河野裕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ素晴らしい幕引きでした。
SFアクションストーリーかと思って読み進めて早数年。戦闘の激しさと鮮やかさ、人智を越えるような展開、魅力的なキャラクターに巻を進めるごとに惹きこまれていた。
月生、ユーリイ、そしてこの巻で多くの者が死んだ。白猫、キド、そして香屋だって。ここまで絶望的な状態を現実の香屋が救いへと変えた。この先に続く未来はいかに。
途中から、この物語を理解する上で、AIと人間の階層について考えていた。AIだとうまくイメージができなかったけど、ゲームの中にアバターを作って生活させていた感じと似ているかもしれない。ゲームの中では自分がプレイヤーで他はNPC。ゲームの中で自分が死んでも、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ終わってしまった・・・ アニメ化はよ!!!
282ページからのクライマックスは、10巻かけて積み上げてきた世界観の崩壊でたまりませんでしたね。
そこからエピローグへの流れも美しすぎて、ここまで追ってきた読者として良いものを読めたという感情しかありません。
これからのアフター展開がどうなるのか想像もつきませんが、わくわくする未来に期待できる読後感でした。
第一部完とのことだが、帯に書かれていたんですね。作者としてはそういう区分けはしておらず、編集がそう言う売り方をしているだけとのこと。
なんにせよ、この壮大な世界観は往年の名作エロゲを彷彿とさせる出来でした。
主要3人以外はキャラデザもないのが -
Posted by ブクログ
主人公が交代していくのかと思ったんです。ヴァンパイアものだから。「彗星を追う」って、年月もかかるだろうなと思って。もう、全然違った。泣くとは思ってなかった。私も。学問の尊さと、人間の愚かさ(学ばない人とかではなくて)と、「生きる」という気持ちの薄さ?とかなんかもう色々。読後の感情が混沌とする。
作者さんの書き方がなんだか好きです。なんだろうなぁ。読点の打ち方とかかなぁ。(私は異様に読点の入れ方がなんか違うと知人の文章でももぞもぞするタイプ)淡々としているけど飽きない感じ。熱量の入れどころが定まってて、そことの比較でなんか…ぐっときました。アズ…今も居るんだろうか…