【感想・ネタバレ】まひるまの星 紅雲町珈琲屋こよみのレビュー

あらすじ

北関東の小さな町で、コーヒー豆と和食器を扱う店「小蔵屋」を営むおばあさん、杉浦草。
亡くなった母とうなぎ屋の女将との確執の謎。そこには思いがけない秘密が隠されていた。

人生経験と、丁寧に紡いできた人間関係を通して、街で起こる事件のあれこれを解決に導いてきた小蔵屋の草だが、ある日、町の山車蔵の移転問題がもちあがり、小蔵屋の敷地が第一候補に。
町内の話し合いが必要だが、草は亡き母の遺言で「うなぎの小川」にだけはこの二十年行くことができず、移転問題の話し合いが思うようにいかない。

かつては親友だった「うなぎの小川」の女将とお草の母の間に、一体なにがあったのか。
祭りの音が響く真夏の紅雲町を歩き回るうち、お草は町全体に関わる過去のある重い事実にたどり着く。

ほっこりとあたたかな日常の奥に覗く闇がドキドキさせるヒットシリーズ第5弾。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

紅雲町お草さんシリーズ第5弾。

随分前に読んだシリーズの続きがあると知って再スタート。
町内の山車蔵を小蔵屋に移設してくる話から始まる。
以前からの約束とはいえ、小蔵屋を閉めることも意味する移設に悩むお草さん。
それに、亡き母が仲良くしていたのに、
いつの間にか疎遠となった鰻屋の話がからんでくる。

ミステリーファンとしては死体でも埋められているのか?と考えたが、
全滅した鰻だったとは。
自分が悪者になってでも、
隠されていた工場廃液のドラム缶を処分する方向に導き、
鰻屋他の風評被害を防ぎ、
山車蔵の場所も見つけて小蔵屋を守ったお草さんはほんとやり手だ。
でも、倒れてしまったから、疲れと脱水症状には気をつけて。

最後に、母から形見の着物を鰻屋の女将に渡すところで、
虫食いだらけになってしまっていて笑い合い、
傘に仕立て直して使ってもらえたのが良かった。

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2025年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

*紅雲町では山車蔵の移転問題が持ち上がり、お草が営む小蔵屋の敷地が第一候補に。話し合いが必要だが、お草は母の言いつけで「うなぎの小川」とは絶縁状態で、話し合いができない。かつては親友だった女将と亡母の間に、なにがあったのか。紅雲町を歩き回るうち、お草は町全体に関わる重い事実にたどり着く。シリーズ第5弾*

安定の世界観に卓越した表現力、いつもながら素晴らしいです。ただ…回を追うごとに、心に刺さる内容の重さが少々辛いのも事実。出来れば目をそむけたい、そんな現実がつまびらかになっていく様が克明過ぎるせいかな。
秋冬の、心に余裕がある時に読みたいシリーズ。

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2018年06月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ5巻も面白かったです。巻が進む毎にお草さんが首を突っ込む件が重大になっていきます…今回は産廃の不法投棄。加藤家これは。。。
小蔵屋も無関係ではない事件だけどお草さんはもっと自分を労って、と今回は思いました。とうとう入院沙汰になってしまうし。久実ちゃんも寺田さんも気が気じゃないこれは。
でも先送りしても紅雲町にとっては良くないしここで明るみに出て良かったです。お草さんのお母さんのわだかまりも解けました。お母さんは鬼籍に入られてるし相手の清子さんはご高齢で、、お母さんの生前にわだかまり解けてたら良かったけれどそこは色々意地もあるし。。
瞳さんは内海さんとご結婚する空気でした。それも良かったです。結婚しないで子どもを持つ道もあるし周りにもそんな人いるけれど、特に大変な事情がない限り一人で子育てする必要はないと思うので。。

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2022年05月07日

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