青木薫のレビュー一覧
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フェルマーの最終定理という史上最強の謎に立ち向かった、ワイルズを中心とした数多の数学者たちの物語。
この書籍は大掛かりな証明が素人にも分かるように説き明かされているというものでは無い。しかしこの証明には、この証明だけでなくありとあらゆる数論には、膨大な時間と歴史とロマンが積み重ねられていることが分かった。その中には日本人の数学者も登場し、世界に多大なる影響を与えたことも描かれており、自分の知らないところで活躍していた日本人を知ることが出来たのも良かった。
サイモン・シンの書籍は常に、難解で抽象的な概念を、誰にでもわかるイメージに置き換えることで納得感を持たせるという素晴らしい力量で構成されてい -
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Posted by ブクログ
ネタバレ授業のため仕方なく買った本でしたが、まさかここまで面白いとは思っても見なかった。
これまで先人たちが地球上から星を眺め、考えて実験し、それを後世の人たちが受け継いで解き明かしていく。好奇心というのは非常に素晴らしく、やっぱり研究者は尊敬されるものだなと感じた。
この本の面白いところは、ただ行ったことだけを述べるのではなく、当時の研究者の人間についても描かれているところがあることでより面白くなっていると感じる。
最後のビッグバン仮説に客観的証拠を残した人物が、まさかデータ取るのが好きなだけでそのデータの意味を探ろうとしてないってのがまた面白い。 -
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Posted by ブクログ
仕事に振り回されている時に読むには、あまりにも分厚い本だった。ということで、読むのにとても時間がかかってしまった。しかし、内容はものすごく刺激的だった。こんな本を書ける人がいるという事がまず驚き。
同じ著者の『エレガントな宇宙』は、現代物理を数式を使わず、丁寧に説明されていて、読んだ後、すっかり物理の勉強に気持ちを向けさせられた。
この本は、少し違って、宇宙の始まりから、生命の誕生、意識の発生、言語と物語、脳や宗教、芸術の起こりの意味、宇宙のその後、ボルツマン脳やマルチバースなどの紹介をして、時間の終わりまで、エントロピーと進化を軸に、世界を物理的立場から説明している。とにかく、ありとあら -
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Posted by ブクログ
### 上巻
歴史において長い間、暗号作成者と暗号解読者の戦いは、暗号解読者優位が続いていた。(多くの暗号は解読方法が発見されてきた)というのが、現代とギャップがあって面白いポイント。
暗号史において、エニグマ解読にまつわるエピソードがやはり上巻の中で一番の読みどころ。
### 下巻
暗号解読ではないが、類似のものとして古代文字の解読が取り上げられている(古代エジプトのヒエログリフ、古代ギリシャの線文字B)。また、誰も理解できない言語を操るアメリカ先住民ナヴァホ族を暗号通信担当として軍に迎え入れたアメリカ軍の話も面白い。
そして、暗号というものが生まれてからずっと付きまとってきた「鍵