河野裕のレビュー一覧

  • さよならの言い方なんて知らない。10(新潮文庫nex)

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    完結巻。
    と、思いきや第一部完ということで、
    どうやらまだ展開が用意されているようです。

    それはそれで楽しみにするとして。

    生命のイドラ。

    シリーズを通して
    仄めかされていたテーマについても
    丁寧なアンサーが用意されていた。

    かなり満足感の高い幕切れでした。

    強いて言えば、
    もとのスニーカー文庫で出た
    「ウォーター&ビスケットのテーマ」が
    2017年の出版。
    そこから順調に刊行されていれば、
    これほどAIが当たり前になる前に
    この物語が読めたのかもな、と思った。

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    2025年09月18日
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    ついに来ました
    伏線回収!

    そりゃあ、全6巻の第5巻だもの
    回収しますわ
    火曜と金曜は回収しますわ
    それは燃えるゴミの日

    それにしても、あれよね
    プラゴミって燃えるゴミじゃないのよ
    うちとこ
    スナック菓子の袋とか納豆のパックとかね
    分別しないとダメなのよ
    めんどくさいわー

    そして、今あれよ
    リチウム電池よ
    これすごい問題になっとるわね
    先日も茨城県守谷市でリチウム電池が原因と見られる火災により、ごみ処理施設が使えなくなるということがあって、もう何十億って損害ですよ
    心当たりのある人は震えてるだろうな

    って違ーう!その回収の話じゃなーい!

    はい本編、たくさんの夜を越えて人は大人になって

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    2025年09月12日
  • いなくなれ、群青(新潮文庫nex)

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    自分の大切なモノを無くした人が集まる”階段島”

    島に来る前の記憶と島に来た経緯が全くわからない、、
    どうしたら元の生活に戻れるのか?
    島を管理している”魔女の正体”は?

    惹かれる設定が多く、階段島シリーズを最後まで追っていきたい気持ちにさせてくれる1作目でした!

    時間をかけてゆっくり楽しみたいです笑

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    2025年09月10日
  • 凶器は壊れた黒の叫び(新潮文庫nex)

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    感想がとても難しい
    どうしたものか

    というわけで、レビューのヒントを求めて、他の方たちのレビューを先に読んでみた
    いつもは、無意識に影響されるのが嫌で、なるべくレビューを書いた後に読む様にしているのだ

    わいがレビューで最も大事にしてるのは、”オリジナリティ”なのでね
    AIには書けないレビュー

    だが、時には例外もある
    あっていい

    はいはい、本編ね
    皆さんのレビューには「回りくどい」という言葉が散見されました
    うんうん、確かに!
    非常に回りくどかった
    言葉をこねくりまわして、同じことを違う表現で何回も言うし、明確に違うと言葉を重ねて証明した上で、でも本質は一緒とかすぐ言う
    分かりづらい上に

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    2025年09月03日
  • 汚れた赤を恋と呼ぶんだ(新潮文庫nex)

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    じゅわ

    このシリーズを擬音で表すと、このあたりが妥当であろう
    本の内容を擬音で表すことの妥当性は一旦置いて、「じゅわ」について考察を進めたい

    まず何かしらが染み出している
    液状のものが最有力だが、気体という可能性もある
    文学的見地からは精神的なものというのもなかなか洒落ている
    染み出すというのは、そのものから、その場所から、ゆっくり、じっくりと表出しているということになる
    とにかく時間をかけて変化しているのだ

    そして何かしら外側からの力によって状態が変化している
    それは気圧の変化だったり、誰かに踏まれたりした可能性も考えらる
    ひとりの女の子の可能性も十分に考えられる

    まとめよう

    「じ

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    2025年08月24日
  • その白さえ嘘だとしても(新潮文庫nex)

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    祭りは続く

    はい、本作は「階段島」シリーズ全6巻の2巻目になります

    ざっくり説明しますね「階段島」

    階段島はおよそ七平方キロメートルくらいの小さな島で、そこにはおよそ二千人ほどの人が住んでいます
    そこの住人たちは「捨てられた人」なのです
    誰に捨てられたのかというと…自分自身
    自分の欠点や不必要な部分を捨てた結果、島に住むのは欠点を抱えた人たちばかり
    なぜそんなことができたのか?
    答えは簡単、魔女が魔法をかけたから…

    そんな世界であーだこーだ繰り広げるわけですが、もうこの設定が上手い
    誰かが捨てた「欠点」である登場人物たち
    だからこそキャラクターがめちゃくちゃ分かりやすく尖ってる
    むしろ

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    2025年08月13日
  • いなくなれ、群青(新潮文庫nex)

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    祭りじゃあーーーー!\(^o^)/

    というわけで祭りを始めます
    何の祭りかって?
    決まってるでしょーが!
    決まりきってるでしょーが!

    グループSNE祭りじゃー!

    うん、グループSNE読みまくりじゃー!

    一旦落ち着こう

    そもそもグループSNEとはなんぞや?
    簡単に言うと、ひまわりめろんの「青春」そのものです

    (グループSNEが何かを知りたい人は勝手に検索して下さい)

    高校のときなんかもうグループSNEにどっぷりだったのよ
    なので色々読み返してみようかなーって思ったのです

    ひまわりめろんさんは高校のときは、ちょっぴりヤンチャ組とどっぷりヲタク組の両方に所属するという稀有な存在だった

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    2025年08月02日
  • 彗星を追うヴァンパイア

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    読後の感想がすっと出てこない作品は久しぶりかもしれない。ただ、儚くも尊い物語だったなと。
    自分にとって「美しい」と感じることを追い求める。それこそが人生のあり方なのかもしれない。

    タイトルの回収も見事だった。

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    2025年07月05日
  • 君の名前の横顔

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    とてもよかった。ジャバウォック。とてつもなく邪悪なものを許せない自分をあきらめ切り捨てるのではなく、嫌いだと認めて生きていく。楓も冬明くんも愛さんもみんな素敵だった。冬秋くんの学校の担任の頭の固さにはむかついた。こういう教師は実際にいるんだろうな…胸が痛い。

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    2025年06月13日
  • 愛されてんだと自覚しな

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    面白かった!!
    独特な設定だけどそれに負けないくらいの世界観で、登場人物が生き生きとしていました。
    見事に騙されて脳汁がドバドバでました。最高。

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    2025年06月13日
  • 愛されてんだと自覚しな

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    表紙に惹かれて読みました。

    主人公2人の恋愛話かと思って読み進めていたら、神様がでできたり、個性豊かな他の登場人物が登場し、ある本を入手する目的で話は進んでいきます。

    誰が、運命の人なのか想像して読み進めていく、あの言葉が伏線だったのかぁと最後にはどんでん返しも用意されていてとても面白かったです。

    言葉のひとつひとつも、文学的なものが多く辞書で引かながら読みました。
    日本語ってまだまだ知らない、良い言葉がたくさんあるんだなぁと感じました。

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    2025年06月01日
  • ベイビー、グッドモーニング(角川文庫)

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    直近で祖父が亡くなり、それを頭の片隅におきながら読んでいた

    元々看護師として働いていたため、患者さんが死を間際にしてどんなことを感じているのだろうと考えることがあった。もし、この本のように魂の循環があったり死神と話せたりしたら、祖父は何を話していただろう。

    形がなくなりこの世に存在しなくなってしまったが、自分の心には生き続けている。そして新しい命として循環している。

    どこかで見守ってくれてるといいな

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    2025年05月30日
  • 彗星を追うヴァンパイア

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    思ってたのとちがうぞ!!なにこれめちゃくちゃ切ねええええええええ(叫

    アズくんの愛が重すぎて窒息するかと思ったけどよかった。何がいいのか説明できないけど(語彙力)よかった。

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    2025年05月05日
  • 君の名前の横顔

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    面白かった。久しぶりに夢中になって読んでしまった。
    序盤に小さな違和感が仕込まれていて、徐々に実際の脅威として具現化していてく。その緊張感に満ちた過程がたまらなく面白い。家族の在り方や、現実世界の悪意に満ちた正義とか、いろいろと考えさせられる小説でもある。
    ジャンルとしてミステリーと言っていいのか、ファンタジーやSFと言っていいのかわからないけど、そんなことは関係なく傑作だと思う。河野裕の作品はいくつも読んでるけど、これが一番好きです。

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    2025年03月11日
  • 彗星を追うヴァンパイア

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    ネタバレ

    ヴァンパイアが出てくるのでファンタジーではあるが、イギリスの17世紀の歴史とニュートンなどケンブリッジの学究や科学発展の側面が融合していて面白い。また主人公オスカーの美しい世界、学問への信仰が揺るぎないことに感動しました。ヴァンパイアのアズとの友情は、唯一無二の愛と言ってもいいでしょう。アズの孤独を思って涙が出ました。

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    2025年02月11日
  • 彗星を追うヴァンパイア

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    ネタバレ

    ヴァンパイアと数学者の話なので、この感想が適切かどうかは分からないんだけど、すごく言葉の定義が綺麗な話だった。
    怪物という言葉に未知という意味を重ねて、最終的に無知という意味も添えられて、読み終わる頃には「怪物を殺し尽くす存在」という序盤に出てくる言葉が違う意味になっていく過程を読んでいくのが素敵。
    終盤になるにつれてアズとオスカーの結末から目が離せなくなるし、最後の1ページまでじっくり噛みしめるように読んでた。面白かったです。

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    2025年01月28日
  • 彗星を追うヴァンパイア

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    ファンタジーと化学。
    地に足のついた歴史的な部分とヴァンパイアという存在。
    そしてそれらを繋ぐ普遍的な知識欲、探究心、そして友情。
    アンビバレントな要素が上手く融合していて、面白かったです。

    感情的でない主人公達、だけど、どうしても突き止めたいことのある主人公達。その温度感も心地よかったです

    2025.1.26
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    2025年01月26日
  • 彗星を追うヴァンパイア

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    結末に感動した!タイトル、キャラ名含めていろんな伏線回収が楽しめる。ヴァンパイアというファンタジー要素と、17世紀イギリスの史実が綺麗に融合している。ヴァンパイアと主人公の、寿命や種族を超えた熱い友情が素敵。

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    2025年01月25日
  • 君の名前の横顔

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    大人になったからこそ読みたいファンタジー作品。
    正義や常識が正しいとは限らないこと、負の感情も大事な気持ちであることに気付かされた。

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    2025年01月21日
  • さよならの言い方なんて知らない。(新潮文庫nex)

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    細かいルールから人物設定までありはじめ飲み込むのに苦労しましたが、それ以降は楽しくて仕方がなかったです。特に能力の設定や使い方が面白く読み終わるたびに、自分がプレイヤーになった気分で「アレはどうだろう、こうしてはどうだろう」と考えてしまっていました。また他の作品では能力の矛盾などがあり、あまり空想癖のある私では楽しめなかった部分も楽しむことができこの作品を気に入った理由でもあります。

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    2024年12月28日