吉永南央のレビュー一覧
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ネタバレ紅雲町珈琲屋こよみ第12作目。
とんでも急展開!今までもお草さんや小蔵屋に危機や災難は降ってかかってきてけど、ここにきてとんでもない事態。
突然7年後に舞台は飛ぶし、小蔵屋は廃業してるし、一ノ瀬と久美は別れているし…。
なんか事情でもあってシリーズを急に終わらせたのか?と勘ぐって、出版社の特設HPを覗いてしまったら、シリーズ終了ではなく、あくまで読点(。)とのこと。7年の間を描くのか、小蔵屋以降を描くのか不明だけど、とりあえず一安心。
ゴシップを正義ツラしてぶっ放して悦に入ってる、文芸春秋という会社はキラいなんで、HP覗きに行かされたのが悔しかった、が、それはまぁ作品には関係のないこと。 -
Posted by ブクログ
働く女性の生活の一部を切り取った短編アンソロジー
女性視点で描かれる各小説から、働く女性の悩み、苦しみ、喜びを感じ取ることができ、不覚にも「クール」で涙した。
他にも、伊坂幸太郎さんの書いた短編は短いながらも伏線が貼られており、読んでいて点と点がつながる心地よさを感じることができた。
エール3作を通して、「働くこと」「社会とつながること」の二つについて考えるきっかけを得れたと思う。今までは社会の歯車というマイナスイメージを持っていた会社員も、見方を変えれば誰かを喜ばせる素敵な仕事のように感じた。
社会人になったのちも、誰かを喜ばせる仕事をしたいし、その喜ばせれるかも知れない機会を「面倒だか -
Posted by ブクログ
ネタバレ*コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」の近くに、ライバル店「つづら」が開店した。つづらは元和菓子屋だったが、近隣では経営難のオーナーから詐欺まがいの手口で土地家屋を買い叩く業者グループがいるという噂がある。小蔵屋を営む気丈なおばあちゃん・杉浦草は、背景を調べ始めるが…人気シリーズ第二弾*
人に勧められて手に取りましたが、端正な文章も含め、とても凛とした作品です。よくある、善人のおばあちゃんのお節介物語ではないところがとてもいい。寂しさとやるせなさを抱えつつ、静かに、時には厳しく物事を見守る。いろいろな事情を抱えた登場人物に、控えめに手を差し伸べる。キャンドルの灯のような、さりげない優しさと寂しさ