河野裕のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
シングルマザーの愛さんと、自殺した旦那の連れ子で大学生の楓、「世界の一部を盗む」想像上の怪物・ジャバウォックを怖れ、学校に行きたがらない冬明くん、の家族のつながりのお話。
リアルとファンタジーが交差するような物語。
ジャバウォックが本当にいるという流れは、下手するとシラケてしまうのに、登場人物の心の動きが繊細に表現されていて、面白く読み進められた。
ジャバウォックよりも、現実の人間の行動の方が恐ろしく描かれていたのが、バランスとれていたのかも。
冬明くんの担任の先生、楓くんの実母、愛さんの会社の同僚、絶対関わりたくないわぁ。特に同僚の園田さん。最低最悪のタイプだけど、結構いるかもしれないと思 -
Posted by ブクログ
ネタバレえ、気付けば一年ぶりだった?
続きをずっと気にしながら、一年も待たされていたというか。一年も待っていられたとは。
でも、おかげで、なのか。
そのように仕向けられているのか。
今巻では歩とトーマというダブルヒーローから離れられたような気がする。
一つは、ホミニニ、ドラゴン、ワダコトリオ。
そして、もう一つは、キド。
「ある人を喪う」という、たった一つの体験は、戦術よりも戦略よりも大きな意味を持つ気がする。
歩が、トーマが、どれほど先を読もうとも、相手を出し抜き、世界の謎に迫ろうとも。
本当の人を賭けたボードゲームは、陳腐だ。
二人がいくらそのことを理解し、誰も死なせないための作戦を練っ -
Posted by ブクログ
ネタバレとあるキッカケでシングルファザーと結婚し、冬明と言う息子を授かり、兄になる連れ子の楓と幸せに暮らしていた愛。所が、夫の設計した家が原因で住んでいた住人が自殺し、SNSで実名で主人が晒され、主人まで自殺してシングルマザーとなってしまう。
息子の冬明は感受性が人より豊かで想像上の「ジャバウォック」なる怪物を恐れ、学校へ行きたがらなくなる。愛と楓は冬明に寄り添おうとするが、ジャバウォックが紫色の絵の具を盗んだと言い始めてから現実が変容していき、空想のジャバウォックがどんどん現実の人物に絡み始め、愛の周りを変えていき、ついには冬明自身も姿を消してしまう…
楓の父を陥れたSNSの正体が意外でサイ