【感想・ネタバレ】名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみのレビュー

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Posted by ブクログ 2014年08月25日

前2冊に比べてミステリ色が弱く、ただただ見守ることしかできない距離感を感じる新作。
もどかしくも踏み込めないその距離感は、日常に誰もが使うものだろうと。
誰もが、誰にでもに対して全てを見せることなど出来ないという切なさ。それが産むすれ違いは、元は誰かの為にあった配慮だった筈のものなのに。辛いなかにも...続きを読む救いはあるのだけれど。

お草さんのむかしのことなども更に読ませてくれました。オススメです。

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Posted by ブクログ 2014年08月03日

相変わらずかわいらしい表紙絵なのに中身はなかなか重厚で、読み応えがありました。食べ物もおいしそうで良いです。ただもうちょっと円空さんの蘊蓄があると良かった気がします。あーでも、あんまりやりすぎると歴史ミステリになっちゃうからちょうどいいのかな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年08月07日

和食器とコーヒー豆を扱う小蔵屋を営むお草さんこと杉浦草の日々の事件簿。

お草さんがコーヒー豆をおろしてもらっているミトモ珈琲商会の社長が娘の令に就任してから
すれ違う親子関係に更にきれつを入れようとしている社内の存在に気づいたこと。

コーヒーの師匠であるバクさんのお店でかつて知り合った若き青年萩...続きを読む尾との再会。
新聞記者となった萩尾が追っていた八百屋の産地偽装の真相。

親友の由紀乃の親戚の元高校教師で郷土史家の勅使河原先生とその娘の美容師のミナホ。

正義感が強すぎるあまりに時に暴走してしまう萩尾の不器用さが
彼とミナホがかつて18歳のときの過ちを
今でもひきづっていた真実。

ミナホは萩尾の気を引きたくて、藤田と共謀してお寺で偽装の歴史的発見を萩尾にさせたが
それを本気にした萩尾、そんな彼の無邪気さも知らずに懲らしめるために世の中に発信することになってしまった勅使河原先生の誤算。

それぞれの思いがすれ違って解けないくらいに絡まって
いつまでも呪いのようにそれらから逃れられなかった人間関係。

切ないのう。でも彼らはまだ若い。
いつだって、関係はやり直せるはずだなあ。
お草さん今回もお見事。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年02月24日

*小蔵屋を営むお草は、新聞記者の萩尾の取材を手伝って以来、萩尾と、彼のライフワークである民俗学の師匠・勅使河原、その娘のミナホのことが気にかかっている。15年前のある“事件”をきっかけに、3人の関係はぎくしゃくしているらしいのだ。止まってしまった彼らの時計の針を、お草は動かすことができるのか。好評第...続きを読む3弾! *

前作同様、やるせなさと温かさが交錯する独特の小蔵屋ワールドです。自分の想いだけでは済まされないもどかしさ、大人ならではのあきらめや達観…それでも、その先の柔らかい希望に繋げていくような世界観が本当に繊細な1冊。

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Posted by ブクログ 2017年09月27日

今回は短編が続き物になっていました。萩尾の苦悩。ミナホの苦悩。勅使河原先生の苦悩。優しい文章でいつものように温かくなるお話でした。
草さんは本当に優しい人だなぁ。
ゲンエイ円空仏様は結局どうなったのかしら?

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Posted by ブクログ 2015年09月07日

このシリーズも三作目かぁ。
一番好きかも。
日々の暮らしに潜む謎を紐解く…よりは解けていくのを、時に焦れったくたぐりよせる感じが持ち味かなぁと。
丁寧な暮らし方、生活感も好き。

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Posted by ブクログ 2015年07月11日

おばあさんが身近な出来事の謎を解く、紅雲町珈琲屋こよみ、シリーズ3作目。
連作短編が繋がって長編になっているような作品です。

珈琲豆と和雑貨の店、小蔵屋を営むお草さん。
白髪をお団子にまとめ、いつも着物姿です。
若くして離婚後実家に戻り、65歳のときに思い立って改装し、十年以上たつ大事な店。
季節...続きを読むを感じながら、馴染みのお客さんや近所の人にも目配りして、丁寧に暮らしています。
今は若くて元気な体育会系の久実が、店を手伝ってくれているのです。

珈琲豆を安くおろしてくれている会社の社長三友が会長に勇退、娘が跡を継いだ。
これまでと同じようには行かないだろうと不安を抱える草。

親友の由紀乃の親戚で美容師のミナホ。
弱ってきた由紀乃の髪の手入れに家に来てくれているのだが、たまには気晴らしに連れ出せないかと考え始める草。

一方、大学生の頃から知っている萩尾が、近くの八百屋に産地偽装の疑いがあると取材に来た。
この萩尾は新聞記者だが、地元での歴史研究も熱心に続けていて、ミナホの父である教授の弟子でもあった。
何年も前のことだが、円空仏が発見された後で行方不明になった事件があり、萩尾と教授とミナホは何かこだわりを抱えているらしい。
少しずつ関わって行く草は、淡々と見守るようで、ここぞというときには、きっぱりと物を言う。

秘めた悲しみや年月の重みを感じさせるような、ほろ苦い事件が多いのですが、意外にふっと軽くなる展開もあります。
きれいなリヤカーで野菜を売ろうとする若者に親切に場所を紹介してあげたり。若者のパワーも、時には光ります。

ほっこりというよりは、しみじみかな‥
読後感は悪くないです。
生活を楽しむには、センスって大事だな!と思います。

丁寧に年を重ねたから気づくことや言えること。
衰えにも目を逸らさず、重く考えすぎず、出来ることをしていきたい気分になりますね☆

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Posted by ブクログ 2015年06月05日

お草さんの人間ドラマ、第3弾。
心にじわりと染みてくる読後感がいい。
七十代にして行動力のあるお草さんがいい。傷みをずっと抱えたまま、その傷みが人への優しさや思いやりにつながっているんだと思った。
次が楽しみだが、一方では高齢な主人公とその周辺に、健康と安泰を願わずにはいられない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年02月27日

いつもの通りといえば、いつもの通りながら、
最大(?)のミステリー、円空仏をめぐる謎の部分は、
ちょっと間延びしている感じで、いま一つだった。
終わり方もすっきりしないし。

しかし、お草さん節全開というか、
前作や前々作よりも
お草さんの言葉がつきささる作品だった。
書き手とお草さんがこなれてきた...続きを読むのか、
ただ単にこちらの感情移入の問題なのかはわからないが。

「形が整って幸せならけっこうですけど、結局、幸、不幸は自分で感じることですから」

とにかく、お草さんのフットワークの軽さは見習いたい。

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Posted by ブクログ 2015年02月13日

コーヒーの試飲ができる気の効いた雑貨屋小蔵屋のお草さんのシリーズ。強盗や殺人は起こらないのですが、人の暮らしの中に普通にある行き違いやこじれた人間関係を、悪意や妬みや不安という動機とともに解き明かしてゆくので、日常ミステリといえどもかなりズッシリと読み応えがあります。そんなズッシリ感を、小蔵屋を手伝...続きを読むう若くて健康で健全な久美ちゃんの存在が振り払ってくれるのですが、今回は大根のところくらいであまり出番が無く、ちょっと残念でした。

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Posted by ブクログ 2014年11月19日

 お草さんシリーズ。今回はミトモ珈琲商会の代替わりのゴタゴタから始まって、郷土史研究関係のみなさん――勅使河原先生と娘のミナホさん、萩尾君、藤田(呼び捨てかい!)――の、積年のもつれに首をつっこんできます。
 幼くして亡くなった息子を偲ぶ場面は、毎度涙をさそいます。でも、「離婚してなければ」とか「私...続きを読むがついていれば」という後悔はあっても、息子が死んだ事故に対してお草さんは直接の責任はないわけで、これが、ずっと自分が育てていた子どもが目の前で水の事故で……という状況だったら、お草さんの人生はまったく違うものになっていたのではないでしょうか。乳母が育てていて偶にしか会えなかった、さらに離婚して遠く離れてしまった、という伏線があったからこそ、今のお草さんと小蔵屋があるのでしょう。

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Posted by ブクログ 2014年11月17日

私はこのシリーズの切なさが、とても心にしみていい感じなのですが、知り合いには切なさがきつすぎて読めないという人もいます。
私はお草さんの煎れるコーヒーを飲みたいです。お草さんから手ほどきを受けた人のコーヒーも飲んでみたいです。でも、人によっては苦すぎて飲めないこともあるんですね。
私にとってはほろ苦...続きを読むさが心を温めてくれる、そんな第3弾でした。

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Posted by ブクログ 2014年10月04日

お草さんにかかると、深刻な悩みや人間関係も、優しく解決されていく。
こんなお店があったら、コーヒーが飲めない私でも行きたくなる。

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Posted by ブクログ 2014年09月16日

婆ちゃんが主役のお話なんだけど癒し系ではないですね
でもお草さんの生活好きです
お店の感じも好きだし、丁寧に生きてる生活感が読んでいてあぁこういう風に丁寧に生きたいなと思います
いつもちょっと暗い事件を解決していくんだけど
今回も切ない事件だった・・・・
読んでないと分からないと思うんだけど
途中出...続きを読むてくる、昔お草さんがバクサンに掛けた
「あの真っ暗な日の未来に、今、立ってるんでしょ。違う?」
っていう言葉が印象的だった・・・頑張らなきゃって思う

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Posted by ブクログ 2014年08月27日

珈琲雑貨屋を営むお草さんの一年。シリーズ3作目。
季節を感じながら暮らし、周囲の人たちの問題を彼女なりに解決していくお草さんが、大好き。
今回は時がテーマの一つのように感じます。
荒れ果てた寺を檀家や近所の人たちで再生しようとしている時の描写が心に響きました。

>大切な人がここにいると感じる。過ぎ...続きを読む去った時が、この場に降りつもっているのを体感する。それだけで、過ぎゆくのみだった時は瞬く間に豊かな景色に変わる。自分がその一部であり、また一部にしか過ぎないとも思う。

お盆のお墓参りをしたばかりだからかなあ・・・

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年03月14日

待ちわびたシリーズ。
15年も胸に秘めた秘密は重い。
他にも、時間の積み重ねに思いをはせるエピソードがある。

小蔵屋みたいなお店があったら、通いたいなあ~
子供の頃、高崎に住んでいたので、そんな点でも懐かしく読みました。
季節を意識した、小蔵屋の和食器のディスプレイ、草さんの着物の柄など…とてもい...続きを読むい雰囲気。
にもかかわらず、やはり半世紀以上生きると、人生にいろいろな澱も沈むし、自身の終末も考えざるを得ない、という重い面もある。
そんな所も好きなシリーズ。
70代半ばの草さんがあまり肉体的にハードだったり、暴力的な事件に巻き込まれるのは心痛むので、今回のようなお話がいいです。
淡々と、続けていってほしいシリーズです。

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Posted by ブクログ 2014年08月09日

日常生活の中で気にかかることがあると気にし続けるお草さん。周りの人達の気持ちを思いやりながらトコトコと歩いて行く。わかってしまうことが辛いこともあるけれど、鬱々と悩んでいるよりはいいかもしれない。

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Posted by ブクログ 2020年08月30日

テレビドラマになりそうなお話だなと思ってたら、作者のwikiで本当にドラマ化されていたことを知った。
(原作は、1、2作目の「萩を揺らす雨」と「その日まで」)
見てみたかったな。

ドラマの公式ページで見たお草さん(富司純子さん)は、イメージしてたお草さんより華がありまくりでした。
(ごめんね、お草...続きを読むさん。)

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Posted by ブクログ 2018年06月28日

あまりにもたくさんの人の思いが交錯し、読んでいてこんがらがってしまいました。何度か戻って読み直して、確かめたりして…。
私には、短編の方が読みやすかったです。

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Posted by ブクログ 2018年01月21日

面白かった。のだが、読んでる途中でしばしば迷子になりました。
分の波にうまく乗れず、読み返すことしばしば。

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