吉永南央のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「たすけて」と書かれたメモに対して、私は向き合う自信がありません。巻き込まれて怖い目に遭うのは嫌だし、自分が力になれるとも思えない。お草さんは、そのメモを書いた人の置かれた状況にまで思いを馳せて、何か出来ることがあるなら…と、手を差し伸べようとする人。現実には難しいかもしれないけれど、困っている人に寄り添う気持ちは忘れないでいたいと改めて思いました。
しかし、私が中学生だったのは40年以上も前だけれど、未だに髪型や服装にくだらない校則があるのには驚きます。「みんな違って、みんないい」と言いながら、みんなと同じであることを強制する学校という場所には、馴染めない方がまともなんじゃないかとさえ思いま -
Posted by ブクログ
ネタバレ*お草さんが営むコーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」で片腕として働いている頼れる店員・久実。なぜか男っ気のない久実にもついに春が……!?浮き立つ店に、元アイドルの女性が店の敷地内で暴行を受けたという衝撃のニュースが飛び込んでくる。容疑者は地元名士の息子。久実の様子がおかしいことに気づいたお草。そして、暴行現場で拾った「あるもの」がお草と久実を悩ませることになる。「私、いつから加害者になったんだろう」──心に小さな勇気の火を灯す人気シリーズ第7弾*
これは・・・シリーズ史上、最も辛く、やるせない作品でした。
え? 何??
どうして???
と、途中錯乱し過ぎて、1度目はほぼ斜め読み。
それでも涙が -
Posted by ブクログ
主人公は珈琲と雑貨のお店を営む76歳のおばあちゃん。
のどかな風景の描写と、実在しているかのような人物描写に引き込まれて好きなシリーズ。
ただお草さんの周辺で奇特な事件起こりすぎ(笑)
「紅雲町のお草」近所のマンションでの虐待疑惑を探る。
「クワバラ、クワバラ」幼い頃になぜか草につらく当たってきた秀子が引きずる過去。
「0と1の間」草にパソコンを教えてくれる真面目な大学生、白石の秘密。
「悪い男」小蔵屋に出入りする運送屋、寺田の同級生大竹にかけられた疑惑と真実。
「萩を揺らす雨」草が密かに想いを寄せる幼馴染、大谷の愛人との間にできた息子とのお話。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読みながら実際に起こった事件に思いを馳せていたが、やはりそうだったか。
性犯罪の被害者は、事が明るみになった後、世間からセカンドレイプを受ける。理不尽だし、間違っていると思うが、無くならない。
声を上げた被害者が世間から受けた仕打ちを身近で見ていたからこそ、思い悩む久美に「問題を間違えないでちょうだい。犯人を放置するか、逮捕させるか。事は単純なのよ。」と草が言う。そう言いながら、久美の気持ちを思うと「もういい」と言ってしまいそうになるのをぐっとこらえる。
肉親には言えない言葉だと思う。他人だからこそ、広い視野で事件を捉え、久美を支える。
犯人は逮捕され、そのうち裁判が始まる。
そこでまた辛い思