吉永南央のレビュー一覧

  • 名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ

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    今回は短編が続き物になっていました。萩尾の苦悩。ミナホの苦悩。勅使河原先生の苦悩。優しい文章でいつものように温かくなるお話でした。
    草さんは本当に優しい人だなぁ。
    ゲンエイ円空仏様は結局どうなったのかしら?

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    2017年09月27日
  • エール!(3)

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    小春日和/日明恩 ☆5
    災害救急情報センター通信員

    ラブ•ミー•テンダー/森谷明子 ☆4
    ベビーシッター

    シンプル•マインド/吉永南央 ☆3
    イベント会社契約社員

    彗星さんたち/伊坂幸太郎 ☆4
    新幹線清掃スタッフ

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    2017年08月15日
  • その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」の近くに、ライバル店「つづら」が開店した。つづらは元和菓子屋だったが、近隣では経営難のオーナーから詐欺まがいの手口で土地家屋を買い叩く業者グループがいるという噂がある。小蔵屋を営む気丈なおばあちゃん・杉浦草は、背景を調べ始めるが…。

    【感想】

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    2017年08月10日
  • 糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ

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    登場人物にも、もう4冊目となり、それぞれへの思い入れが生まれてきました。久実さんの真っ直ぐな感じが今回も際立っていたように思います。
    ふんわりと暖かくて柔らかいのだけれども、ベタベタと甘くない。その匙加減がとても良いです。
    今回新たに登場した人は、今後も何かで関係が深まっていくのでしょうか。
    お草さんはこれまでのつらい部分をそのまま残して、これからも生きていくんでしょうね。でも、それがお草さんを作っているのだから、そういうことなんだろうな、と思いながら、ほんのりのビターを味わいたいと思います。

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    2017年04月02日
  • ランタン灯る窓辺で アパートメント・ストーリーズ

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    ネタバレ

    良い意味であらすじを裏切ってくれる一冊でした。
    よくあるほっこり系を期待しちゃダメです(笑。
    まったくほっこりしないわけじゃないですけど…。
    ピリリっと辛目なところがツボりました。
    あぁ、でもランタン楼の描写は良かったな~。
    そういうとこに住んでみたい。

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    2017年01月04日
  • 糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ

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    シリーズ4作目。
    年を取るとちょっとのボタンの掛け違いもしんどくなりますよね…。
    怒れる久実さんがかわいかったです。

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    2017年01月04日
  • 糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ

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    ネタバレ

    大好きな紅雲町珈琲屋こよみシリーズの最新作
    1作目は「萩を揺らす雨」
    2作目、「その日まで」
    3作目、「名もなき花」
    初めて読んだのが2011年の7月から
    ずっと、このシリーズのお草さんが好きで
    淡々としながら、深く優しい人たちの物語を読むのが楽しみ
    今回も、人間って仕方がないなぁと思いながらも
    暖かな目を持つお草さんに救われるような気持ちになった

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    2016年12月23日
  • 糸切り 紅雲町珈琲屋こよみ

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    日常の謎。解くのは男でなく若くもない市井の人。お草さん元気でいてね、無理しないでね。いつかコーヒー飲ませてください。

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    2016年12月22日
  • エール!(3)

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    シリーズ1のあと、3を読みました。
    どの女性たちも一生懸命お仕事していて、ほんとにエールを送りたくなります。美術品輸送、災害緊急情報センター、新幹線清掃、ベビーシッターなどの、仕事の裏側を知る楽しさも味わいました。
    知らなかった作家さんとの出会いがあるのも楽しみでした。

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    2016年04月29日
  • その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ

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    ネタバレ

    お草さんシリーズ第2段。最早日常ものミステリーの枠を超えて、田舎町人間模様短編集という体をなしてきた。ミステリー要素もあるにはあるが、フーダニットはおまけの扱い。紅雲町をとりまく小悪人どもvsお草さん一派の行き詰る日常…これはこれでオモロいけどね。

    お草さんの生き方が相変わらず素晴らしい。彼女の凛とした生き方、処世の術を読むにつけ、どんなに困った事態になろうとも日常を丁寧に生きる事の大切さと、それによる強さを思い知らされる。

    きっちり掃除し、暖かい旬の手作りの料理を食べ、物を大切に使い、背筋を伸ばして生きることの大切さ。そうやって生きる人の強さ。

    やっぱ、このシリーズハードボイルドやわ。

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    2015年11月06日
  • 名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ

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    ネタバレ

    このシリーズも三作目かぁ。
    一番好きかも。
    日々の暮らしに潜む謎を紐解く…よりは解けていくのを、時に焦れったくたぐりよせる感じが持ち味かなぁと。
    丁寧な暮らし方、生活感も好き。

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    2015年09月07日
  • 名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ

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    おばあさんが身近な出来事の謎を解く、紅雲町珈琲屋こよみ、シリーズ3作目。
    連作短編が繋がって長編になっているような作品です。

    珈琲豆と和雑貨の店、小蔵屋を営むお草さん。
    白髪をお団子にまとめ、いつも着物姿です。
    若くして離婚後実家に戻り、65歳のときに思い立って改装し、十年以上たつ大事な店。
    季節を感じながら、馴染みのお客さんや近所の人にも目配りして、丁寧に暮らしています。
    今は若くて元気な体育会系の久実が、店を手伝ってくれているのです。

    珈琲豆を安くおろしてくれている会社の社長三友が会長に勇退、娘が跡を継いだ。
    これまでと同じようには行かないだろうと不安を抱える草。

    親友の由紀乃の親戚

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    2015年07月11日
  • 名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ

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    お草さんの人間ドラマ、第3弾。
    心にじわりと染みてくる読後感がいい。
    七十代にして行動力のあるお草さんがいい。傷みをずっと抱えたまま、その傷みが人への優しさや思いやりにつながっているんだと思った。
    次が楽しみだが、一方では高齢な主人公とその周辺に、健康と安泰を願わずにはいられない。

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    2015年06月05日
  • キッズタクシー

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    ネタバレ

    吉永南央さんの文庫本を本屋で見つけると
    必ず購入しています
    ミステリーの中で、事件そのものは
    とても地味で、ハラハラドキドキというよりは
    静かに淡々と進んで行くことが共通していて
    地味だけど、力強く健気に生きている人たちの姿に
    いつもホッとして読み終わるのです
    この本も、そうで、安心して読める作家さん

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    2015年04月20日
  • キッズタクシー

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    素敵な作家さん見〜つけたっ♪
    テーマは重いのに、後味が全然重くない。
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    タクシードライバーの千春には、正当防衛で人を死なせた過去があった。ある日、千春のタクシーを予約していた小学生が失踪する。その後少年の行方は判明したが、千春の過去に関連づけた噂が流れたため後味の悪さを残していた。さらに彼女の周りでは、不穏な出来事が相次ぐ。一体誰の、どんな思惑があるのか。

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    2015年04月23日
  • キッズタクシー

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    キッズタクシーって何?と思いながら読み始める。ドライバーの千春が抱える過去の出来事と、「キッズ」に関わる事件や今の出来事が絡んでいく。親として人として、迷いながらも真摯に向き合う千春さんは眩しいです。

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    2015年04月08日
  • 名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ

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    ネタバレ

    いつもの通りといえば、いつもの通りながら、
    最大(?)のミステリー、円空仏をめぐる謎の部分は、
    ちょっと間延びしている感じで、いま一つだった。
    終わり方もすっきりしないし。

    しかし、お草さん節全開というか、
    前作や前々作よりも
    お草さんの言葉がつきささる作品だった。
    書き手とお草さんがこなれてきたのか、
    ただ単にこちらの感情移入の問題なのかはわからないが。

    「形が整って幸せならけっこうですけど、結局、幸、不幸は自分で感じることですから」

    とにかく、お草さんのフットワークの軽さは見習いたい。

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    2015年02月27日
  • その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ

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    ネタバレ

    前作の最後で幼馴染の由紀乃さんが遠くへ行ってしまい、どうなるのかと思っていたら、
    時が巻き戻っていた。

    四季折々の話が一つの方向に向かって流れ込むという展開は好きだが、
    彫刻家との縁はちょっと唐突かな。
    知り合った時も共通点なしの偶然だし、
    30年ぶりのこれまた偶然の再会で、
    面倒事を頼む方も頼む方だし、受ける方も受ける方だし。
    最後の話の親子の確執の決着も、ちょっと安っぽい。

    ところどころに心を刺すようなガラスの破片が埋め込まれている良さがあるのに、
    切れ味が今一つ鋭くなくて、傷口がじくじく痛むような感じがする。
    人の心の綾に痛みを感じさせられるところは、
    宮部みゆきにも似ているが、

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    2015年02月19日
  • 萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ

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    ネタバレ

    HKさんのお勧め。

    おばあさんの話だが、
    枯れきっている訳でもなく、
    綺麗ごとだけでもなく、淡々として良い感じ。

    一人暮らしで、
    好きな器とコーヒーの店をやっていて理想的な老後なのかも、と思っていたが、
    旧友の由紀乃が遠くに行ってしまった。
    次作が気になる。

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    2025年02月19日
  • 名もなき花の 紅雲町珈琲屋こよみ

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    コーヒーの試飲ができる気の効いた雑貨屋小蔵屋のお草さんのシリーズ。強盗や殺人は起こらないのですが、人の暮らしの中に普通にある行き違いやこじれた人間関係を、悪意や妬みや不安という動機とともに解き明かしてゆくので、日常ミステリといえどもかなりズッシリと読み応えがあります。そんなズッシリ感を、小蔵屋を手伝う若くて健康で健全な久美ちゃんの存在が振り払ってくれるのですが、今回は大根のところくらいであまり出番が無く、ちょっと残念でした。

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    2015年02月13日