河野裕のレビュー一覧

  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    なるほど、この階段島シリーズは、成長の物語だったのね。「大人の階段の~ぼる~♪」ってやつですね。本書は階段島と現実が入り乱れる第五弾。

    うぅ、「やっぱり私が、国語の成績悪かったのわかるわ」ってくらい、なんか押し問答のように長々と続く、登場人物の会話についていけない。
    ―「やっぱりあなたはAね」
    ―「いえいえ、私はA’(エーダッシュ)よ」
    とはいえ、Bとも言えなくない・・・

    みたいなやり取りに、頭の回転が悪い私はもうどっちでもえぇわ!と、物語の本質を根元からなぎ倒してしまうであろう感想を何度抱いたことか。落ち着くんだ、私。彼ら(登場人物)は、昔の薄っぺらくペラペラだった私とは違って、若さゆえ

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    2023年02月02日
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1

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    特殊設定ものはミステリ業界において今となってはなくてはならない枠組みになった。
    ラノベ風の作品も、特殊設定を盛り込んで(ファンタジー系を多いからなのかもしれないが)その限定された条件下で事態を終息させていく。
    本作では時間を遡る能力や記憶を保持し続けることのできる能力など、様島な特殊能力を持った土地に暮らす若者たちの活躍が描かれる。
    映画化もされた人気シリーズだ。

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    2023年01月29日
  • さよならの言い方なんて知らない。(新潮文庫nex)

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    人から薦められた本。タイトルを見てひとまず読み始めて、どうも今ひとつ肌に合わないような気がしてどうしようかと思っていたのだが、プロローグを超えて本編に入ると俄然おもしろくなった。世界観そのものを物語に組み込んでいるという設定がおもしろいし、主人公がある意味「メタ」な存在として自分の存在価値を作っていく発想や過程もおもしろい。単純に平行世界における闘争物語として読んでもなかなか楽しい作品である。

    ただ強いて文句を言うなら、世界の作り方が物語にとって(あるいは作者のとって)都合が良いように組み立てられすぎているというか、作者が恣意的に作った世界構造であることがあからさますぎるような期がちょっとだ

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    2023年01月22日
  • 汚れた赤を恋と呼ぶんだ(新潮文庫nex)

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    階段島の続き。島の中の話ではなく、外の世界が舞台。前の話との繋がりが見えておもしろかった。魔女がなにかまだよくわからなかったけど、続きが気になる。一気に読めた。

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    2023年01月09日
  • さよならの言い方なんて知らない。(新潮文庫nex)

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    新たなシリーズもまた独創的なルールの世界を創り上げてきました。
    何故だか突然架空の世界に放り込まれて、その中で陣取り合戦が繰り広げられる。1ヶ月でリセットされること、ポイントの多寡とオリジナルの能力を元に頭脳戦で闘いの駆け引きを繰り広げるところが面白い。
    架見崎の目的は一体何なのだろう。

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    2022年12月11日
  • 君の名前の横顔

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     小学生のころ、自分の考えていることが言葉にできなくて、無性に腹が立って悔しくて泣いた涙を、大人が違う意味に捉えて更に苦しくなる。
     そんな経験を思い出した。
     河野裕の小説は、小学生だったり、中学生高校生、大学生だった時の、かつて経験したもどかしい感情が言語化されていて、ふと懐かしくて心に痛い感情を思い出させる。

     
     小学校から帰ってきた息子が、クラスになじめないのか、時折頭痛がするといって早退すると、自分も会社を早退せざるを得なくなる。

    「ジャバウォックが絵の具を一本、取っていったんだ。」
    「その絵の具は、もともと12本入りだったでしょう」

     子どもは思い込んだ自分の作り上げた世界

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    2022年07月17日
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    子供はいつか大人になる。
    この巻は、“大人"というものに対する描写が印象的な巻。トクメ先生の言葉が胸を打つ。

    「世の中には二種類の大人がいます。一方は子供でいられなくなり、仕方なく大人になった人たちです。いろんなことを諦めて、自分自身のほんの狭い経験を現実のすべてのように語って、子供のころに大切だったものを捨てる言い訳に大人という言葉を使っている人たちです。
    (中略)
    未来を創る義務を負う覚悟を決めたのが、正しい意味での大人です」
    (中略)
    実のところ、私は自分がどちらの大人なのか、よくわからないのです。(中略)わからないから、意地を張るのです」(中略)「私は自分の意思で大人の役割

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    2022年06月26日
  • 凶器は壊れた黒の叫び(新潮文庫nex)

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    この巻は、過去と魔法の物語だ。
    階段島がなぜできたか、なぜ堀が魔女なのか、過去を交えて語られる。

    この巻の主人公たちは悩み、迷い、その姿を読んでいくのは悲しい。
    なんでもできるということは、決して幸福ではない。しかしそれを幸福と呼べなければ、魔女は魔女としてあれない。その矛盾を幼い子供達が背負うとき、魔法は彼らにとってどんなものになるのかを、考えさせられる。

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    2022年06月26日
  • 汚れた赤を恋と呼ぶんだ(新潮文庫nex)

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    引き算の魔女に依頼し、自分を捨てた現実世界の七草たちが登場し、物語の核心へ近づく第三巻。
    ストーリーのほうは、その分説明的な要素が多く、この巻単体での満足度は、正直なところあまり高くないが、前の巻を含めて現実のほうの七草がなぜその決断に至ったのか、考えると切ない。

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    2022年06月17日
  • その白さえ嘘だとしても(新潮文庫nex)

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    階段島の魔女が明かされる第二巻。
    前巻よりミステリ要素が強く、心理的な裏を読んでいくストーリーとしても面白い。
    この巻の七草が大人びすぎていて、個人的にはちょっと面白みに欠けたけれど、こちらの方が好きな人も多いかもしれない。

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    2022年06月16日
  • 君の名前の横顔

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    不思議な物語でどう評価して良いのだろうか迷う。

    登場人物のキャラクター、繊細な子や周りの先生方は実際にもいそう。

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    2022年03月25日
  • 君の名前の横顔

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    シングルマザーの愛さんと、自殺した旦那の連れ子で大学生の楓、「世界の一部を盗む」想像上の怪物・ジャバウォックを怖れ、学校に行きたがらない冬明くん、の家族のつながりのお話。

    リアルとファンタジーが交差するような物語。
    ジャバウォックが本当にいるという流れは、下手するとシラケてしまうのに、登場人物の心の動きが繊細に表現されていて、面白く読み進められた。
    ジャバウォックよりも、現実の人間の行動の方が恐ろしく描かれていたのが、バランスとれていたのかも。
    冬明くんの担任の先生、楓くんの実母、愛さんの会社の同僚、絶対関わりたくないわぁ。特に同僚の園田さん。最低最悪のタイプだけど、結構いるかもしれないと思

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    2022年03月17日
  • さよならの言い方なんて知らない。6(新潮文庫nex)

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    トーマと歩の目指す世界の違いが似通ってきて、どちらに感情移入したら良いか分からなくなってきた。トーマは一度世界を終わらせてみんなが望む世界を作る、歩はこの世界を平和な世界として継続させる。
    キャラが減ってきて寂しいけど、次回どう歩がトーマに追いつく追い越すのか期待。

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    2022年03月12日
  • さよならの言い方なんて知らない。(新潮文庫nex)

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    主人公たち3人は異世界に連れてこられる。そこでは不思議な能力を使って戦争が行われる世界だった。死と隣り合わせの青春を描くファンタジー小説。登場人物一人ひとりが本当に実在する人物のように胸に迫ってくる。

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    2022年03月07日
  • さよならの言い方なんて知らない。6(新潮文庫nex)

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    思い出しながら読むのが大変だった

    相変わらずこの人の言葉遊びというか台詞回しはとても上手いし、頭に残る
    読んでいて飽きないのはおそらくキャラが生きているからだと思う
    某漫画家さんが言っていたように、キャラが勝手に動いて話しているように思えるのがこの作品の、この人の作品の魅力なのだと感じる

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    2022年03月03日
  • さよならの言い方なんて知らない。6(新潮文庫nex)

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    え、気付けば一年ぶりだった?

    続きをずっと気にしながら、一年も待たされていたというか。一年も待っていられたとは。

    でも、おかげで、なのか。
    そのように仕向けられているのか。
    今巻では歩とトーマというダブルヒーローから離れられたような気がする。

    一つは、ホミニニ、ドラゴン、ワダコトリオ。
    そして、もう一つは、キド。

    「ある人を喪う」という、たった一つの体験は、戦術よりも戦略よりも大きな意味を持つ気がする。
    歩が、トーマが、どれほど先を読もうとも、相手を出し抜き、世界の謎に迫ろうとも。
    本当の人を賭けたボードゲームは、陳腐だ。

    二人がいくらそのことを理解し、誰も死なせないための作戦を練っ

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    2022年03月01日
  • 君の名前の横顔

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    この本のファンタジー要素の部分で、少し現実味が薄れ、没入はしにくいと思った。

    でも、自分のアリスのイメージである不思議な感覚を、この本でも表現しているのだとすると、それもありなのかなぁと思う。

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    2022年02月18日
  • 君の名前の横顔

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    河野さんの好きな感じ満載だった。何かを失くした世界とか、少年の考え方とか。いい家族の話である反面、負のパワーが凄すぎて恐ろしい。

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    2022年02月12日
  • さよならの言い方なんて知らない。2(新潮文庫nex)

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    生きる理由も分からずに死ぬなという言葉に感動しました。命の尊さを訴えながら能力などを使うアクション系なのでとても面白いです。生きる理由を見つけるために生きたいと思います

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    2022年01月26日
  • さよならの言い方なんて知らない。(新潮文庫nex)

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    購入してからシリーズ5まであることを知りましたが続きが気になって早く読みたいです。どのように物語が終わるのか気になりながらハラハラしながら読んでいます。SF系を初めて読んだのですが初めてでも読みやすかったです。SF系に挑戦したい人にはオススメです

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    2022年01月22日