吉永南央のレビュー一覧
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ネタバレ紅雲町お草さんシリーズ第12弾。
階段を一段一段くだっていると思ったら、
いきなり踏み板どころか段そのものがなくなって、すとんと落ちてしまった感じ。
落ちたのは下の階ではなく、七年後だった。
一ノ瀬がまた山に登ってるのは良いとしても、
久美は他の人と結婚してるし、
小蔵屋は閉店してるし、
お草さんは行方不明。
どういうこと?
最終巻とはわかっていたので、
事件が起こりながらも静かに小蔵屋を閉める話なのかな、
久美ちゃんが後を継いでくれると良いな、
と勝手に妄想していたので、
大きな落とし穴に落ちたような感じでもあった。
お笑い芸人がよく落ちてるような。 -
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ネタバレ紅雲町お草さんシリーズ第10弾。
いつになくハードボイルドなお草さん。
以前登場したこともある長い間の想い人から預かったものの、
手元に置くには苦しく手放してしまった帯留め。
骨董屋に戻ったと知らされ、買い取りに向かったことから
届け物を頼まれ、子供連れで、ヤクザより質の悪い男に追われることになる。
その男だけでなく、誘拐犯として、新幹線の車掌や警察からも逃げ回る。
のんびり京都を旅するはずだったのに。
そこへ、久美の恋人一ノ瀬の知人、元警察官の男の恋愛話がからんできて、
ちょっとややこしい。
むかし、お草さんが救えなかった男の子が大人になり、
同じ苦しみの中にいた少年とともに日本を脱 -
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ネタバレ紅雲町お草さんシリーズ第9弾。
久美は紆余曲折あるものの、
一ノ瀬との同棲生活が続いているようで良かった。
今回は引きこもりの息子と母のお話。
9年引きこもっている45歳の息子が、
母親が倒れても、救急車も呼ばないし部屋からも出てこないと言う、
自分からしたら少々気味が悪い展開だった。
一度はきちんと働いていたとはいえそんな息子が、
お医者さんの訪問と、
お草さんの良い意味でしつこい働きかけで、
社会に復帰するまで至るのは驚きだった。
行方不明の女子高校生の話は、
道草まで禁止の校則の話になり、
学校で掲示されていたのに廃棄された昔の生徒たち写真を
小蔵屋で展示する話、
OBOGたちが臙 -
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ネタバレ紅雲町お草さんシリーズ第8弾。
前作で山男の風来坊とつきあうようになった久実は、
いろいろありながらも何とか続いているようで良かった。
今回はお草さんの下に、亡くなった息子が現れる。
当時お草さんの味方であり、乳母だった女性が、
実は引き取って育てていたと言う。
結局はその女性がついた嘘で本物の息子ではなかったが、
初老の男性が実母を求めてやってくるのは、
たとえ純粋な気持ちだったとしても、どうも気味が悪い。
しかも金に困っている最中に。
お草さんが金目当てだと思うのもごもっとも。
雑誌の手違いでお草さんが亡くなったことになってしまい、
アル中の薬局の店主が、入院を決心したのには笑えた。 -
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ネタバレ小蔵屋が閉店と知って、何があったのかと寂しい気持ちで読み始めた。
由紀乃さんも九州に行ってしまい。久美は一ノ瀬と別れる、寺田も移転。
お草さんの周りの人がどんどん離れていく。
最初からホラーのような不穏な空気がひしひしと
漂う。お草さんもなぜか寂しそうな物憂い感じ。
怖くて読み進めないのだが、いったい急にこのシリーズに何が起こったのか、作者の意図はなんなんだろう。
読み進めるほどに胸の奥にずしんと鉛のようなものが落ちてくる。
久美の試練、最後に一ノ瀬によって救われたのは少しでもの明るい希望だった。
一ノ瀬カッコいいよ。
お草さんの行く末が心配だったが、やはりお草さんは逞しい。
小蔵屋を閉めるに -
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ネタバレ紅雲町お草さんシリーズ第6弾。
旧友から小包が届き、お草さんは彼の書いた小説を活版印刷で、
印刷してもらうことにする。
印刷会社の個人情報流出事件に巻き込まれるのも騒動だが、
彼の想い人が亡くなったとおもっていたが、
亡くなっておらず、しかも想い人はお草さんだったとは。
お店のアルバイト久美に、お見合い話と恋愛話が一気にきたり、
印刷会社社長の伯母の自殺の真相を探ったりと、大忙し。
でも久美さん、両方とともうまくいかなくて残念だった。
最後には、別れた夫からもらった手紙を受け取り、
当時を偲ぶお草さん。
それにしても、
自家製焼き豚をレタスが何重にもなっている、
サムサムサンドの焼き豚レ -
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ネタバレ紅雲町お草さんシリーズ第5弾。
随分前に読んだシリーズの続きがあると知って再スタート。
町内の山車蔵を小蔵屋に移設してくる話から始まる。
以前からの約束とはいえ、小蔵屋を閉めることも意味する移設に悩むお草さん。
それに、亡き母が仲良くしていたのに、
いつの間にか疎遠となった鰻屋の話がからんでくる。
ミステリーファンとしては死体でも埋められているのか?と考えたが、
全滅した鰻だったとは。
自分が悪者になってでも、
隠されていた工場廃液のドラム缶を処分する方向に導き、
鰻屋他の風評被害を防ぎ、
山車蔵の場所も見つけて小蔵屋を守ったお草さんはほんとやり手だ。
でも、倒れてしまったから、疲れと脱水 -
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ネタバレ何事にも終わりはあるけれど、あまりにも突然。
お草さんは、その日のことを考えて常に準備をしていたというのは過去作からもうかがえるけれど・・・(でもそれは「終活」の方)
そして、七年後に飛ぶ。(七年後の章にはスマホあり!)
いつもながら、時事問題も絡められる。というかメインかもしれない。
本当に、ただ正直に生きているだけでも、どこに落とし穴がひそんでいるか分からないから恐ろしい。
一ノ瀬も、久実も、それぞれに離れて歩いてきた道は遠かったけれど、経験は人生に深みを与えてくれたと考えたい。
お草さんは、ある意味では身軽になったのではないかと思う。
前作では、駅前までバスで出ても、「着物姿の小蔵屋の