吉永南央のレビュー一覧

  • 名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ

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    テレビドラマになりそうなお話だなと思ったら、作者のwikiで本当にドラマ化されていたことを知った。
    (原作は、1、2作目の「萩を揺らす雨」と「その日まで」)
    見てみたかったな。

    ドラマの公式ページで見たお草さん(富司純子さん)は、イメージしてたお草さんより華がありまくりだった。

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    2020年08月30日
  • 萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ

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    表紙絵のアットホームな雰囲気とは全く別物。70歳の一人の女性が自立して生きていく姿を、個々のエピソードの中に散りばめている。主人公の凛とした立ち姿が爽やか。

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    2020年04月13日
  • その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ

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    ネタバレ

    自分の中の罪の意識に苛まれながらも、自分が関わった様々な人々の困難が良い方に向かうよう、ひと役買おうと奮闘する主人公。

    何かに一生懸命になることで、重い記憶も少しずつ形を変え、徐々に光のようなものが見えてくるのではないかという希望を感じました。

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    2020年03月04日
  • 花ひいらぎの街角 紅雲町珈琲屋こよみ

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    あなどれない
    日常を描くこの作品
    トラブルや何気なエピソードが
    最終章に編み込まれ、一つの柄が見えてくる
    ミステリだよね?
    気持ち良い

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    2019年11月21日
  • その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ

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    再読。
    私もやっぱり、由紀乃さんがまだ、普通にお草さんの近所に住んでいたことにあれ⁇っとなった。順番間違えたかな?と何度も見直した。
    そして今回は、物騒な話が多かった。近所に出来たライバル店から始まり、その店に関わる不動産屋や廃品回収業者など、終始不穏な空気。なんだか疲れてしまった。
    久実ちゃんにも、新しい出会いかと思ったのに残念。

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    2019年08月02日
  • 糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ

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    なかなか渋いミステリでした。探偵というか問題解決に至るのが主役のおばぁさんで、ゆっくりまったりじっくり事件解決っていうのがなんとも言えない味があります。

    周りの若者たちに振り回されるでもなく、悪人に腹をたてるでもなく、自分のペースで季節を楽しみつつゆっくりゆっくり、おばあちゃんだけがたどり着く真実。それを公開して解決したりとか、どうしようとかじゃなく、

    あーそうだったのね。あなた。

    みたいなまったり感。罰するでもなく、その場を取り持つでもなく、おばぁちゃんだけが知って納得して、そしてまたゆっくり時がすぎてゆく、、

    そんな新しいミステリです。

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    2019年07月19日
  • 糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ

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    シリーズ第4弾。
    今回は紅雲町にある商店街の改装を巡っての様々な波乱が起こる。
    ここにはいくつもの家族の物語が待っている。
    同じ町内の子ととはいえ、関係のない草までが首を突っ込むことになるのはいつものこと…
    そして、いつものように収まってはいくのだけれど、家族のことだけにそうそう上手くまとまらないこともあり、それぞれの胸に秘められた思いもまた味なのかも…

    2019.4.27

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    2019年04月27日
  • まひるまの星 紅雲町珈琲屋こよみ

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    読んだことない作家さんにチャレンジ。吉永奈央さんは1964年埼玉生まれ。架空の群馬県紅雲町喜寿超えカフェ店主を主人公にして、人間関係がゆったり流れてゆき20年来の秘密も解きほぐしてゆきます。

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    2019年04月21日
  • 誘う森

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    自殺の名所と言われる森の近くにある酒蔵の娘であり、自殺防止のボランティアをしていた妻の香映が、自らの命を絶った。
    その死を受け入れられず、そこには何かあるのではないかと真相を探り始める夫の洋介。
    しかし、その事実はあまりにも洋介にとって厳しいものとなった。
    夫であったのに、何も知らされていなかった寂しさと、妻の残した真実へのメッセージ。

    2019.3.24

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    2019年03月24日
  • まひるまの星 紅雲町珈琲屋こよみ

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    久しぶりの小蔵屋の草さん、相手があってのことだから
    なかなか近所付き合いも難しいことです。真理だなあ、今回は手厳しい現実に打ちのめされて終わるのかと覚悟したが、何とかなるもんだ・・・自分らしい解決策は珍しくも力技

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    2019年02月28日
  • 萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ

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    警官に痴呆で徘徊していると思われての「老いに覚悟も誇りも持っていたはずなのに、結局どこかに自分だけは老いの外だという妙な自信があったのかもしれない」や、脳梗塞の後遺症のある友人についての「同情や優越を感じていなかったか」等から、数えで七十六歳のおばあちゃんの目線が寄り添い易くリアルに感じられた。難しくないのに濃密な文章で、情報量の多さに溺れそうになって上手く入り込めなかった。一話の徘徊に間違われるシーンと、最後の話の知人の為に連れてきちゃった遺骨の欠片の結末が印象的だった。パソコンを習うのも凄いなあ。

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    2018年10月17日
  • リペア RE*PAIR

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    三十三歳で長身の透子が革製品の修理をして暮らす、父が遺したアトリエの真ん前の対岸に、元婚約者の敬史が妻子を連れて越してくる。生々しさもどこかドライで、透子とお客の仕事模様や敬史の小二の息子の微笑ましい聡明さを楽しんだけれど、透子の母親の事件が絡んで来るサスペンス的な後半は特に上手く入り込めなかった。

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    2018年10月10日
  • まひるまの星 紅雲町珈琲屋こよみ

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    今回は着物のことの描写が印象的でした。久実ちゃんの浴衣やお草さんのお母さんの遺した着物などなど。
    シリーズ最初の短編の時には、毎回登場していた「盆の窪」が一度しか出てこないのは、ちょっと残念。…見つけた時には嬉しかったですけど。

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    2018年08月15日
  • 糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ

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    陶芸や器についての描写も丁寧で、興味がわいてきます。ヤナギの街並みを想像しながらも読み進めました。
    人と人との間の事柄は、なかなか複雑です。主人公が人生経験豊富なお草さんだからこそ成立するシリーズなのだなぁと改めて思いました。

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    2018年08月15日
  • キッズタクシー

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    木島千春は、AYタクシーに勤務するタクシードライバー。

    AYタクシーは、一般業務の他に、子どもの塾や習い事の送り迎えができない親に代わって送迎する、キッズタクシーを提供している。

    千春は、その会員制キッズタクシーの業務がメインだ。


    彼女は大学時代に恋人の子どもを妊娠し、シングルマザーとなった。

    息子を育てながら苦しい生活を続けるある晩、

    街で男に襲われ、なけなしの金を奪われそうになる。

    抵抗の末、千春は男を殺してしまうのだ。

    正当防衛が認められ、罰を受けることはなかった。

    それから十五年、彼女はその街で、タクシードライバーとして暮らしている。

    彼女が街を出なかったわけ。

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    2018年07月24日
  • その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ

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    ネタバレ

    お草さんのお見合い相手や、今でも胸をキュンとさせる相手まで登場して、お草さんの人生のいろいろ…を感じさせるお話もありました。
    1つ1つの出来事が、解決したのか⁈ともやっとすることも多かったのですが、他の方の感想で「物事をそう捉えて納得するということ」と記されていて、なるほどと思いました。確かに、「…ということかもなぁ」位で、あとは時間が解決することも日常は多いですね。

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    2018年06月28日
  • 名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ

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    あまりにもたくさんの人の思いが交錯し、読んでいてこんがらがってしまいました。何度か戻って読み直して、確かめたりして…。
    私には、短編の方が読みやすかったです。

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    2018年06月28日
  • まひるまの星 紅雲町珈琲屋こよみ

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    紅雲町での日常の話シリーズ。
    小蔵屋のお草さんは、亡き母の言いつけで同じ町内の鰻屋に行くことを禁じられてた。
    亡き母と鰻屋の女将が絶縁状態の理由がわからないまま、その鰻屋にも関わる山車蔵の移転問題が持ち上がり、解決を図る。
    商店街がある町内での日常や問題を描いたシリーズです。

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    2018年05月03日
  • 糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ

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    シリーズ4弾。
    紅雲町で小蔵屋を営むお草が車に轢かれかけて、商店街のキャラクターの像を壊してしまうところから話が始まる。
    商店街の改装の話から、お店への嫌がらせ、怪しい投資の話、親子の話など色々な要素が絡み合って日常ミステリに仕上がってる。

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    2018年04月30日
  • 糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ

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    ネタバレ

    *紅雲町にある小さな商店街が改装されることに。だが様々な思惑が絡んで計画は空中分解寸前に。お草さんはもつれた糸をほぐせるか?紅雲町のお草さん、好評の第四弾*

    今回も不穏な動きからの事件突入です。大好きなシリーズなのですが、今作は作為的な悪意が一番強く、少々辛い気分で読みました。甘く優しい作調でないのは承知なのですが。とは言え、いつもながらの丁寧で繊細な描写に引き込まれます。

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    2018年03月12日