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突然気を失った小暮井ユキがめを覚ますと、そこは“紫色の指先”と呼ばれる幽霊の世界だった。迷い込んでしまったユキは現実の世界に戻ることができるのか? シリーズ最大の謎解きが始まる!
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Posted by ブクログ
歴代のトップが現代のトップじゃない。文体は時代と共に変質している。半世紀前の人間に宛てたテキストをありがたがっている連中は、小説の本質を知らない。(146ページ)
シリーズ5冊目。ついに「紫色の指先」の正体が見えてきて、いきなり物語が動いた印象。つじつまの合わない展開もおもしろかった。「幽霊と人間は共存できるか?」紫色の指先の世界を覗いてみて、ちょっとアリなんじゃない?と思ったけど、代償が大きいかな…?異世界(?)で展開された今作でしたが、この状況で現実世界に...続きを読む戻って、果たしてどんな事が起こるのか?雨坂はどうなる?ラストになるらしい次回に期待が膨らみます!
わかりにくい暗喩や言葉遣いや言い回しがたくさんあって、わかりにくいのに言葉がきれいで話にぐいぐい引き込まれました。小説の話は、難しいですね。天才の定義とか哲学的な話が相変わらず多くて息を飲みます。こういう捉え方があるかー、と、新しい視界が開けます。 今回は時間が行ったり来たりして時系列がわかりにくか...続きを読むったです。そして幽霊たちそれぞれの思惑も複雑でわからないことだらけで謎がたくさんですね。時間が完結?っぽいので、早く読みたいです。最後のオチが!そうだよね、そうなるよね、と納得しつつも、このあとどうなるのか不安で仕方ないです。相変わらず河野先生のお話しはすてきでした。
このシリーズを読み始めた頃は作家と編集者が、探偵事務所に持ち込まれた事件を「小説に仕上げるならこんな結論に違いない」という視点で謎解きする構成だったはずが、いつの間にか壮大なファンタジーになっていた。 抽象的な理論のぶつけ合いのようなこの展開も良いけれど、最初からこの構想をもって書き始めたのかな?
紫の指先の世界にはまり、あちらの世界の話に。謎解きもだんだん佳境に近づいてきた感が増しており、どう回収されていくのか楽しみ。
パスティーシュが出ていないけど気になる。 ほとんど異世界の中で話が進んで退屈。そういえば、サクラダリセットもそうだった。 終盤に差し掛かっているのに今ひとつ盛り上がらないように感じる。
幽霊の世界に取り込まれて、紫色の指先に関わる諸々がメインになって、ややこしさは前巻より戻って来てしまったけれどそのややこしさを楽しめた。作中で語られる天才ふたりの小説は作者の理想でもあるのかな。傾向としてどちらも作者の著書と重なる部分も多い気がして、且つ嫌味なく寄り添えた。時間のずれは明らかになった...続きを読む瞬間にくるんと反転するみたいで引き込まれたし、六歳のノゾミが何だかうっすらと不気味なことも興味を惹かれる。騙し絵みたいな芸術っぽさを感じた。終盤の紫色の指先との問答は森博嗣さんの百年シリーズの女王様を連想した。
幽霊たちの暮らす場所。そして‟紫色の指先”と対峙する。 今回は小説と読者について考えさせるところが多かった。(あ、いつもか?) 物語の結末を壊すものはなんだ? 見えないものを照らす光はどこだ? 終わりのない物語を知らしめるのは誰だ? サン・ジェルマンの薬に癒せない病とはなんだ? バッドエンドが確定す...続きを読むるのはいつだ? 次の巻が最終巻かー。すべての疑問が解消されるのだとしたら、すごく心地いい結末になるのではないかと期待。
わーあーあー…そういうオチ!? タイトル的にそろそろ終盤なのかしらと思ったら、まだまだ続きそうで一安心なような、これからどうなっちゃうの?とドキドキもしつつ。 思惑の糸が張り巡らされていて続きがほんと気になりますわ。 最初はよくあるカフェ探偵物だと思ってたのにね! こんな展開になるとはー。
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