青木薫のレビュー一覧

  • 宇宙創成(上)

    Posted by ブクログ

    科学者たちがどう宇宙の創成にあたる謎を解明してきたか、群像劇や歴史エンタメのような感覚で一気に読むことができた。
    古代から科学者たちが努力を重ね、少しずつ真理に迫っていく様は感動する。ニュートンやアインシュタインがどう凄いのかもこれを読んで始めて分かった(ような気がする)

    0
    2025年03月15日
  • フェルマーの最終定理

    Posted by ブクログ

    フェルマーの最終定理が解かれるまでの数学者の苦悩を描いたノンフィクション
    いかに、フェルマーの最終定理が困難な命題だったかが読み進めていくうちにわかっていける物語
    ここまで難しいとフェルマー実は解けていなかったんじゃなかったとも思えてしまう笑

    0
    2025年03月02日
  • フェルマーの最終定理

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    数学の知識がなくても理解できる構成と
    読み易い翻訳文章。
    数学の美しさとそれを証明する困難な道程の臨場感。
    そして、数学者たちとその学問の包括力と孤独。

    わたしが知るよりも
    世界は温かく、深く、厳しい。

    数学の定理の話で、ウルっと来てしまうのは歳を取ったせいだろうか。。。

    また、読みたい。何度でも、読みたい、そんな物語。

    0
    2025年03月21日
  • フェルマーの最終定理

    Posted by ブクログ

    1600年代に生きたフェルマーからの挑戦状とも言えるフェルマーの最終定理と言われる数学の証明。
    彼は「私はこの命題の真に驚くべき証明を持っているが、余白が狭すぎるのでここに記すことは出来ない」と書き残して死んでいった。
    この本は、これまでの数々の数学者がこの難問に出会い、証明するために人生をかけて戦うといったノンフィクション数学史で熱くなる物語だった。
    それこそオイラーやガウスなど聞いたことある数学者もこの難問に挑み、一部は証明したりするも、完全なる証明には辿り着けず、証明できる代物ではないのではと言われるほどに難解で、証明が見つかるまで350年もかかったという、、、。笑
    数学における証明とは

    0
    2025年02月24日
  • 時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙

    Posted by ブクログ

    実にスケールが大きい。エントロピーと進化の2つの力を主役に、何もかも説明してやろうというような心意気。中盤の、意識、言語、宗教や芸術のあたりは少し迫力が目減りするのだが、それでもこれらを論ずる必然性はある

    最後には、ヒッグス場の相転移やボルツマン脳みたいなケレン味のあるネタも盛り込んで読ませてくれる

    なお、著者のことをワタクシのYoutubeにちょいちょい出てくるブライアン・コックスという方と混同していました。専門がよく似ているが別人

    0
    2025年02月22日
  • フェルマーの最終定理

    Posted by ブクログ

     超大大大難問に挑んでは、撥ね返されてきた数学者たち。難しいからこそ証明したくなる、という気持ちを感じた一冊。

    0
    2025年02月22日
  • フェルマーの最終定理

    Posted by ブクログ

    2025.01.30〜2025.02.11
    数学で最も有名な定理が証明されるまでの道筋を誰でも感動できる物語に変えた一冊。
    この本の著者であるサイモン・シンさんは、物理学を学んだ後テレビ業界に転身、そこで培った能力で"フェルマーの最終定理"をとてもドラマチックに取り扱っている。
    数学の話はもちろん出てくるが、そんなに詳しくなくても、フェルマーの最終定理の証明にいかに多くの人が携わっていたか、また、この定理を中心に数学がいかに発展したかがわかるだろう。その中で、日本人の編み出した予想がとても大切な場所に位置していることが誇らしい。
    数学が好きた人であれば必読であるし、そうでな

    0
    2025年02月11日
  • ビッグ・クエスチョン 〈人類の難問〉に答えよう

    Posted by ブクログ

    より良い未来のために何ができるか?「科学に興味なし」では済まされない。これまでのどの世代にも増して、私たちの未来は科学とテクノロジーに依存する。原発という優れた技術、事故、核融合、EV、ワクチン等、科学を人々のために活かしたい。私たちのリテラシーも、政府の舵取りも問われている。
    核戦争と気候変動が最大の危機。

    「神が存在するのなら、11次元のM理論のような複雑なものを、あなたはどうやって考えたのですか、と尋ねてみたいですね。」

    0
    2025年02月07日
  • フェルマーの最終定理

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おもしろかったです。

    有名なフェルマーの最終定理について、数学史とともにわかりやすく書かれていました。

    問題を提起したフェルマー
    その問題を証明したワイルズ氏
    その問題の背景から証明にいたる話を、一般人にも理解できそうに書いた作者のサイモン・シン氏
    そんな本を翻訳してくださった青木氏

    天才方の仕事のおかげで素敵な時間が過ごせました。
    興味深く素敵な話ばかりですが、読むのが辛い人には4章から読んでも楽しめると思います。

    第5章にある、数学的にあまり意味のないとみられていたフェルマーの最終定理の証明が、実は20世紀における意義深い証明であったという箇所と、第8章にある志村先生の言葉がたまり

    0
    2025年02月19日
  • 量子革命―アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    史上最高に面白いドキュメンタリー。
    個人的に興味のある分野、研究してた分野だから当然といえば当然だけど、人類がした議論で最も面白い議論の一つだと感じた。

    0
    2024年12月19日
  • 暗号解読(下)

    Posted by ブクログ

    ### 上巻

    歴史において長い間、暗号作成者と暗号解読者の戦いは、暗号解読者優位が続いていた。(多くの暗号は解読方法が発見されてきた)というのが、現代とギャップがあって面白いポイント。

    暗号史において、エニグマ解読にまつわるエピソードがやはり上巻の中で一番の読みどころ。

    ### 下巻

    暗号解読ではないが、類似のものとして古代文字の解読が取り上げられている(古代エジプトのヒエログリフ、古代ギリシャの線文字B)。また、誰も理解できない言語を操るアメリカ先住民ナヴァホ族を暗号通信担当として軍に迎え入れたアメリカ軍の話も面白い。

    そして、暗号というものが生まれてからずっと付きまとってきた「鍵

    0
    2024年11月18日
  • 暗号解読(上)

    Posted by ブクログ

    暗号技術(解読)の発展を、その必要性や重要性を歴史的背景や関わった人物を描写しながら、知ることが出来る良書です。実は、量子コンピュータって世界のどこかで、もう出来てるんではないかと思いました。

    0
    2024年09月29日
  • 量子革命―アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    おもしろかった!様々な科学者が人間的に息づいて各々の信念や運命に倣って量子の理論を追求する姿を小説として純粋に楽しめたし、それだけじゃなく量子力学への興味も否応なしに掻き立てられるものだった。
    個人的にはボーアよりもアインシュタインの信念に強く共鳴しながら読んでいたので、現在アインシュタインの立場が回復してきていると知って安心した。これからの量子力学がどう進むかはわからないけれど、非局在的実存に何らかの理論が付けられて新しい量子力学が生まれることにわくわくしている自分がいる。

    0
    2024年09月27日
  • 宇宙創成(下)

    Posted by ブクログ

    サイモン・シンのフェルマーが面白く、同時に宇宙論にも興味を持っていたので手に取った。期待通り、宇宙論自体についても、その解明の過程についても、そして科学の面白さまで、期待を超えて楽しむことができた。

    0
    2024年09月19日
  • 遺伝と平等―人生の成り行きは変えられる―

    Posted by ブクログ

    とても読みやすい、とは言えないけど、必読。こうした遺伝の影響を考慮に入れずに、平等とか教育などは議論できない。ただ、とてもセンシティブで、繊細な理解が必要で、単純化するととても害のある暴力的なものになってしまう。理解も難しいが伝え方も難しい。平等も教育も、それこそこれからの国家や人類の行く末にとっても重要な課題で、この本に書かれているのはその根幹をなす知識なわけで、本当に重要なんだけど、単純化しないでちゃんと理解する必要がある。地道に読んで理解する価値あるし、そういう人が増えてほしい。

    0
    2024年07月05日
  • 時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙

    Posted by ブクログ

    この著者のこれまでのものに比べると、対象がより一般的・普遍的になっている。これまで得た、量子物理学の知識をもって、空間や時間など、より、ある意味で身近なものを取り上げて考察した一冊。
    著者のこれまでの専門的な著作のような緊張感はあまりなく、言い方は正しくない気がするが、哲学的な話題について著者なりの科学的なアプローチで迫った、世界とは何かについての書、といった印象。

    0
    2024年07月05日
  • 宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論

    Posted by ブクログ

    891

    254P

    科学の面白い所って、人間っていうものを重要視してない所なんだよね。人によってはそれが嫌だって言うのかもしれないけど、私からするとここが面白くて堪らないポイントだな。だって文系分野とか宗教って絶対人間がデーんってあってそれ以外は矮小化されてるじゃん。でも科学にとって人間は空気の粒子のひとつとかその辺に舞ってる埃とかと価値が等しいんだよね。そのものの見方が面白すぎてやめられない。そんなヤバイものの見方してるやつ居たら頭おかしすぎて友達になりたいもん。

    青木薫
    1956年、山形県生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院博士課程修了。理学博士。専門は理論物理学。翻訳家。サイモン・シ

    1
    2024年06月28日
  • 量子物理学の発見 ヒッグス粒子の先までの物語

    Posted by ブクログ

    難しい内容をわかりやすい言葉で説明してくれている。楽しく読める本です。きちんと理解するにはそれなりにしっかり読み返したりが必要です。

    0
    2024年06月02日
  • 代替医療解剖

    Posted by ブクログ

    鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブの代替療法を次々に取り上げながら、その効果の低いこと、ないこと、身体に害をなすことを論証している。プラセボ、二重盲検法など、科学が確立した手法、概念についても詳しく説明を加えている。

    医療リテラシーが高まる本。今も色褪せていない。
    代替医療が掲げる、総合性、自然由来、伝統という背骨に当たる傾向性を叩き切る。

    0
    2024年05月16日
  • 宇宙創成(下)

    Posted by ブクログ

    歴史小説であり、科学小説。

    歴史的な部分で読者を引き込むので、毎日読み続けてしまう。

    難解な部分は上巻だけで、下巻はドンドン読み進めて行ける。

    アインシュタインからビックバン確定まで、物理学者の活躍が眼前に現れるかのような。

    面白かったです

    0
    2024年04月12日