河野裕のレビュー一覧

  • つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない

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    ネタバレ

    丁寧で無駄のないストーリー展開。これは、『サクラダリセット』の時から感じていた、河野裕先生ならではの巧さだと改めて思わされる。
    見事です。面白い、の一言。

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    2014年02月22日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語

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    前作よりこちらの方が、私には数倍面白かったです。やはり幽霊にも話を聞きながら、作家と元編集者のコンビで事件の真相に迫るのですが、才能ということについても考えさせられました。作家でいつづけられる人間について述べた個所が、とくに印象に残っています。ナルシストか、リアリスト。どちらかでないと、追い求める理想と現実の乖離に耐えられず、書きつづけることができなくなる。そんなことが書かれていて胸に迫りました。二人が探偵を続けている謎にも手が届きかけて、でもまだ距離がある。その距離を続編で埋めてほしいと、願わずにはいられません。

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    2014年04月21日
  • サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA

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    ネタバレ

    ついに最終巻。一気に読み終えてしまった。

    今までに出てきたキャラクターがみんな出てきて、そのキャラクターたちの能力を組み合わせて使ったりして、ハッピーエンド。
    どうやって能力を忘れさせないようにするのかと思ったらまさかの盲点。
    完全なハッピーエンドとはいえない部分もあるにはあるけど、面白かった。

    ベイビー、グッドモーニングもそのうち読んでみよう。

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    2013年11月17日
  • サクラダリセット6 BOY, GIRL and ──

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    始まりは日常的な感じだったけど、最後の方は続きが気になって仕方がなかった。いろいろな伏線が回収された。

    次巻はついに最終巻だけど、どうなるのやら・・・。

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    2013年11月14日
  • ベイビー、グッドモーニング

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    表紙には黒髪の可愛らしい少女が描かれていて、ありきたりなライトノベルと思ってしまったことが恥ずかしい。とんでもない。この作品は名作と断言できる。
    イラストに魅了されたのが理由でもいい。手に取って読んでほしい。この少女は目立たない脇役であり、肝心な部分は、彼女が関わる4人の主人公の繰り広げる、死との対面である。全ては衝撃のラストで綺麗に収まる(後味の良い本だ)。

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    2013年09月23日
  • サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY

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    ネタバレ

    初めの話では春埼がケイの喋り方を真似たあたりが面白かった。
    ある日の春埼さんもニヤニヤしながら読めた。

    短編のホワイトパズルも面白かった。やっぱりハッピーエンドはいいなぁ。

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    2013年09月01日
  • サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL

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     1巻はこんなもんか、という程度だった。しかし、2巻まできて、これは期待出来るかもしれないと感じる。1巻からの続きというよりは、上に折り重なるようにしっかりとかみ合っている。

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    2013年08月01日
  • サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN

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    今回は過去編。2年前の浅井ケイと春埼美空の出会いから相麻菫の死まで。
    そして、ついに未来視能力者の相麻菫が復活。
    復活したのは本物なのかどうか・・そもそも死んだ理由は…などなど謎がまだ残ってます。

    なぜ春埼がケイを信頼しているのか、なぜ春埼が髪の毛を切ったのかなんかが明かされて面白かった。

    次巻も楽しみ。

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    2013年07月28日
  • サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL

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    魔女の脱出方法や岡絵里の能力の回避方法など予想外のところが今回も多かった。
    前巻で謎だった少女の名前も判明。次巻あたりから登場しそうな感じ。

    面白かったー。

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    2013年07月08日
  • サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

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    タイムリープものでミステリーもので青春もの?な作品。
    登場人物のほとんどが特別な能力を持っていて、予想外の使い方をしたりして面白かった。

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    2013年07月01日
  • サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

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    とりあえず、時間軸の話が読みたくて、検索したりお店に行ったりして買った本です。
    このシリーズは何度も読み返しました。

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    2013年03月16日
  • サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA

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    ついに最終巻。読み終えたあとは気持ちよさと、もう終わりなんだというさみしさがあった。
    今回は能力による部分は少なく、一人一人の内面的な話が主だった。なのでワクワク感はあまりないかもしれないが、言葉がキレイで読んでいて気持ちが良かった。

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    2012年07月01日
  • ベイビー、グッドモーニング

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    誰かのために願い、祈る人々の姿のなんと美しいことでしょうか。
    楚々とした語り口とも相まって、とても澄んだ世界観を通して見えるのは、やはり作者の誠実さでしょう。

    今より前向きに過ごせるような、誰かに優しくなれるような、その後押しをしてくれる言葉に、この作品で出会えるかもしれませんよ。

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    2012年06月13日
  • サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA

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    果てしなく綺麗な、少年と少女の「祈り」の物語でした。

    早く続きが読みたいけれど、読み終わりたくない。
    そんな矛盾した気持ちを抱きながら、読み進めていました。
    最終巻は一番分厚いですが、一番早く読み終わってしまったように思います。
    咲良田の能力についての問題の結論と、ケイと春埼と相麻の関係への終止符がいかに打たれるかが気になって仕方がありませんでした。

    ケイと浦地。二人は似ているけれど相容れない。
    二人の思いの果てにあるのは常に優しさで、どちらが正しいとは決められない。そんな平行線からどう脱出するのか。
    二人の心理戦にはページをめくる手が止まりませんでした。
    そして、ついにケイと春埼と相麻の

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    2012年06月08日
  • サクラダリセット6 BOY, GIRL and ──

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    激動の巻でした。
    序盤は、温かで幸せな日常風景。そこから段々と、咲良田全体を巻き込んだ問題が発生していき、いよいよクライマックス。
    最終巻一歩手前なだけあって、ケイも春埼も1巻から随分と変わりましたね。
    二人の関係の変化は、見守ってきた側からすれば嬉しいし微笑ましい。
    でも、菫ちゃんの事を考えると、本当に切ない。終盤の、彼女が胸の内を晒すシーンでは、ケイでなくても胸が痛くなりました。

    一方で、能力はあった方がいいのか、無い方がいいのかという問題にも直面します。
    二人の思惑の果てには一体何が待っているのか。
    多くの人が笑えるようなハッピーエンドを願うばかりです。

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    2012年06月08日
  • サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA

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    端正な美しい小説だった。それは物語がすべて結末に向かって見事に収束しているせいでもあるが、なによりも誠実に生きることを志すキャラクターたちをリリシズムな文章で描き上げていることが一番大きいと思う。

    デビューから完結までは一気に駆け抜けて、この素敵な物語をプレゼントしてくれた作者に深く感謝する。

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    2012年06月05日
  • サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN

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    今までちらほら出て来ていたケイ達の過去が明らかになり、すっきりしました。
    そして相変わらず春埼は可愛い。
    2年前の過去話が中心でしたが、相麻菫の事もまだ謎は多いけどわかってきたし、ケイや春埼の感じが2年後とは違って新鮮で楽しく読めました。

    次巻が気になる引きで、早く続きが読みたくて仕方ありません。

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    2012年05月25日
  • ベイビー、グッドモーニング

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    ミニスカートと白いTシャツの死神の話、ということだけど……死神の女の子はあくまでおまけというか。物語のアクセントとして置かれているだけで、重要なのはそこじゃないです。4つの短編がそれぞれ少しずつ繋がって、なんかこう最後は良い感じにまとめる話。

    こういう「綺麗な死」を扱った作品は少なからずあって、例えば電撃の『しにがみのバラッド。』とか、例えばSDの『テルミー』とか、例えばファンタジアの『神様のいない日曜日』とか。この作品は、それらと比べても頭一つ抜けていたと言って良いんじゃないかな。

    死神だとか、魂の循環だとか、そういうのがなかったとしても。
    生きている人、これから生まれてくる命が、死んで

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    2012年05月14日
  • ベイビー、グッドモーニング

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    オセロの最初の並び方と、心臓の4つの部屋と、4人の人間の命が佐伯ちゃんの妹や弟として生まれてくるということに感動しました。

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    2012年05月13日
  • ベイビー、グッドモーニング

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    死んだ人間の魂を集める死神の少女が出会った、4人の人間の物語。

    素直になれない少年。
    自分を殺す作品を出版し、その後本を書かなくなった作家。
    突然の事故で命を落とす予定となった青年。
    誇り高きクラウン、若しくは、誇り高きピエロ。

    彼らは死神に出会い、自身の死を知らされます。
    終わりが見えたからこそ見えてくるものもある。
    ただ一言いうのなら、彼らの死に様、そして生き様は、見事なものでした。

    そして、また、新しい物語が始まります。
    ベイビー、グッドモーニング。


    作者はサクラダ・リセットの河野裕。
    淡々としていながらどこか透明感のある文章は健在です。
    ぜひ多くの人に読んで欲しい作品ですね。

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    2012年09月23日