河野裕のレビュー一覧

  • サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

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    河野裕先生作「サクラダリセット」。超能力者が集まる咲良田町で繰り広げられる、ヒューマンドラマをメインとした作品は、全体を通して透明感が漂っており、苦しさすら覚える薄さです。空気が薄い、とはこのようなことなのか、と思うような読後感でした。

    何が面白いのか、と問われると難しいのですが、私が良かったと思えるのは主人公の感性と能力の合致です。主人公は「絶対に忘れない」という能力を保持しており、パートナーの「リセット能力者」と協力して、未来の記憶を持ったまま事件を解決するという展開になっています。

    この能力、一見優秀っぽいですが、私はもっとも不必要な力だと思います。人間は忘却の生き物ですが、それは覚

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    2021年07月19日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 感情を売る非情な職業

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    4巻目、幽霊要素少なめ。
    佐々波の編集者時代の過去が語られる。彼女なんて居ないと思ってたらいたんだね。大学時代からなんていい話。
    雨坂と違ってちゃんと青春時代があったのか。
    だけど最後に少ないページで萩原のことが語られるが、残り少ないけど大丈夫か心配だったが、割とあっさり語られてた。佐々波が萩原との最後の繋がりもあっさり描写。でもあの二人ならそんなものか。

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    2021年07月03日
  • 少年と少女と正しさを巡る物語 サクラダリセット7

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    ついにシリーズ完結。
    これまで登場した能力はこのために考え出されたのかと思うほど見事な連携プレーでケイの作戦が進行する。
    何が正しくて何が間違っているのかという明確な答えが無い中で、多少の嘘や犠牲を払ってでも自分の信じる道を進むケイの覚悟は強いと思うし、怖いとも思う。
    そんな曖昧な感想が相応しいのじゃないかと思います。

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    2021年06月12日
  • 凶器は壊れた黒の叫び(新潮文庫nex)

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    階段島の謎が一気に明らかになったこの巻。捨てた側の前巻とやっぱり雰囲気が違い、捨てられた側の七草と真辺の関係は何だか尊い。

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    2021年05月27日
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    階段島の七草と真辺の関係性がとても好き。大地くんの問題は気になってたけど、ここまで物語の中心に関わってたとは

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    2021年05月27日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語

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    シリーズものと気付かずに読んだ
    だけど、関係なく面白かった
    これから前に戻っても多分問題なさそう
    なかなか良いのでシリーズ全部読む
    そう言えば、関西の話なのに関西弁出てこないからあまり関西っぽくない
    神戸の話だとこんなもんか
    あとバスティーシュが気になる

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    2021年05月16日
  • さよならの言い方なんて知らない。4(新潮文庫nex)

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    一気に戦いが進み、一気に思想(に当たるもの。世界へ対する考え方の変化)が進み、そして一気に勢力図がぬり変わった4巻目だった。

    「いつだって彼は前提と戦う」という章題が最もこの物語を象徴しているだろう。戦い、最強になることが推奨されている異能の力で戦うループする街・架見崎で、その前提を、ルールを変えようとする主人公によってアンチテーゼとして示された「世界平和」。

    この作品は、我々の世界にもそのテーゼを示しているのかもしれない。その動機が果てしなく個人的事情であることも良い。

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    2021年04月20日
  • 少年と少女と正しさを巡る物語 サクラダリセット7

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    1〜6巻で積み上げてきたものを見事簡潔に導いた。
    ケイの行動が正解とは限らないけれど、きっと正解なんてなくて、、、
    誰かの幸せは誰かの犠牲の上に成り立っているのかもしれないなと考えさせられました。
    読後、温かい気持ちになれる作品でした。

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    2021年04月15日
  • 少年と少女と、 サクラダリセット6

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    ネタバレ

    能力があるから、生まれる幸せと犠牲があって、
    能力がなければ、守られた幸せと守られなかった犠牲がある。
    その選択が良いのか悪いのかなんて、立場によって違うんだなと、、、
    咲良田という能力のある町の物語を通じて、哲学を学んでいる感じ。

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    2021年04月12日
  • さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4

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    3巻目で物語の本筋に触れて、
    4巻目を登場人物の過去エピソードを描く短編集に使うとは、なかなか面白い文庫本の使い方。
    彼らがなぜその思考にいたるのか、なぜ彼らの哲学が生まれたのか、その根本に迫る良作。
    最後のホワイトピースはめちゃくちゃ好みだったが、何か関係してくるのだろうか、、、?

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    2021年03月30日
  • 機械仕掛けの選択 サクラダリセット3

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    物語の本筋に触れ始めた3巻。
    中学生にしては思考回路が大人びすぎている気がするが、能力があるしまぁよいのだろう。
    とにかく、面白い。
    早く続きを読もう。

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    2021年03月30日
  • ベイビー、グッドモーニング(角川文庫)

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    ライト文芸が増えてきてから、死神とか、あやかしとか、余命、とか、ちょっとくどいくらいに見かけるが、河野さんだからと買ってみた。
    「綺麗なところを集めてリサイクル」だなんて、魂を対象にするには少々乱暴な言葉な気もするが、河野さんらしい綺麗な物語で、優しくラッピングされていたように思う。
    特に最初の三編は、いい話だなーと思うくらいだったが、クラウンの話は泣きそうになった程。
    読んでよかった。

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    2021年03月27日
  • さよならの言い方なんて知らない。5(新潮文庫nex)

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     5巻目にしてようやく話が進み始めた感じがする。
     1巻目で何の前触れもなく、招待状に従ってその部屋に訪れたら入り込んだデスバトルの架見崎の世界。
     その世界の成り立ちが、ようやく今巻にて明かされる。
     と同時に、香屋歩は何者なのか、0番目のイドラを求める目的は何か。
     やっと物語が見え始めて面白くなってきた。

     ウォーターこと冬間美咲は平穏な国を離れて、新たなチームを立ち上げた。
     世界平和創造部。

     そして架見崎にも変化が起きる。
     次のループ直前でエデンがPORTに宣戦布告した。
     ユーリィとホミニニの狙いは何か。

     そして今回のループが終わった時、架見崎の成り立ちがウォーターの口

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    2021年03月14日
  • さよならの言い方なんて知らない。5(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    0番目のイドラ、人生を何度もシミュレーションしたあとの絶望と生きる意味、香屋たち虚構の存在が今後どのように生きる意味を見出すのか楽しみ
    最後ウロボロスが出てきた、次が読みたい

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    2021年03月14日
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    思っていた以上に難しい話になってきて、全体の流れについていくのが結構大変になってきた。あと、子供と大人という視点が中心になってきて、そういう風に視点を持っていくんだなぁ、と思ったりする。これで次巻は最終巻ということで、最後にどうなるかが楽しみでもありつつ、ちょっと寂しさもありつつ、といったところ。

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    2021年01月16日
  • さよならの言い方なんて知らない。4(新潮文庫nex)

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     シリーズ4巻目。
     今回は中堅チームを主戦場にした、最大2勢力のPORTと平穏な国の代理戦争といえる。

     PORTのリーダー、ユーリィと二番手のホミニニは、PORT配下のエデンにチームを鞍替えし、キネマ倶楽部のメンバーはエデンに合流した上で、中堅勢力のミケ帝国、ロビンソン、メーリー・セレストに宣戦布告した。

     一方、歩はキネマ倶楽部のリーダーになり、秋穂は平穏な国へ。
     歩がオリジナル能力「Q & A」で示した質問が、8月を繰り返す架見崎市にとって、誰もが思いもしなかった答えを示す。


     てなわけで、今回もあまり話が進んだとは言えないけれど。
     今回で判明したのは歩の「Q &a

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    2021年01月13日
  • いなくなれ、群青(新潮文庫nex)

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    七草がもつ世界観をもっと深く追体験できると思ったけどそこまでではなかった。
    途中までは結構面白かったけど、先が読めてからは残念だった。もっと壮大な何かがあると思ってしまって期待しすぎた感はある。

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    2025年12月08日
  • きみの世界に、青が鳴る(新潮文庫nex)

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    軽く読み始めたシリーズが、深く考えうながすものに変化していきました。じぶん、というものをはっきりと切り取ることなんて難しく、捨てたと思った自分がひょこりと顔を出すこともある。この物語の何度も繰り返される推敲は、ある意味リアルで、無理やり一つの分かりやすい形に押し込められなくて良かったです。
    それでも、読後、あの出来事から2年後の、5年後に、ほのかな寂しさを感じました。

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    2020年12月23日
  • さよならの言い方なんて知らない。3(新潮文庫nex)

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    えー!それ最後にぶっ込んでくる?その引きは卑怯だよ!

    とラスト数ページを読んで思わず叫びそこまでの話が飛びかけたが、ともあれ、加見崎という閉鎖世界での異能バトル、その人間関係と人々の思惑を追う物語は、今作も面白かった。

    この小説は、手数が膨大でプレイヤーの多い詰め将棋を見ているような感覚になる。なんじゃそれだろうけど、それが一番しっくりくる。一手一手、決められた結末に向けて間違えずに進むことが出来るか。世界背景も少しずつ明かされ、「ゼロ番目のイドラ」なるキーの概念も輪郭を持ってきた。‬まだまだ先が楽しみ。

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    2020年10月23日
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1

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     最初この表紙を見た時このタイトルは、どういう事?って思ったが読んでいくうちに謎が解けていった。
     伏線がいくつかあり、まさかの展開も多々あったので読んでいても飽きなかった。
     主人公が過去に起こしてしまった過ちに責任感、後悔し続け、世界を幸せにする事だけに能力を使う事に決めた。 
     ミステリー要素、恋愛要素もありとても楽しめた作品だった。

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    2020年10月02日