河野裕のレビュー一覧

  • 少年と少女と、 サクラダリセット6

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    ネタバレ

    能力があるから、生まれる幸せと犠牲があって、
    能力がなければ、守られた幸せと守られなかった犠牲がある。
    その選択が良いのか悪いのかなんて、立場によって違うんだなと、、、
    咲良田という能力のある町の物語を通じて、哲学を学んでいる感じ。

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    2021年04月12日
  • さよならがまだ喉につかえていた サクラダリセット4

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    3巻目で物語の本筋に触れて、
    4巻目を登場人物の過去エピソードを描く短編集に使うとは、なかなか面白い文庫本の使い方。
    彼らがなぜその思考にいたるのか、なぜ彼らの哲学が生まれたのか、その根本に迫る良作。
    最後のホワイトピースはめちゃくちゃ好みだったが、何か関係してくるのだろうか、、、?

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    2021年03月30日
  • 機械仕掛けの選択 サクラダリセット3

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    物語の本筋に触れ始めた3巻。
    中学生にしては思考回路が大人びすぎている気がするが、能力があるしまぁよいのだろう。
    とにかく、面白い。
    早く続きを読もう。

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    2021年03月30日
  • ベイビー、グッドモーニング(角川文庫)

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    ライト文芸が増えてきてから、死神とか、あやかしとか、余命、とか、ちょっとくどいくらいに見かけるが、河野さんだからと買ってみた。
    「綺麗なところを集めてリサイクル」だなんて、魂を対象にするには少々乱暴な言葉な気もするが、河野さんらしい綺麗な物語で、優しくラッピングされていたように思う。
    特に最初の三編は、いい話だなーと思うくらいだったが、クラウンの話は泣きそうになった程。
    読んでよかった。

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    2021年03月27日
  • さよならの言い方なんて知らない。5(新潮文庫nex)

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     5巻目にしてようやく話が進み始めた感じがする。
     1巻目で何の前触れもなく、招待状に従ってその部屋に訪れたら入り込んだデスバトルの架見崎の世界。
     その世界の成り立ちが、ようやく今巻にて明かされる。
     と同時に、香屋歩は何者なのか、0番目のイドラを求める目的は何か。
     やっと物語が見え始めて面白くなってきた。

     ウォーターこと冬間美咲は平穏な国を離れて、新たなチームを立ち上げた。
     世界平和創造部。

     そして架見崎にも変化が起きる。
     次のループ直前でエデンがPORTに宣戦布告した。
     ユーリィとホミニニの狙いは何か。

     そして今回のループが終わった時、架見崎の成り立ちがウォーターの口

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    2021年03月14日
  • さよならの言い方なんて知らない。5(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    0番目のイドラ、人生を何度もシミュレーションしたあとの絶望と生きる意味、香屋たち虚構の存在が今後どのように生きる意味を見出すのか楽しみ
    最後ウロボロスが出てきた、次が読みたい

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    2021年03月14日
  • 夜空の呪いに色はない(新潮文庫nex)

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    思っていた以上に難しい話になってきて、全体の流れについていくのが結構大変になってきた。あと、子供と大人という視点が中心になってきて、そういう風に視点を持っていくんだなぁ、と思ったりする。これで次巻は最終巻ということで、最後にどうなるかが楽しみでもありつつ、ちょっと寂しさもありつつ、といったところ。

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    2021年01月16日
  • さよならの言い方なんて知らない。4(新潮文庫nex)

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     シリーズ4巻目。
     今回は中堅チームを主戦場にした、最大2勢力のPORTと平穏な国の代理戦争といえる。

     PORTのリーダー、ユーリィと二番手のホミニニは、PORT配下のエデンにチームを鞍替えし、キネマ倶楽部のメンバーはエデンに合流した上で、中堅勢力のミケ帝国、ロビンソン、メーリー・セレストに宣戦布告した。

     一方、歩はキネマ倶楽部のリーダーになり、秋穂は平穏な国へ。
     歩がオリジナル能力「Q & A」で示した質問が、8月を繰り返す架見崎市にとって、誰もが思いもしなかった答えを示す。


     てなわけで、今回もあまり話が進んだとは言えないけれど。
     今回で判明したのは歩の「Q &a

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    2021年01月13日
  • いなくなれ、群青(新潮文庫nex)

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    七草がもつ世界観をもっと深く追体験できると思ったけどそこまでではなかった。
    途中までは結構面白かったけど、先が読めてからは残念だった。もっと壮大な何かがあると思ってしまって期待しすぎた感はある。

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    2025年12月08日
  • きみの世界に、青が鳴る(新潮文庫nex)

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    軽く読み始めたシリーズが、深く考えうながすものに変化していきました。じぶん、というものをはっきりと切り取ることなんて難しく、捨てたと思った自分がひょこりと顔を出すこともある。この物語の何度も繰り返される推敲は、ある意味リアルで、無理やり一つの分かりやすい形に押し込められなくて良かったです。
    それでも、読後、あの出来事から2年後の、5年後に、ほのかな寂しさを感じました。

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    2020年12月23日
  • さよならの言い方なんて知らない。3(新潮文庫nex)

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    えー!それ最後にぶっ込んでくる?その引きは卑怯だよ!

    とラスト数ページを読んで思わず叫びそこまでの話が飛びかけたが、ともあれ、加見崎という閉鎖世界での異能バトル、その人間関係と人々の思惑を追う物語は、今作も面白かった。

    この小説は、手数が膨大でプレイヤーの多い詰め将棋を見ているような感覚になる。なんじゃそれだろうけど、それが一番しっくりくる。一手一手、決められた結末に向けて間違えずに進むことが出来るか。世界背景も少しずつ明かされ、「ゼロ番目のイドラ」なるキーの概念も輪郭を持ってきた。‬まだまだ先が楽しみ。

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    2020年10月23日
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1

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     最初この表紙を見た時このタイトルは、どういう事?って思ったが読んでいくうちに謎が解けていった。
     伏線がいくつかあり、まさかの展開も多々あったので読んでいても飽きなかった。
     主人公が過去に起こしてしまった過ちに責任感、後悔し続け、世界を幸せにする事だけに能力を使う事に決めた。 
     ミステリー要素、恋愛要素もありとても楽しめた作品だった。

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    2020年10月02日
  • さよならの言い方なんて知らない。4(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    物語がさらに加速していて読んでいてハラハラします。これからこの世界がどう変わっていくのか全く読めなくて怖いです。なるべく穏やかな道を歩んで欲しいのに、また最後で不穏な空気が流れていて…謎がひとつ解けたと思ったら新しい謎が増えて先が気になります。

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    2020年10月01日
  • さよならの言い方なんて知らない。3(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    ユーリィ率いる最大勢力PORT、単体最強の月生、ウォーター率いるNo.2勢力・平穏な国の三つ巴にキネマ倶楽部が混じった戦争がメイン。PORTと平穏が協力して月生を倒すという分かりやすい構図だが、ユーリィ・ホミニニ・ウォーター・香屋各々の思惑が絡み、複雑な戦争に変貌する。ユーリィとホミニニは月生打倒を掲げつつ次期チームリーダーの座を争う。ウォーターと香屋は月生を殺さず仲間に誘うことを試みる。しかし、月生の圧倒的な強さに苦戦を強いられる。その時、イドというPORTのサーチャーが元キネマの銀縁だということにキドは気付く。そして、月生に一撃をくらわせたことにより、戦争は月生vsユーリィの段階へと移る。

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    2020年07月23日
  • さよならの言い方なんて知らない。2(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    ・前巻までの内容
    滅亡した世界で唯一残存する街「架見崎」での、領土とポイントを巡る異能力者同士の戦争に、香屋歩と秋穂栞は巻き込まれた。しかし、その戦争に巻き込まれたことにより、敵チームに所属していた親友の冬間美咲との再会を果たす。

    ・あらすじ
    ウォーター(トーマ)が所属する平穏な国に連れ去られた香屋とキド。ミケ帝国に避難した秋穂とその他のキネマ倶楽部の面々。香屋は、平穏な国の内情と架見崎のトップチーム・PORT、個人保持ポイント数トップの月生の情報を知る。そして、今後起こるであろう戦争を予測し、ミケ帝国にいる秋穂へ手紙を送った。香屋の予測通りに始まった架見崎全土を巻き込む戦争は、様々な思惑が

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    2020年07月17日
  • 猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1

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    終盤で一気にめちゃくちゃに掻き乱された。
    フィクションのせかいに多々ある乱暴な優しさがだいすき。

    先に階段島や北野坂のシリーズを読んで、著者の作品は語り口がややこしいから各世界の在り方楽しみ方を掴むまでにやや時間が掛かると思っていた(読解力が弱い)。
    一巻でこんなにしっくり来てすき!ってなるなんて意外だ。とても嬉しい。

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    2020年06月24日
  • 凶器は壊れた黒の叫び(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    階段島の誕生と主人公・七草の関係、魔女について主に描かれていた回だった。前半は、島の新住民となった安達による変化と、島唯一の子供・大地について。後半は、魔女・掘と魔女の奪還を企てる安達、2人の七草について。

    前巻までで触れていた大地についての進展は特になく、メインとなったのは掘・安達・七草の関係だった。
    安達がカンフル剤となって、七草と真辺の関係や掘の体制に変化が生じた。曖昧であまり触れられていなかった2人の関係がはっきりしたのは良かった。もう1人の七草という支えがいなくなった掘、真辺を魔女にすると宣言した安達、相対する2人の今後が気になる。
    大地や島のみんなは拾われるのか、階段島はどうなる

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    2020年06月15日
  • きみの世界に、青が鳴る(新潮文庫nex)

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    大地の幸せを探す模索を軸にしつつ、魔法をめぐってだいぶ観念的な話になってしまった感じがします。それでもお話をちゃんと完結させられるのは、この作者のすごいところですね。

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    2020年06月11日
  • 少年と少女と、 サクラダリセット6

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    サクラダから能力を無くそうとする管理局員と、それを阻止しようとするケイ。
    それぞれの理由はどちらも理解できるものであり、最後に河野氏がどちらを選択するのかが気になります。

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    2020年05月31日
  • 最良の嘘の最後のひと言

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    ネタバレ

    加藤が、市倉の幼馴染でハッキングの超能力を持った仲秋を殺すために仕組んだ、8000万円の金をかけた超能力者を雇うゲーム。けど市倉は全部見抜いて死んだふりして加藤を騙した。

    ナンバー1 加藤→美琴を事故死させるため
        2 穂積→金のため。美琴からの依頼のため
        3 シド→犬のふりをしてた。不当な研究告発のため
        4 日比野→友達が欲しかった
        5 高橋→聖沢をハルウィンの社員になるため
        6 聖沢→ハルウィンの社員になるため
        7 市倉→仲秋が死亡する未来を防ぐため

    面白かった!けど今見返したら全然なんのこっちゃわからんな。わかりやすいあらすじ書いてく

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    2020年05月18日