青木薫のレビュー一覧

  • 代替医療解剖

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     様々な医療がある現代で、医療効果の厳密な評価の重要さを説いた一冊。コクランレビューの存在を知れただけで価値があったと思う。
     どの医療に対しても適切な認識プロセスを経るべきという著者の意見はとても納得できる。効果が有効と科学的に立証されたものが評価され、投資費用に見合った対価を受け取ることのできる社会であってほしい。
     医療だけでなく、健康効果を謳う商品についても、エビデンスの強固さがどの程度か判断できる基準を学びたいと思った。

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    2024年07月09日
  • 時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙

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    熱力学第二法則の説明にも軽い興奮を覚えたけど、それが宇宙の成り立ちのストーリーにまで発展することに本当にワクワクさせられた。頭の良い人にありがちな、話の論理展開が飛び過ぎてて追えないということがなく、同じことを様々な角度から適切な比喩を持って解き明かしてくれるので、素人にもリーダブル。
    他方、専門外と思われる分野への言及は少し説得力に欠けていたかも。

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    2024年06月19日
  • 暗号解読(下)

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    暗号ってこんなに社会に根ざしているけど、日の目を浴びてない領域ってなかなかないのでは?
    これからもっと大切になっていくと思うので、自分の情報を守ることに対して、少しは意識を持とうという気持ちになった。
    最近はサイバー攻撃もあるので、日本の暗号技術というか、サイバー防衛スキルを高めていって欲しい。今はめちゃくちゃ弱いらしいので。

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    2024年06月11日
  • 遺伝と平等―人生の成り行きは変えられる―

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     著者はテキサス大学の心理学教授。本作が処女作ということになるようだ。訳者は「フェルマーの定理」の訳で有名な青木薫氏、最近ではブライアン・グリーンの大著「時間の終わりまで」などがあり、科学啓蒙書の翻訳には定評がある。本書もそれらの例に漏れず訳がこなれていて読みやすい。
     
     著者の主張は本書で幾度となく言及されているように、政治哲学者ジョン・ロールズの思想の強い影響下にある。ロールズによれば、「遺伝子セット(自然的偶発性)」と「社会的環境(社会的偶発性)」は、内在的であるか構築的であるかの違いはあれど、どちらも人間の表現型(実際に発現し測定可能な特質)に作用し、人生の広範な局面に影響を与えるの

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    2024年06月11日
  • 宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論

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    宇宙にたいする見方がどのように変わってきたかがまとめられている

    これまで、人間原理のことを狭義の観測バイアスとしてしか認識していなかったため何でそんなに論争が起きているのか疑問だったが、科学、宗教的背景の違いによる違いや、多宇宙のより詳細な議論がされていることなどを知り色々と合点がいった。

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    2024年06月01日
  • 遺伝と平等―人生の成り行きは変えられる―

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    ネタバレ

    ヒトゲノムが解読された時に「全ての人間は99.99%同一だ」と言ったクリントン大統領の発言は間違っているし、間違いの上に社会基盤を構築しようとするのも間違っている。遺伝による違いは歴然と存在しており、学業の達成度や社会的な成功に関係している。ただし、それは優劣という比較の対象になるようなものではなく、運良くたまたま受け継がれたにすぎず、次の世代に受け継がれていくという保証もない。

    必要なことは機会の均等(全ての人に同じ教育機会を与える)ではなく、個別化、最適化された教育である。ろうやアスペルガーが障害でなく特性だ、というのはやや言い過ぎのように思うが、公平と平等の違いなと、遺伝的な差異と社会

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    2024年03月24日
  • 暗号解読(上)

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    アラン・チューリングは現代のコンピュータの基礎を作った人なので、もっと多くの人に知られるべきだと思った。チューリングのように活躍した人でも、その社会の中で差別されてしまうと、生きてきけないことに恐ろしさを感じた。そういう人たちがいることで今があることを再認識させられた。

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    2024年03月05日
  • 遺伝と平等―人生の成り行きは変えられる―

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    遺伝と「平等」と言うと、優生学とか過去の色んな犯罪学とか絡んできて若干引くところがある。

    筆者も、それは否定しないし、実際過去にはそれが利用されて来たのも事実。

    だが、社会的成功や人生に、「遺伝」が絡んでいることは、否めない事実であり、それに目を瞑ることもまた、誤りにつながると論ずる。

    前半は、様々な遺伝に関わる研究の成果、手法の進歩、問題点について触れ、遺伝の影響を排除は出来ないことを述べ、後半でそれを前提にした上で、では、どう言う社会を作っていくのが望ましいのかを説明していく。

    いい内容だと思う。

    環境ガチャと遺伝ガチャは事実であるが、いくつかの特定の遺伝子に起因する病例などを除

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    2024年02月20日
  • 暗号解読(下)

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    下巻冒頭は太平洋戦争でのナヴァホ暗号から始まった。ネイティブでなければ聞き取れないことを考えると、ある意味最強の音声伝達方法だ。間に古代文字の解読が話題となる。ロゼッタ石のように手がかりがあるものは暗号解読と同じだが、未だ解読されないものがある。そして、いよいよインターネット時代に、非軍事目的で個人情報を守るための暗号の話だ。国家と個人の利益が相反する問題が……。公開鍵、暗号鍵は初級シスアドの参考書で読んだ記憶があるが、暗号のかけ方の理屈は驚くばかり。量子コンピュータによる解読不能の暗号は登場するのか?

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    2023年11月25日
  • 時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙

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    理論物理学者のグリーンが描く宇宙の誕生から死への旅路。生命は必ず死滅する。生命だけでなく原子も電子も素粒子も死滅する。そんな膨大な時間の未来を描いてくれる。宇宙の誕生や生命の誕生は読んでいてワクワクするけど、死に向かっていく宇宙や心の話は、ちょっと重かったな。本も560ページもの厚さだった。疲れた。

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    2023年08月24日
  • 宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論

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    本書で出てくるワードをネットで検索しながら何とか読み終えました。
    人間原理、コインシデンス、ひも理論、多元宇宙論、その単語の意味や概要はわかりましたが、その論理展開や発見された方法は難しくて、正直半分も理解出来ませんでした、、

    これからは私立文系らしく、理系の新書には手を出さないようにします、、、

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    2023年08月22日
  • 暗号解読(上)

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    YouTubeの「ゆるコンピュータ科学ラジオ」で『暗号解読』が取り上げられていたのがきっかけで手に取りました。
    暗号の世界については何も知識がない状態から読んだので、古代で使われていたシーザー暗号からヴィジュネル暗号、エニグマ機までどれもワクワクしながら興味深く読みました。
    上巻の最後、エニグマ機の詳しい解説などは私には難解すぎたのでサーっと読んでいきましたが、知識を持たない人にもわかりやすく書いてくれている印象を受けました。

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    2023年07月28日
  • 暗号解読(下)

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    下巻の「鍵の配送」問題は、こういうことだったのか!と目からウロコでした。RSAとか公開鍵とか、知ってたけどその仕組みが必要となる理由が上巻から来てお腹の底に響きました。

    最後の量子のあたりはもうちんぷんかんぷんだったんですが、数学弱い私がよくぞここまで楽しめたな、と思える本でした

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    2023年07月12日
  • 暗号解読(上)

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    暗号開発と暗号解読の歴史本。
    素人も暗号の仕組から理解できます。

    暗号の歴史に与えた影響の大きさと、その特性ゆえに生きてる間に功績が認められなかった人々の存在に心震える。

    エニグマの凄さとか、暗号鍵の大切さとか、お腹の底に響きました!

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    2023年07月12日
  • ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する

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    一般相対性理論や量子力学などの専門的な理論を、一般人にもわかるように噛み砕いてくれる筆者の説明力がすごい。
    物理学研究者たちとのインタビューを重ねていきながら、宇宙を創り出すという一見途方もないテーマに徐々に踏み込んでいくという本書の構成も面白い。

    この本の筆者のように理系の専門知識と文系の文章力の両面で非常に高いレベルの資質を持っている作家は、主語が大きくなってしまうけど、日本にはなかなかいないだろうなぁ、と少し劣等感のようなものを感じる。

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    2023年06月10日
  • 数学者たちの楽園―「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち―(新潮文庫)

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    数学に明るくなくてもしっかり面白かった!
    シンプソンズのアニメ脚本家チームには名門大学の数学科出身が多く、アニメの中には数学への愛のあるジョークや歴史的な数学者のオマージュがふんだんに織り込まれており、その解説を「フェルマーの最終定理」でお馴染みのサイモンシンがしてくれる。贅沢な一冊。

    なぜ数学者がコメディ脚本家に?と思うが、数学の証明のプロセスと脚本を書くプロセスが似ているというのに納得。(目的地があるか保証されていない点。)
    アニメの内容も皮肉やウィットに富んだジョークがあり、見てみたいと思った。(シンプソンズの代表作はCCレモンではない。)

    やっぱり、普通の人にとって「何でそんなこと

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    2023年02月10日
  • 数学者たちの楽園―「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち―(新潮文庫)

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    黄色い家族のアニメ「ザ・シンプソンズ」にこれほど数学の要素が盛り込まれていたとは知らなかった。制作側は頭のキレる数学オタクばかりで、作品の進行を妨げないように特別な数字や公式をこっそりと、しかしわいわい盛り上がりながら作中に散りばめていた様子がなんとも可愛らしい。分かってくれる人にだけ届けばいいというスタンスで、視聴者のナードやギークに向けて数学愛を示すというとんでもないアニメだったとは思いもしなかった。「数学者たちの楽園」という邦題にも納得。本書内ではサイモン・シン氏の著書「フェルマーの最終定理」と「暗号解読」からの懐かしい内容が出てくる。やや重複する箇所もあるが、その文面から著者がどれほど

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    2022年06月25日
  • 数学者たちの楽園―「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち―(新潮文庫)

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    シンプソンズファンからするとかなりマニアックな内容です!
    数学が苦手な私からしてみればん?何言ってんだ??と思うことが多々でした笑
    でも、「あー!あのシーンね!」嬉しくなり、またアニメを見直しました!
    こんな意味があったんだ…とこの本を読まないと気づかないことばかりでした!

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    2022年06月19日
  • 代替医療解剖

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    医療分野に格段興味があるわけではない私でも新しい知識、知らないことを知るのはいいものだと思わせてくれる本でした。
    結構ボリュームはありますが、読みやすいと思います。

    ライミーの話に始まり
    臨床試験がどれだけ画期的か
    「瀉血」とは何かすら知らない私からしたら
    全ての知識が新しく感じました。

    究極の問い、プラシーボ(プラセボ)効果を
    発揮する(そして実際症状が良くなる)のであればその効果のみでも薦めていいのではないかというところまで突き詰めてある所がよかったです。

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    2022年05月31日
  • 数学者たちの楽園―「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち―(新潮文庫)

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    「ザシンプソンズ」という独特のせんをついた面白い本。すごすぎる数学者が携わっていたという事実を紹介してからどこに生かされていたのか紹介されている。

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    2022年02月13日