あらすじ
シリーズ累計48万部突破!
気丈なおばあさん・お草が活躍する人気シリーズ第4弾!
紅雲町のはずれにある小さな商店街、通称「ヤナギ」が大家の発案で改装されることになった。
手掛けるのは新進気鋭の女性建築家だという。
長年の客で、数日前に店の前で車に轢かれそうになったお草も改装話を見守っていたが、関係者それぞれの「秘密」と思惑が絡んで計画は空中分解寸前に――。
【目次】
第一話 牡丹餅
第二話 貫入
第三話 印花
第四話 見込み
第五話 糸切り
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
単行本の表紙では、怪訝な顔で振り向いて弓削さんを見ているお草さん。文庫本では少し微笑んで弓削さんを見つめているよう。
さて、紅雲町の小蔵屋さんシリーズも第4弾。安定の面白さです。本を読んでいる間は自分も紅雲町に暮らしているような気分になれて、ほのぼの幸せを感じます。
それはやっぱりあれだよね、と気づいてしまう伏線もありますが、まあその辺はご愛嬌。まだ文庫化を待つ続編が控えています。ほのぼの幸せ。
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やはり今回も表紙に似合わず重厚なお話でした。ひき逃げされるなんてただ事じゃないですし、お店の人もお草さんに冷たすぎます。だんだんお店が繁盛して来ているようで、そこは安心して読めますね。
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結構好きなシリーズの一つ。
もう第4弾なんだ~って単行本で既に5弾が出ているけど
こちらは文庫待ち
おばあちゃんのほのぼの系と思いきや結構暗い感じの雰囲気です
今回はそこまで暗くないけど色々とトラブルが。
解決までにスッキリという感じのストーリーではないのだけど
まぁそこには私は期待していないというか、
内容の雰囲気が好きで読んでる感じです。
でも毎回このシリーズ読んでるとお草さんのやっているお店に行きたくなる。
そして丁寧な暮らしをしようって思える!!
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登場人物にも、もう4冊目となり、それぞれへの思い入れが生まれてきました。久実さんの真っ直ぐな感じが今回も際立っていたように思います。
ふんわりと暖かくて柔らかいのだけれども、ベタベタと甘くない。その匙加減がとても良いです。
今回新たに登場した人は、今後も何かで関係が深まっていくのでしょうか。
お草さんはこれまでのつらい部分をそのまま残して、これからも生きていくんでしょうね。でも、それがお草さんを作っているのだから、そういうことなんだろうな、と思いながら、ほんのりのビターを味わいたいと思います。
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大好きな紅雲町珈琲屋こよみシリーズの最新作
1作目は「萩を揺らす雨」
2作目、「その日まで」
3作目、「名もなき花」
初めて読んだのが2011年の7月から
ずっと、このシリーズのお草さんが好きで
淡々としながら、深く優しい人たちの物語を読むのが楽しみ
今回も、人間って仕方がないなぁと思いながらも
暖かな目を持つお草さんに救われるような気持ちになった
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お草さんが車に轢かれかける、という不穏な出来事から話が始まります。
久実ちゃんがいいキャラで、お草さんの側に久実ちゃんがいてくれて、本当に良かったな、と思いました。
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シリーズ第4弾。
小蔵屋近くのヤナギ(商店街)で改装工事の話が立ち上がる。古くなった商店街の復活はどこも考えるところだよなぁ。大家の姑の幹子さん。ちょっと認知が始まっているが改装にはかたくなに反対。その訳とは?なぜお草さんは引かれそうになったのか。
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コーヒー豆と和食器のお店『小蔵屋』を営むおばあさん杉浦草が、街で起きた小さな事件を解決するシリーズ。
紅雲町にある小さな商店街『ヤナギ』で黒い車に轢かれそうになったお草さん、出だしから不穏な感じてビックリ。色々絡みあって4話のラスト、ちゃんとこれは解決できるのか不安になった(・・;)
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シリーズ4作目のお草さんは身内じゃなければ小蔵屋ともあまり関わりないところに首を突っ込んでいる…巻き込まれるきっかけはあるんだけれど、危ないし妙なお人好しさはあるし、久実ちゃんが怒る気持ちわかります。
お草さんにも自分を大切にして欲しい、周りの人のことばかり考えるのではなく。。そこがお草さんの魅力でもあるけれど。「いつ良一のところに行ってもいい」ってなってるのは悲しいな、わたしの身内もそうだったからお年寄りになるとこうなるんだろな。
「ヤナギ」の改装に絡む皆さんも、それぞれの思惑でずいぶん遠回りした気がします。佐々木は問題外だけど、他の人はもっと早く話し合いしてたらすんなりまとまったのでは。そう簡単にはいかないのが人ですね。。
Posted by ブクログ
今回も何だか物騒な事件に巻き込まれたお草さん。
もう少し、穏やかな話が読みたいな。いつまでも元気でいて欲しい。
それにしても、久実ちゃんがたくましい!
Posted by ブクログ
なかなか渋いミステリでした。探偵というか問題解決に至るのが主役のおばぁさんで、ゆっくりまったりじっくり事件解決っていうのがなんとも言えない味があります。
周りの若者たちに振り回されるでもなく、悪人に腹をたてるでもなく、自分のペースで季節を楽しみつつゆっくりゆっくり、おばあちゃんだけがたどり着く真実。それを公開して解決したりとか、どうしようとかじゃなく、
あーそうだったのね。あなた。
みたいなまったり感。罰するでもなく、その場を取り持つでもなく、おばぁちゃんだけが知って納得して、そしてまたゆっくり時がすぎてゆく、、
そんな新しいミステリです。
Posted by ブクログ
シリーズ第4弾。
今回は紅雲町にある商店街の改装を巡っての様々な波乱が起こる。
ここにはいくつもの家族の物語が待っている。
同じ町内の子ととはいえ、関係のない草までが首を突っ込むことになるのはいつものこと…
そして、いつものように収まってはいくのだけれど、家族のことだけにそうそう上手くまとまらないこともあり、それぞれの胸に秘められた思いもまた味なのかも…
2019.4.27
Posted by ブクログ
陶芸や器についての描写も丁寧で、興味がわいてきます。ヤナギの街並みを想像しながらも読み進めました。
人と人との間の事柄は、なかなか複雑です。主人公が人生経験豊富なお草さんだからこそ成立するシリーズなのだなぁと改めて思いました。
Posted by ブクログ
シリーズ4弾。
紅雲町で小蔵屋を営むお草が車に轢かれかけて、商店街のキャラクターの像を壊してしまうところから話が始まる。
商店街の改装の話から、お店への嫌がらせ、怪しい投資の話、親子の話など色々な要素が絡み合って日常ミステリに仕上がってる。
Posted by ブクログ
*紅雲町にある小さな商店街が改装されることに。だが様々な思惑が絡んで計画は空中分解寸前に。お草さんはもつれた糸をほぐせるか?紅雲町のお草さん、好評の第四弾*
今回も不穏な動きからの事件突入です。大好きなシリーズなのですが、今作は作為的な悪意が一番強く、少々辛い気分で読みました。甘く優しい作調でないのは承知なのですが。とは言え、いつもながらの丁寧で繊細な描写に引き込まれます。