【感想・ネタバレ】まひるまの星 紅雲町珈琲屋こよみのレビュー

あらすじ

北関東の小さな町で、コーヒー豆と和食器を扱う店「小蔵屋」を営むおばあさん、杉浦草。
亡くなった母とうなぎ屋の女将との確執の謎。そこには思いがけない秘密が隠されていた。

人生経験と、丁寧に紡いできた人間関係を通して、街で起こる事件のあれこれを解決に導いてきた小蔵屋の草だが、ある日、町の山車蔵の移転問題がもちあがり、小蔵屋の敷地が第一候補に。
町内の話し合いが必要だが、草は亡き母の遺言で「うなぎの小川」にだけはこの二十年行くことができず、移転問題の話し合いが思うようにいかない。

かつては親友だった「うなぎの小川」の女将とお草の母の間に、一体なにがあったのか。
祭りの音が響く真夏の紅雲町を歩き回るうち、お草は町全体に関わる過去のある重い事実にたどり着く。

ほっこりとあたたかな日常の奥に覗く闇がドキドキさせるヒットシリーズ第5弾。

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Posted by ブクログ

久しぶりにお草さんを読んだ。
短編の連作。今回はとても重い話。
でも人とも繋がりが爽やかに描かれていました。
清子さんとのわだかまりも解けてよかった。

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2018年12月17日

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今回もなかなかヘビーな話でした。小蔵屋さんは従業胃ンも雇いなおかつ生計が成り立つほど儲かっている感じがしませんが、なんとかなってるんですかね。

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2018年12月02日

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ネタバレ

紅雲町お草さんシリーズ第5弾。

随分前に読んだシリーズの続きがあると知って再スタート。
町内の山車蔵を小蔵屋に移設してくる話から始まる。
以前からの約束とはいえ、小蔵屋を閉めることも意味する移設に悩むお草さん。
それに、亡き母が仲良くしていたのに、
いつの間にか疎遠となった鰻屋の話がからんでくる。

ミステリーファンとしては死体でも埋められているのか?と考えたが、
全滅した鰻だったとは。
自分が悪者になってでも、
隠されていた工場廃液のドラム缶を処分する方向に導き、
鰻屋他の風評被害を防ぎ、
山車蔵の場所も見つけて小蔵屋を守ったお草さんはほんとやり手だ。
でも、倒れてしまったから、疲れと脱水症状には気をつけて。

最後に、母から形見の着物を鰻屋の女将に渡すところで、
虫食いだらけになってしまっていて笑い合い、
傘に仕立て直して使ってもらえたのが良かった。

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2025年03月01日

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これまでのシリーズは1話完結だったけれど、今回は1冊で1話。最終話で一気に話が進み、ほぉーという結末だった。
長年のわだかまりが解決してよかった。

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2024年01月14日

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紅雲町シリーズも5冊目。
お草さんの人付き合いの積み重ねと推理が町内の思わぬ秘密を紐解いていきます。

北関東の小さな町・紅雲町で、コーヒー豆と和雑貨の店を開いている杉浦草は70代も後半。
今も着物を着ていて、丁寧に家事をする。身体がしんどいなど草の視点から語られる感慨はいかにもおばあさんだけど、芯が強く目も確か。
若い久実が店員となり、仲良く店を切り回しています。

亡き母が形見として友人に送るよう書き残していた着物をどうしようか迷うお草さん。
鰻屋の女主人・清子はかって母の親友だったが、なぜか仲違いし、草も鰻屋には行かないよう禁じられたまま年月が経っていました。
お祭りの山車の保管場所を巡って、鰻屋の人とも話し合う必要が出てきたのだが‥

その家の嫁も草の友達で外で会うのだが、気にかけているといつしか、いろいろな角度から情報が入り、遠い昔の記憶もふと蘇る‥
名推理が冴え、押し隠してきたことが歪めていた暮らしが、真っ直ぐな軌道に戻っていくのでした。
痛みは伴っても、ほっとする思いもある結末。
年の功の渋さと、地道なあたたかさがいいですね。

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2018年10月26日

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ネタバレ

*紅雲町では山車蔵の移転問題が持ち上がり、お草が営む小蔵屋の敷地が第一候補に。話し合いが必要だが、お草は母の言いつけで「うなぎの小川」とは絶縁状態で、話し合いができない。かつては親友だった女将と亡母の間に、なにがあったのか。紅雲町を歩き回るうち、お草は町全体に関わる重い事実にたどり着く。シリーズ第5弾*

安定の世界観に卓越した表現力、いつもながら素晴らしいです。ただ…回を追うごとに、心に刺さる内容の重さが少々辛いのも事実。出来れば目をそむけたい、そんな現実がつまびらかになっていく様が克明過ぎるせいかな。
秋冬の、心に余裕がある時に読みたいシリーズ。

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2018年06月07日

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北関東の町、紅雲町でコーヒー豆と和食器の店を営むお婆さん、杉浦草が町で起きる小さな事件を解決していくシリーズの第5弾。
昨年1〜4話を一気に読んで、5話の「まひるまの星」も今回一気に読み終えた。毎回、お草さんが解決していく日常の小さなミステリーにワクワクする。
草の亡くなった母親と親友だった鰻屋の清子との深いわだかまりの謎が、産業廃棄物の重い問題を絡めながら最後に解き明かされる。辛い話が最後に心が晴れて癒される。肩肘張らずに読めて、しかも最後はみんなが幸せになるストーリーで、幸福感が残る小説である。

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2018年06月07日

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お草さんがめぐり合う色々なこと。今回は紅雲町全体に関わる重いこと。正しくないと思いながらも目の前の利益を守ることだけに噛り付く事の重荷を背負うことがずっとできるのだろうか。

少しずつでも人の間のこだわりが薄れていくと信じよう。

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2018年04月20日

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シリーズ第5弾。
”うなぎの小川さんとは母の間に何かあったらしい”
紅雲町の山車蔵の移転問題!小蔵屋に話が来るのはある覚書故・・しかし、裏にある(山車蔵移転の)本当の理由は?草の母・瑞とうなぎの小川の清子との間に何が?

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2024年08月22日

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夕立は馬の背を分ける,馬の背が片側だけ濡れていることもあるほど、夕立も降る範囲は狭いって言うこと,初めて知りました、終わりよければ全て良しって言うけどお草さんが難問を1つずつ片付けて行く。やっぱ年の功かな。

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2023年03月23日

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ネタバレ

シリーズ5巻も面白かったです。巻が進む毎にお草さんが首を突っ込む件が重大になっていきます…今回は産廃の不法投棄。加藤家これは。。。
小蔵屋も無関係ではない事件だけどお草さんはもっと自分を労って、と今回は思いました。とうとう入院沙汰になってしまうし。久実ちゃんも寺田さんも気が気じゃないこれは。
でも先送りしても紅雲町にとっては良くないしここで明るみに出て良かったです。お草さんのお母さんのわだかまりも解けました。お母さんは鬼籍に入られてるし相手の清子さんはご高齢で、、お母さんの生前にわだかまり解けてたら良かったけれどそこは色々意地もあるし。。
瞳さんは内海さんとご結婚する空気でした。それも良かったです。結婚しないで子どもを持つ道もあるし周りにもそんな人いるけれど、特に大変な事情がない限り一人で子育てする必要はないと思うので。。

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2022年05月07日

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何か読むのに時間がかかってしまった。
このシリーズは紅雲町で起こる事件が軸になっているのだけれど、いつもその内容が暗くて重い。読んでいて、疲れてしまうしスッキリしない。
唯一、久実ちゃんが救いだ。

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2022年03月03日

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「臭いものには蓋」で「触らぬ神に祟りなし」のお話でした.
触ってしまった今後はお草さんも うなぎの小川と周辺の店 それから土地の所有者に 行方不明にしておきたい犯人??がどうなるのかな?とも思うけど.
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現実的に起こりそうな話で 現実でも良くてこんな感じの解決? そして後は時間が過ぎるのを待つだけ かな.
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スッキリ解決ではないけど 前作と比べるとスッキリ!!.

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2022年01月06日

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読んだことない作家さんにチャレンジ。吉永奈央さんは1964年埼玉生まれ。架空の群馬県紅雲町喜寿超えカフェ店主を主人公にして、人間関係がゆったり流れてゆき20年来の秘密も解きほぐしてゆきます。

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2019年04月21日

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久しぶりの小蔵屋の草さん、相手があってのことだから
なかなか近所付き合いも難しいことです。真理だなあ、今回は手厳しい現実に打ちのめされて終わるのかと覚悟したが、何とかなるもんだ・・・自分らしい解決策は珍しくも力技

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2019年02月28日

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今回は着物のことの描写が印象的でした。久実ちゃんの浴衣やお草さんのお母さんの遺した着物などなど。
シリーズ最初の短編の時には、毎回登場していた「盆の窪」が一度しか出てこないのは、ちょっと残念。…見つけた時には嬉しかったですけど。

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2018年08月15日

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紅雲町での日常の話シリーズ。
小蔵屋のお草さんは、亡き母の言いつけで同じ町内の鰻屋に行くことを禁じられてた。
亡き母と鰻屋の女将が絶縁状態の理由がわからないまま、その鰻屋にも関わる山車蔵の移転問題が持ち上がり、解決を図る。
商店街がある町内での日常や問題を描いたシリーズです。

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2018年05月03日

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