河野裕のレビュー一覧
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ネタバレ終わり方としては少し拍子抜けだった。
ただ、「私は世界を認識できない」という台詞に示されるように複数ある自分がそれぞれ認識する世界があり、だからこそパラレルになってしまう世界を認識しきれないし、本来世界を形作る恋愛も信仰も友情も、捨てないことの呪いによって幾層にも世界を作ってしまう。あぁ、なんともまぁ複雑な世界なのか(笑)。そこで生きる登場人物も結局崇高すぎて(笑)
あと、大地が半分ってのは、ちょっとどうなんだろうかね。そうしなければならなかったのは物語としては必要だけども、彼のアイデンティティや不思議なまでの賢さは説明が付かない。この物語にリアリティなんかを求めても意味は無いのだけれども -
Posted by ブクログ
河野さんの世界観は、自分にとっては難解で、すべてを解くのに何回も読まないといけないなという印象でした。階段島シリーズは、途中で挫折してしまいましたが…。
今回のシリーズは、個人的には階段島と比較すると、とっつきやすい方かなと思いました。領土や生き残りをかけたバトルあり、様々な謎ありでした。最初は主人公と同じように訳がわからないまま、世界観に放り出されていくようでした。が、段々と状況がなんとなくですが掴めていき、すっかり引き込まれる自分がいました。RPGっぽい展開で、ミステリー要素を含みながら、進行していくので、楽しめました。
色々な謎が散りばめられていて、わからないまま終了はしましたが、ちょ -
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階段島シリーズの5冊目。
いつの間にやら7年前に捨てた自分を階段島の七草が拾っていたり、魔女を巡って構図が七草・堀vs.真辺・安達になっていたり、ややこしいなぁ…。
よって七草は“堀を愛して真辺を信仰する”七草となったわけだが、その七草を現実の七草がまた拾い、2作目で『時々訳の分からない独り言ちがあったりして、その存在がどうも謎だな』と書いた時任の過去が明らかになったり、大地の母の秘密が明かされたり、お話としては結構面白い展開だと思うのだけど、筋の運びがどうもね…。
今回のお話としては、成長(大人になる)とは何か、決断する(何かを捨てる)ことの重さ、集団と個の関わりについて、などなど深淵なテ -
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階段島シリーズの4冊目。
少し前から読み始めていたのだけれど、重たい本を片付けるために盆休み中はこの本は読み止しにしていたので、休み明けから仕切り直し。
前巻で登場した安達が階段島の平穏を搔き乱す?
前作あたりから、この作者独特の言い回しや論理展開に、私の読解力がついていけてないのだが、相変わらずに思わせ振りな文章でたらたらと進まない前半の話にはいささか嫌気。
なんだか、七草がひとりで疑心暗鬼になって、読者をミスリードした上で、自らあっさり真相を語るてな感じに見えて、P.130に『でも君はなかなか決定的なことを口にしない。とどめを刺すなら、さっさとそうしてくれないかな?』とあったけど、そん