開でした。でも最後の方はページをめくる手が止まらず、切ないもののタイトルと伏線の回収が見事だったと思います。

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    2024年11月16日
  • 彗星を追うヴァンパイア

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    初めて味わう読書体験、そして彗星の如く一瞬だけど、長く尾を引く読後の余韻。
    うまく言葉にできないし、この本の中に正解は記されていないけど、考えることはとても美しくて心躍ることだと改めて思わされた作品でした。

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    2024年11月15日
  • 彗星を追うヴァンパイア

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    学問を愛した青年と人間を信じた怪物の友情が歴史を動かしていく物語。歴史上の出来事や人物が次々に登場する展開に心が踊り、史実を知っているからこそ先を思い苦しくもなった。タイトルに収束するエンドロールが素敵。

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    2024年11月15日
  • 彗星を追うヴァンパイア

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    名誉革命が就るまでのイングランドが舞台のファンタジー。物語としての面白さ以外にも、学問について考えさせられる部分があって良かった。《学ぶことにおいて、未知とは敵ではなく親密な友人でなければならない》この小説を象徴する一文には深い感銘を受けました。

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    2024年11月11日
  • 少年と少女と正しさを巡る物語 サクラダリセット7

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    作者の言葉の選び方が好きだ。
    ここにきてこの能力が活きるのかと驚く場面も多かった。
    そして、ケイと春崎の想いの強さにもなんだかグッとくるものがあった。

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    2024年10月01日
  • いなくなれ、群青(新潮文庫nex)

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    悲観主義と理想主義の矛盾がテーマの作品、主人公七草の良くも悪くも捻くれた表現が面白い。続編も読んでみたくなった

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    2024年09月07日
  • 昨日星を探した言い訳

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    これはいい青春小説。
    うだるような夏ではなく、5月の気候の8月の夕方みたいな。
    現実には有り得ないけど、きっと多くの人が憧れた、欲しかった青春ってこんな感じではないでしょうか。

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    2024年08月25日
  • 君の名前の横顔

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    ネタバレ

    氏らしい哲学性をまとった作品だった。最初はあまり氏の作品ということを意識せずに読んでたんだけど、途中から徐々に作品のボルテージがあがっていく感じに、あぁそうだったそうだったと思い出した。

    テンションが上がるのとはある意味真逆で、世界は深いところに沈んでいくという印象。氏の作品は登場人物たちも読者も常に自分と向き合うことを求められる。今回の作品に限った話ではないけれど、自分という存在は、その名前を通して、そして他者を通して存在しうるということなんだろうかなぁ。

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    2024年08月19日