吉永南央のレビュー一覧

  • 雨だれの標本 紅雲町珈琲屋こよみ

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    お草さんもだいぶ体がきつくなってきたのですね。季節の変わり目の描写が素晴らしいだけに、体にいっそうこたえる感じが身につまされます。後半クライマックスの一ノ瀬さんのところは泣けました。ほんとうによかった。最終巻が文庫になるのが待ち遠しいな。

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    2025年11月22日
  • 雨だれの標本 紅雲町珈琲屋こよみ

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    お草さんは、私の理想の将来像です
    今回は、元の伴侶さんが随所に出てきて、辛い過去にも温かさを感じました
    登場人物が、それぞれ落ち着くところに落ち着いて、ホッとした読後感でした

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    2025年11月07日
  • 萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ

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    和食器と珈琲を出すお店小蔵屋の店主お草さんが日常の謎に挑むシリーズの第一弾
    日常の謎の真相は優しさの裏返しが多く今回の本もそう
    辛い過去を乗り越えて、人を助けるお草さん本当に素敵
    最初の話は少しハードだけど、お草さんなら解決してくれるという安心感がすごい

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    2025年08月23日
  • 時間の虹 紅雲町珈琲屋こよみ

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    ネタバレ

    紅雲町珈琲屋こよみ第12作目。

    とんでも急展開!今までもお草さんや小蔵屋に危機や災難は降ってかかってきてけど、ここにきてとんでもない事態。
    突然7年後に舞台は飛ぶし、小蔵屋は廃業してるし、一ノ瀬と久美は別れているし…。

    なんか事情でもあってシリーズを急に終わらせたのか?と勘ぐって、出版社の特設HPを覗いてしまったら、シリーズ終了ではなく、あくまで読点(。)とのこと。7年の間を描くのか、小蔵屋以降を描くのか不明だけど、とりあえず一安心。

    ゴシップを正義ツラしてぶっ放して悦に入ってる、文芸春秋という会社はキラいなんで、HP覗きに行かされたのが悔しかった、が、それはまぁ作品には関係のないこと。

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    2025年04月27日
  • エール!(3)

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    働く女性の生活の一部を切り取った短編アンソロジー

    女性視点で描かれる各小説から、働く女性の悩み、苦しみ、喜びを感じ取ることができ、不覚にも「クール」で涙した。
    他にも、伊坂幸太郎さんの書いた短編は短いながらも伏線が貼られており、読んでいて点と点がつながる心地よさを感じることができた。

    エール3作を通して、「働くこと」「社会とつながること」の二つについて考えるきっかけを得れたと思う。今までは社会の歯車というマイナスイメージを持っていた会社員も、見方を変えれば誰かを喜ばせる素敵な仕事のように感じた。
    社会人になったのちも、誰かを喜ばせる仕事をしたいし、その喜ばせれるかも知れない機会を「面倒だか

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    2024年03月06日
  • 萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ

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    年齢で夢を諦めない草さんの姿が凛々しい。
    こんな風に歳を重ねて、老いを受け入れたい。
    色んな事があった草さんだからこそ、人の弱さが辛さが分かって手を差し伸べたくなるのだろうな。

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    2023年07月17日
  • 月夜の羊 紅雲町珈琲屋こよみ

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    大仰なことは起こらず、様々な人生が動く。自分のことは自分で噛み締めるしかなく、だからこその味わいであることを肯定できる。

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    2022年10月18日
  • 黄色い実 紅雲町珈琲屋こよみ

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    読み終えた後、“黄色い実”ってどんなものだろう?と調べ、その植生や言い伝え、花言葉などを知って再度じんわりと物語の余韻が染み渡った。
    シリーズ7作目の積み重ねあってこその親近感ゆえ、とりわけ三章の終盤からは友人の安否を心配するような心持ちで頁を捲る手が止まらなくなる。
    春先の山菜を食べたその苦味であたたかさのある季節の巡りを実感し安堵するような、そんな気持ちに至る終幕が味わい深い。

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    2022年04月03日
  • 花ひいらぎの街角 紅雲町珈琲屋こよみ

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    今回特にミステリーの要素が強いお話でした。お草さんのお店に行ってみたいけど、いつも荷物が多い私は器とか割っちゃって大騒ぎしそうだ。

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    2022年01月12日
  • 萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ

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    読み返してみると、結構毒舌的で冷淡。よく言えば分別があり、自と他の線引きが明確で踏み入れてはいけない分をわきまえた主人公であるとも言える。

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    2020年01月06日
  • キッズタクシー

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    もともと短編連作作品が多く好きな作家さんです。
    親子・恋愛・過去の過ちなど長編だけれどいくつかのストーリーが絡まりあって、重たいテーマを淡々と語っている。みんな懸命に誠実に生きているのに、小さな悪意が広がっていく怖さを感じます。「子供は親を選べない。親というタクシーに同情するしかない。」せめて良いルートをと思うけれど、良いルートって何だろうね。

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    2019年10月13日
  • 花ひいらぎの街角 紅雲町珈琲屋こよみ

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    生きていると色んなことがある。届かない言葉やすれ違う気持ちはどんな人にも必ずある。でも、たとえ時を経たとしても重なる思いが重荷をほぐしてくれることもある。
    平凡で大変な毎日でも、生きてくのも悪くないなと思わせてくれる小説。

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    2019年08月02日
  • まひるまの星 紅雲町珈琲屋こよみ

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    久しぶりにお草さんを読んだ。
    短編の連作。今回はとても重い話。
    でも人とも繋がりが爽やかに描かれていました。
    清子さんとのわだかまりも解けてよかった。

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    2018年12月17日
  • まひるまの星 紅雲町珈琲屋こよみ

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    今回もなかなかヘビーな話でした。小蔵屋さんは従業胃ンも雇いなおかつ生計が成り立つほど儲かっている感じがしませんが、なんとかなってるんですかね。

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    2018年12月02日
  • その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ

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    ネタバレ

    *コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」の近くに、ライバル店「つづら」が開店した。つづらは元和菓子屋だったが、近隣では経営難のオーナーから詐欺まがいの手口で土地家屋を買い叩く業者グループがいるという噂がある。小蔵屋を営む気丈なおばあちゃん・杉浦草は、背景を調べ始めるが…人気シリーズ第二弾*

    人に勧められて手に取りましたが、端正な文章も含め、とても凛とした作品です。よくある、善人のおばあちゃんのお節介物語ではないところがとてもいい。寂しさとやるせなさを抱えつつ、静かに、時には厳しく物事を見守る。いろいろな事情を抱えた登場人物に、控えめに手を差し伸べる。キャンドルの灯のような、さりげない優しさと寂しさ

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    2018年02月05日
  • 糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ

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     単行本の表紙では、怪訝な顔で振り向いて弓削さんを見ているお草さん。文庫本では少し微笑んで弓削さんを見つめているよう。
     さて、紅雲町の小蔵屋さんシリーズも第4弾。安定の面白さです。本を読んでいる間は自分も紅雲町に暮らしているような気分になれて、ほのぼの幸せを感じます。
     それはやっぱりあれだよね、と気づいてしまう伏線もありますが、まあその辺はご愛嬌。まだ文庫化を待つ続編が控えています。ほのぼの幸せ。

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    2017年09月02日
  • 糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ

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    やはり今回も表紙に似合わず重厚なお話でした。ひき逃げされるなんてただ事じゃないですし、お店の人もお草さんに冷たすぎます。だんだんお店が繁盛して来ているようで、そこは安心して読めますね。

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    2017年03月05日
  • その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ

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    お草さんの優しさが溢れています。アルバイトの久実さんの人柄も素敵です。また続編が読みたくなりました。

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    2017年02月21日
  • リペア RE*PAIR

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    革製品のリペア(修理)で生計を立てている透子。持ち込まれる品物に隠れた生活を見つめながら、10年前の破談から現在に繋がる謎を解き明かして行く。逃げることの出来ない不器用さで解いていく。読みながら、そこまで自分を追い込まなくてもと思ってしまう。ゆったりとした心で微笑むことが出来る日が早く来ますように。

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    2015年11月23日
  • ランタン灯る窓辺で アパートメント・ストーリーズ

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    外国人向けのアパート。大家代理は瑞輝くん。何となく目指していた弁護士をちょっと横に置いておいて、祖母の代わりを務める。街の人と入居者の、入居者どうしのあれやこれや。彼の推察にどきどきしたり感心したり。話そうとしないで分かり合えることはないと、当たり前のでもちょっぴり難しい事をして行かなくてはという気になってしまった。

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    2013年07月20日