青木薫のレビュー一覧

  • 暗号解読(下)
    最後までワクワクしながら読めました。巻末の暗号とその解説までついていて今も続く暗号と解読のいたちごっこが垣間見えました。
  • 暗号解読(下)
    上巻に引き続き、第二次世界大戦後の暗号作成と解読(主に作成側の発展が大きい)ならびに今後の展開に関して記載されている。

    上巻同様、ボリュームがあり、かつ難解な数式を使用せずとも理解できる内容で例えも交えながら暗号方法が記載されておりとても満足できる内容。

    ナヴァホ暗号
    * エニグマなどの電気機械...続きを読む
  • 量子物理学の発見 ヒッグス粒子の先までの物語
    量子物理学の発見というよりヒッグス粒子とは何かを開設する。論点に的を絞って話が構成されており、変に素人に迎合するようなこともなく読みやすく面白い。
  • 量子革命―アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突―(新潮文庫)
    2017/1/28 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2019/6/27〜7/9

    大学時代、物理学を志し、自分の才能の無さに挫折して化学・生物学に日和った身ではあるが、19世紀末から20世紀初頭にかけての、物理学の巨人たちが活躍する量子力学の完成に到るまでは、1番心がわくわくするところであった。...続きを読む
  • 宇宙が始まる前には何があったのか?
    2017/1/7 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2018/4/11〜4/20

    この本の内容は、まさに大学入学時に私が研究をしたかったこと。能力の無さに早々に見切りをつけて別分野に移ったが、ここまで解明されてきているとは...感動である。
    読んでみて改めて自分にはこの分野の才能が無かったのを思...続きを読む
  • 宇宙創成(下)
    物心ついた頃、宇宙はビッグバンて始まり年齢は150億年、地球は50億年(精度は問題ではない)ということについて何ら疑うことなく受け入れていたので、ここに行き着くまでに物理学、天文学、また宗教までも巻き込んだ論争に発展していたことに不思議な感じがする。
    時代が変わっても真理を追求し続ける科学者の姿勢は...続きを読む
  • 宇宙創成(上)
    理論と観測の双方で対立したり補完したりしながら進んできた宇宙論の歴史が非常にわかりやすい。
    20世紀に入り、一般相対性理論が発表されている時代でもアンドロメダが銀河系の外にあるとわかっておらず、そんなギャップがあったことに驚きつつも面白いと思った。逆にこの時代の宇宙論の目まぐるしい進化を感じてみたか...続きを読む
  • 宇宙創成(下)
    宇宙論は好きで、関連書を数冊読んだが、わかりやすさ、ワクワク感を含めた娯楽性の高さを考えると、最良の本。この分野に興味を持った人は、真っ先に手に取る本だろう。

    本書は天動説から地動説への大転換に至るまでの長い史実の記述から始まる。そして地動説が決定的になった20世紀、科学者たちは宇宙の大問題に取り...続きを読む
  • 宇宙創成(下)
    非常に面白い。ビックバンを題材に科学とは何かを考えるための良い題材となる。

    理論のモデルと実験での検証の両輪が如何に我々の世界観を塗り替えていくかを体感できる。
  • 宇宙創成(上)
    ギリシャ時代の宇宙認識から膨張する宇宙を示唆するハッブルが提出した観測結果まで。各時代で人々がどのように宇宙に対する認識を深めていったのかを追体験できる。非常に骨太で面白い。

    実験と理論が如何にお互いを補いつつ科学の世界を広げていったのかを感じ取れる良書。

    単なる事実の羅列でなく、著者の科学に対...続きを読む
  • 宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論
    本書では、宇宙論の歴史について、その中で人間中心主義がどのように扱われてきたかを軸に描かれている。
    古代から、コペルニクス、ニュートンなど多数の科学者の長年の研究を経て、宇宙はあらゆる物理定数が今のような値でなければ存在しえないことが明らかにされるに至り、アインシュタインが究極のテーマと位置付けたの...続きを読む
  • 宇宙創成(上)
    「宇宙はいつ、どのように始まったのか」。
    かつて神話で説明されていたその謎に対して、現代科学は観測結果で裏付けされた理論を手にしている。
    アルベルト・アインシュタインの「宇宙についてもっとも理解しがたいのは、宇宙が理解可能だということだ」という言葉のとおり、宇宙に比べて極めて小さく、歴史も浅い人類が...続きを読む
  • 数学の大統一に挑む
    数学を勉強していた頃の「ワクワク」感を思い出しました。
    本書の中では、難しい数学が記述されています。しかし、それを理解する必要はありません。そのような数学に魅せられ、真理を追い求める数学者の人生を感じ取ってください。

    数学と量子物理学の関係、さらには数学と宇宙の関係。こんなにもワクワクさせてくれる...続きを読む
  • 宇宙創成(下)
    宇宙が膨張しているというビッグバン理論が、全ての星々が遠ざかっているというハッブルの観測結果により、アインシュタインが間違いを認めるほど優勢になった。だが、証明が完了したわけではない。「宇宙の大きさが一定でも、速度が早い星々だけが遠方まで到達可能なはず」「遠くまで到達した光はエネルギーが失われるため...続きを読む
  • 数学の大統一に挑む
    現代数学は現在、多岐にわたり同じ分野の専門家同士でさえ、互いの研究内容を理解することが困難であることが多々あるという。

    数学の本質はその自由性にある、という言葉は有名であるがその自由性とはどこから来るのであろうか。
    実は、この問題亜は数学だけの問題ではない、正確にいうならば数学だけの問題ではなかっ...続きを読む
  • 「無限」に魅入られた天才数学者たち
    めちゃめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃおもしろい。無限とその宗教的文脈にまつわる多彩な知識に触れられることも魅力だし、何よりそこには登場人物やそういった背景すべてが影響し合っていく壮大なドラマがある。やがて、ゲオルク・カントールの人生を中心に、一旦の物語は収束していく。映画化したら絶対おもしろい...続きを読む
  • 数学の大統一に挑む
    青木薫さん翻訳による先端数学に関するサイエンス・ノンフィクション。青木さんは、ワイルズによるフェルマーの最終定理の証明を描いたサイモン・シン『フェルマーの最終定理』、ペレルマンによるポアンカレ予想の証明を描いたマーシャ・ガッセン『完全なる証明』といった最先端の数学者の物語を描いたサイエンス・ノンフィ...続きを読む
  • 宇宙創成(上)
    現代において「地球は宇宙の中心に存在する」と言おうものなら変な宗教でもやってんのかと心配されるが、宇宙の中心でないことを証明できる人は、一体どれだけいるだろうか。
    夜空に浮かぶ星に辿り着こうとするなら「光の速さで何年もかかる」ということに疑いを持つ人は少ないが、それを証明できないなら、それは星が遠く...続きを読む
  • 宇宙創成(上)
    フェルマーの最終定理に引き続き、サイモン・シンの宇宙創成読んだ。
    世界は神が創られたと神話が信じられていた時代から、いかにして世界の真理を知り、ビッグバンの存在を突き止めるに至るかが紀元前の歴史から順を追って記されている。
    下巻よりも上巻が面白い。特に天動説から地動説にパラダイムシフトが起きる時代の...続きを読む
  • 宇宙創成(下)
    宇宙論の面白さというのは未知の塊である事だと思う。
    青木氏もあとがきで書かれているが、その未知に対して人類が科学的方法によって一歩一歩前進していく過程が本書に描かれている。
    その仮説、検証、考察の繰り返しの過程は宇宙のみならず未知に対する取り組みとして普段の生活における教訓ともいえる。
    毎回思う事だ...続きを読む