河野裕のレビュー一覧

  • つれづれ、北野坂探偵舎 ゴーストフィクション

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    ネタバレ

    シリーズ3作目。

    一番ミステリーっぽいといえば、ミステリーっぽい。ずいぶん、シリーズ全体を通す謎に近づいてきた感じがします。もしかすると、構成するキーは今作まででほとんど提示されているのかも。

    でも、この作品はなんかあまり好きじゃないんだなぁ。理由は、里見青さんがあんまり好きじゃないから。そして、登場人物はみんな里見青さんが本当に大好きだから。

    なんでそこまで彼女を愛せるのか、私にはわからなくて、ずっと違和感を抱えたままでエンドまでたどりついた。

    だけど、きっとすべての謎を解くためには、今作はとても重要なんだろうな。探偵役ふたりを見ていて、そう思います。

    それでもね。自己犠牲も行き過

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    2014年05月31日
  • サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA

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    購入済み

    最後まで世界観を壊さず筋を通し切った事に拍手。
    人の心の内面世界を中心に進められる物語の場合、読者の共感を得る為に弱さや汚さを隠さずに表現する手法が最もオーソドックスなのだと思いますが、本作の様に敢えて強さや綺麗さと言った偽善的表現を前面に出し、弱さ汚さを偽悪的に留めるといった、ともすれば読者の違和感や反感を買いかねない作風を押し切るということは、非常に胆力の要る事なのだと思います。
    しかし、そのお蔭で非常に澄んだ印象を崩すことなく読み切ることが出来ました。
    自分に合う合わないは別にして大変心に残る作品でした。

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    2014年05月03日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 ゴーストフィクション

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    ネタバレ

    シリーズ3作目。形式的にはミステリー仕立てではあるものの、実際は幽霊が当たり前に出てくるわけでファンタジーと言うべきか。
    「編集者」と「ストーリーテラー」のコンビが活躍するのは前作までと同じ。ただ、あまりキレが良くない気もした。幽霊について追ってる謎も少し形を表してきた。大風呂敷を広げたのをどのように回収していくのかが次巻以降の見所というところかな。

    このシリーズではパスティーシュと呼ばれるウエイトレスも気になる。シリーズが続けば、彼女がクローズアップされることもあるのかもしれない。

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    2014年04月03日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない

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    表紙が秀良子さんの絵だったので、ついつい買ってしまった一冊。
    幽霊ミステリ。まだまだ続くみたい。漫画みたいな話だなーと思ったけど「それいる?」みたいな文章が結構多くて、読んでてちょっと退屈になったりした。会話文はこれまた漫画っぽいけどおもしろい。クスッとくる。
    でもあんまり好きな書き方じゃなかったかも。作者は自分に酔ってんだろうか、とか思ってしまう感じ。
    うーん。彼らを自分の好きなキャラに当てはめて読んだら楽しめるかもしれません。

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    2014年03月31日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない

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    2冊目を読んでからこちらを読みました。なんとなく、読みづらいような気がしたのは気のせいでしょうか。伏線がたくさんあり、続きが気になります。少し芝居がかった口調がくせになります、好きです。二人の物語にどんな結末が待っているのかたのしみです。

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    2014年03月11日
  • サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL

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    「最初の答えが間違っていました。きっと、石に恋することだってできます」
    この一言で、前巻で「スカした感じ」とイケ好かなかった主人公・ケイが気に入ってしまいました。
    彼も知性を武器に立ち回る主人公として、冷静で俯瞰的、最後に正しい回答をさらっていくタイプの様に見えていたのですが、実は己の過ちをさらけ、訂正できる強さを持っている好漢でした。
    またこの一言以外にも、思わず引用したくなる言葉を幾つも持っている所が魅力ですね。
    反面、リセットの使い方には不満。もっと勿体ぶった方が絶対に効果的だと思うのですが…如何でしょう?

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    2014年03月09日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない

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    ネタバレ

    むむむっ。意外と好感触。な、1作目でした。
    もはや量産体制に入ってる気がするカフェ・飲食店系探偵がそういう方向へいくとはね。
    次作も買ってみよう。

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    2025年05月28日
  • サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

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    なんというか、主人公を筆頭に登場人物がスカした感じで、テンションも低いし、言葉も抽象的で分かりづらいし、物語も見えづらいし、あまり好きではないなぁ、と思いながら読んでました。
    しかし、終わりよければすべてよし、ではないけど、最後は「おおっ」と思わず歓声を上げてしまう伏線の回収で、作者のキャラに対するスタンスも見えて、結構良い読了感でした。
    続巻を買おうかと思う作品でした。時間跳躍という好きなテーマ故の贔屓目かなぁ・・

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    2014年01月06日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 著者には書けない物語

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    面白かった。
    もうひとつの順番はわかってたけども、さすがの演出力。
    何というかちょっと…あざとい部分も感じましたが、あーいや、幽霊と脚本家の方ですけど…、…嫌いじゃないよ!うう、小説家に演技力があり過ぎるのがいかんのだ。

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    2013年12月29日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない

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    ネタバレ

    表紙が好きな漫画家さんである秀良子さんが書かれていたので買った1冊。

    イメージとしては2人の主人公の掛け合いを全面に出てるのかと思っていたら
    まさかの幽霊を相手にするファンタジー色があるミステリー。
    (ミステリーと言っていいのか分からないけど)

    ストーリーの結末が分かりづらくて、そう言った点でも残念。
    せっかくのコンビが際立ってない気がする。

    今後に向けての伏線(?)も遠回りすぎて
    「え?どういうこと?」と思う事もしばしば。

    まぁ、そんな事良いながらも次が出たら買うんでしょうけどね。

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    2013年11月17日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない

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    表題の北野坂という土地のみに魅かれて読んだ。
    どうというわけではない、神戸だからである。

    でも、さほど、神戸でなくてはならない描写は少なかった。
    まぁ、いい、神戸の北野に住む人の話だ。
    それで、十分。

    幽霊が、人にこういう絡み方をする話はあまり好きでない。
    好きでないが、ストーリーは楽しめた。

    誰が主役か、誰目線か、どこでストーリーをやめるか。
    それが大事ね。

    続くのですかぁ、そうですか。
    北野だから読んでみよう。

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    2013年11月16日
  • サクラダリセット5 ONE HAND EDEN

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    ネタバレ

    評価:☆3.5

    サクラダリセット第5弾。
    今回はチルチルとミチルという夢の世界が主な舞台。

    ラスボスである浦地の目的が徐々に明らかになってきて面白くなってきた。

    野ノ尾と老人の再会の話が切ない・・・(;_;)

    そしてせっかく成長が見られた春埼も容赦なくリセットするケイさんマジぱないっす。
    そうした犠牲を厭わずに突き進む姿はカッコイイよね。

    「ねぇ、相麻。それだけの感情を、一人の女の子に対して抱けたなら。それはつまり、好きだということだよ」

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    2013年11月08日
  • つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない

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    ノゾミ、紫色の指先、サン・ジェルマンの薬。
    サクラダに似てるなー、と思う。あれはいい物語だった。
    これはどんな結末に向かうのか。
    作家も編集者もハッピーエンドが好きなら、きっと結末は素敵なものになるはずだ。幽霊の関わる物語で、どうやってそれを叶えるのかな。楽しみ。

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    2014年02月03日
  • サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY

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    ネタバレ

    評価:☆3.5

    サクラダリセット第4巻、今回は短編集。
    っておい!ww相麻菫の話気になってんだから早くしてくれ!w

    内容としてはそうですね。
    ケイのお見舞いをどうするかで悩む春埼が可愛らしかった。

    あと、今までケイと春埼のリセットで誰かを助ける(誰かを不幸にすることになったとしても)というのはエゴなんじゃないかと少し思ってたんだけど、ケイの「能力なんて関係ない。すべての人の、すべての行動が、未来を変える。リセットだけが未来に干渉すると思っているなら、そんなものは自惚れだ」という台詞にそれもそうかと妙に納得した。
    人間なんて究極的にはすべて自分のために行動するものだし、エゴだと言うなら生き

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    2013年09月23日
  • サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL

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    評価:☆3

    サクラダリセット第二弾。

    1巻では淡白に物語が進みすぎてたので、どうなるかなーと思ったけど2巻でも相変わらずでした。
    そりゃまぁ主要な登場人物は変わらないんだから当たり前っちゃ当たり前なんだけどね。

    能力を駆使した駆け引きというか作戦的なものは「おぉ良く出来てるなぁ」と思うしそこは良いんだけど、やっぱりキャラに”熱”が足りないんだよ。
    だから何が起ころうが「ふーん、ああそう」みたいな感じになっちゃう。

    主人公のケイとヒロインの春崎のどちらも冷静すぎるというか何考えてるのか分からないというか・・・。
    ケイに至ってはあとがきで著者自身が「何を考えているんだかいまいちよく分からな

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    2013年08月16日
  • サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

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    評価:☆3


    「リセット」
    たった一言。
    それだけで、世界は三日分――――死ぬ。

    舞台は能力者が集まる咲良田市。
    3日前に戻す能力というのがまずなかなか面白い。
    そして記憶を保ってられる能力をもつケイと協力して「現実」に立ち向かう・・・ここまではいい。

    でも全部ケイの自己満足にしか感じられないんですよね。実際にケイも自己満足だとは分かってるみたいだけど、何だかなぁって感じです。
    リセットが原因で親しい女の子が死んじゃったから、リセットを使ってそういうことが起きないようにするって明らかに言ってることおかしいしね。
    気持ちは分からんでもないがやっぱりもやもやする。

    あと物語の進み方が淡白に

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    2013年08月13日
  • サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

    Posted by ブクログ

    ひさびさのライトノベルでした。
    ざっくり言うと、超能力者たちが集う街・咲良田に暮らす高校生たちのSFとミステリーを足して割ったような作風。
    こういう世界設定は嫌いじゃない、…けど、読んでいてあんまり作品に入り込めなかったのが残念。文体は何だか中二病っぽくて個性的。これも嫌いじゃない、…けど、ずっと読んでると何故かツライ(笑)
    挿絵が良い味だしてます。

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    2013年07月04日
  • サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY

    Posted by 読むコレ

    浮ついたところのない、浮遊感溢れるライトノベル。
    シリーズ第4作目は短編集でした。
    1作はサクラダ~とは全く別の短編も収録されていて
    違う雰囲気の漂う作品になっています。

    ここまでの発表からも分かるように過去と現在と時間軸が
    交差して展開されていますが、特に混乱もなくスッキリと
    読めるのは流石です。「ケイ」と「ハルキ」の微妙な関係が
    時系列で少しづつ変化しているのがなんとも微笑ましいです。
    「ハルキ」の想いが何ともいじらしくて可愛いぃぃなぁー。

    短編集ということでインターミッション的な内容でしたが
    この後に続く本編も更に楽しみです。

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    2013年03月09日
  • サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

    Posted by 読むコレ

    ライトノベルと一般文芸の曖昧な境界線上に
    あるような作品スね。むしろ一般文芸に近い気がします。
    ラノベ嫌いでも絶対イケると思います。

    ラノベではよくあるタイムリセットもの。
    高校生たちの特殊能力や非現実な設定ですが
    はしゃいだ文章じゃないし、軽いSFやファンタジーの
    ように自然にその設定に入っていけます。
    主人公ケイのやや斜に構えた雰囲気や会話なんかは
    伊坂幸太郎のソレに近いもんも感じます。

    タイムリセットものの多くは人の死がゲーム感覚で
    何度も再生されたりするリセットが多い中、今作は
    逆に生の為のリセット...それも痛みをしっかりと伴っている
    ところに好感が持

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    2013年03月09日
  • サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL

    Posted by 読むコレ

    前作の自分のレビューを見返したんですが自分的には
    結構素直な感想を書いてました。この続編を読んだ後
    の感想もまさに同じ感覚です。
    ライトノベルというよりもほぼ一般の文芸書としても
    遜色のない作品のような気がします。

    ややもすれば入り組んで分かり難くなにりそうな
    タイムリセットの繰り返しは、読書がそう混乱しないように
    丁寧に書かれていて、時間の経過と繰り返しが非常に
    分かり易い。この力量だけ見ても作家さんの力が
    伺い知れます。

    主人公ケイと春埼との絶対的な関係性は揺るぎなく、
    清らかで、脆くて、切ない...。今作中で登場する
    「魔女」の問い...あなたは石に恋する

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    2013年03月09日