【感想・ネタバレ】君の名前の横顔のレビュー

あらすじ

世の中のすべての悲しみを避けて歩くのも、 なんだか気持ちの悪いことのような気がした。 『いなくなれ、群青』、『昨日星を探した言い訳』の著者が描く、 血の繋がらない家族と名前をめぐる物語。 夫を亡くし、小学生の息子・冬明を一人で育てるシングルマザーの愛。父親の死後、義母の愛と弟の冬明を見守りながらも、家族という関係に違和感を持つ大学生の楓。 「世界の一部を盗む」想像上の怪物・ジャバウォックを怖れ、学校に行きたがらない冬明に二人は寄り添おうとするが、「紫色の絵具がなくなったんだ。ジャバウォックが盗っちゃったんだよ」と冬明が告げた日から、現実が変容していく。 ジャバウォックの真実を知ったとき、あなたもきっと、その怪物を探し始める――。 家族とは、常識とは何かを問い直す、壮大なファンタジーエンタメ小説。

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Posted by ブクログ

面白かった。久しぶりに夢中になって読んでしまった。
序盤に小さな違和感が仕込まれていて、徐々に実際の脅威として具現化していてく。その緊張感に満ちた過程がたまらなく面白い。家族の在り方や、現実世界の悪意に満ちた正義とか、いろいろと考えさせられる小説でもある。
ジャンルとしてミステリーと言っていいのか、ファンタジーやSFと言っていいのかわからないけど、そんなことは関係なく傑作だと思う。河野裕の作品はいくつも読んでるけど、これが一番好きです。

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2025年03月11日

Posted by ブクログ

大人になったからこそ読みたいファンタジー作品。
正義や常識が正しいとは限らないこと、負の感情も大事な気持ちであることに気付かされた。

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2025年01月21日

Posted by ブクログ

ファンタジーだけどそんな気がしない素敵なお話だった。
私の世界にもジャバウォックはいるんだろうな。
冬明くんも楓も愛さんもスーパー愛おしい。
家族っていいなって思えた、この先のみんなにも幸あれ!

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2025年01月19日

Posted by ブクログ

この作家さんの作品は2作目。
「サクラダリセット」を読んだことがありますが、ファンタジー要素が強目で途中で読むのをやめたような記憶が。
この作品もファンタジー要素はありました。また、文調になかなか馴染めなかったのですが、物語の続きが気になって読み終えることが出来ました。
物語はプロローグとエピローグ、21の話で構成されています。話の視点というか語る人物は、登場人物が交代でなっています。

主な登場人物は、
シングルマザーの三好愛
10歳で愛の息子、冬明
愛の夫の連れ子で大学生の牧野楓
楓の同級生だった有住梓
楓と同じ大学でサークル仲間の千守遼
そして、怪物 ジャバウォック

色んな事が描かれていますが、物事のとらえ方、考え方、常識。そして、家族、親子関係というものを考えさせられました。
ファンタジーはあまり読まなくなったのですが、家族というものが話のベースにあったからか、私には読みやすかったです。

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2025年01月19日

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