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当時最強を誇ったドイツ軍の暗号機はいかにして破られたのか。「戦争の世紀」が「情報の世紀」へと移り変わるなかで、数学者たちの攻防は続く。RSA暗号、PGP暗号、量子コンピュータ、量子暗号……。ネットや銀行を始め、知らずに我々の周囲に溢れる暗号技術の現在と未来、歴史の背後に秘められた人間ドラマを解き明かす傑作ノンフィクション。巻末に「史上最強の暗号」とその解答を収録。
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Posted by ブクログ
### 上巻 歴史において長い間、暗号作成者と暗号解読者の戦いは、暗号解読者優位が続いていた。(多くの暗号は解読方法が発見されてきた)というのが、現代とギャップがあって面白いポイント。 暗号史において、エニグマ解読にまつわるエピソードがやはり上巻の中で一番の読みどころ。 ### 下巻 暗号解...続きを読む読ではないが、類似のものとして古代文字の解読が取り上げられている(古代エジプトのヒエログリフ、古代ギリシャの線文字B)。また、誰も理解できない言語を操るアメリカ先住民ナヴァホ族を暗号通信担当として軍に迎え入れたアメリカ軍の話も面白い。 そして、暗号というものが生まれてからずっと付きまとってきた「鍵配送問題」をついに解決した、RSA暗号の話が暗号史におけるクライマックス。 最後の章では、RSA暗号を解読する可能性を持つ量子コンピュータを紹介する一方、量子コンピュータが更なる強固な暗号を生み出す可能性についても触れている。
単アルファベット暗号から量子暗号まで、非常にわかりやすい文体で書かれており、暗号・数学に無知な素人でも最後まで楽しく読むことができた。 量子力学に簡単に触れている部分では、多少頭が混乱したが、そう言うものだと思って割り切って読めば案外なんとかなった。 汎用的な量子コンピュータが開発されるのはまだま...続きを読むだ先のことかもしれないが、量子コンピュータ≠既存のコンピュータということを理解するためだけでも、この本を読む価値はあったと思う。 もちろん、難攻不落とされる量子暗号の解説も非常にわかりやすく、量子コンピュータの可能性についても大いに考えさせられた(取らぬ狸の皮算用かもしれないが…)。
サイモン・シンの『暗号解読』を一気に読んだ。 これまでにサイモン・シンは『ビッグバン宇宙論』と『数学者の楽園』と『フェルマーの最終定理』を読んだ。サイモン・シンはハズレはないが、その中でも今回の『暗号解読』は最高に面白かった。 紀元前のオリエンタルの古代の単純な暗号から、最新の量子暗号まで、時代を追...続きを読むって色々な暗号技術の歴史が語られている。 しかも基礎知識のない素人でもその暗号の技術がよく理解できるだけでなく、新しい暗号技術の開発とそれの解読に挑戦した科学者たちのドラマと歴史に及ぼした影響を目の前の出来事のように楽しめる。 特に最終章の量子コンピューターと量子暗号に関しては、たった1章が割かれただけなのに、これまで読んだ色々な本と比べても面白くてわかりやすかった。
中世から現代までの暗号の考案と解読の歴史を綴った一冊。技術とヒューマンドラマが絶妙にバランスされていて、知的好奇心をくすぐられる。訳文も読みやすい。 下巻では、アメリカ先住民のナヴァホ族の言葉があまりに聞き分けづらくて、世界対戦でも暗号として利用されていたエピソードが好き。
線文字Bの解読、公開鍵を持つ暗号の開発、そして実用化されつつある量子コンピューターと量子暗号について解説されている。 技術的(数学及び量子力学)なことにも踏み込んで説明されており、読み応えがあるが、丁寧に読んでいけば十分に理解できる。 これだけ調べ上げ、わかりやすく表現した著者に脱帽である。また...続きを読む、訳者もわかりやすい日本語に翻訳することに注意を払っていることがわかる。
暗号技術についてはもちろんのこと、歴史、数学、軍事、政治、計算機技術等々、多様な分野への興味を掻き立てられた。
暗号とは何か、暗号と解読の歴史、暗号の現在、暗号の課題をこれ1冊で掴むことができる名著。古代ローマから、エリザベス1世、第一次世界大戦、量子コンピュータの時代までを暗号という視座から追う。 単なる解説本ではなく、暗号にまつわる人間ドラマや外交のダイナミズムから暗号の全容を浮き彫りにしている。さらに...続きを読む、伝記や陰謀史で終わるわけではなく、暗号の仕組みや解読に至るまでの思考経路を数学も言語学も分からない素人に分かるように解き明かしてくれる。 プライバシーと治安維持、外交政策と民主主義といった視点から、暗号技術を誰がどう扱うか今後も議論が続くのだと思う。自分はどちらの立場なのか決めきれない。「犯罪組織は治安党局で監視してほしいけど、一般市民のプライバシーは侵害しないでほしい。自国の不利益は困るけど、外交は公明正大に、国民の目が届くように行ってほしい」というのが本音だけど、犯罪組織の定義すら恣意的に決めうる社会にあって途方に暮れてしまう。 ITパスポートの勉強をした際、「公開鍵」「秘密鍵」と当然なようにテキストに出てきて何のことか分からなかったが、本書を読んで理解できた。どんなに画期的な手法だったかということも分かった。 ITパスポートのような資格試験の勉強をするよりも、サイモン・シンやブルーバックスを読んだ方がITに対する理解が深まると思う。
傑作『フェルマーの最終定理』の著者サイモン・シン氏による暗号解読に関するドキュメンタリー。 暗号発生の歴史から現代の暗号の状況まで数々のエピソードがちりばめられている。 上巻は暗号の歴史から第二次世界大戦中、最強の暗号作成機として名高かったドイツの『エニグマ』を解読した連合軍の苦労話が秀逸。 コ...続きを読むンピューターの先駆けを作った英国のチューリング博士の話が興味深い。 下巻は、コンピューター時代の暗号の話。 今我々がコンピューターを使うとき、例えばメールを送ったり、ネットショッピングをしたりという時には、自然と暗号化がされているが、その暗号とはどういったものなのかが説明されている。 『フェルマーの最終定理』でもそうであったが、本書の文系読者にも非常にわかりやすく描かれている。 ここまで理系の本であるのに多くの読者をひきつけるのは、サイモン・シン氏が多くの人々の苦労の道筋を本として書いているからなのだろう。 非常に知的好奇心を満足させる本である。
安定のサイモン・シン、非常に面白かったし勉強にもなった。ネットセキュリティの暗号など身近な問題ながら難解で、ほとんどの人は詳細を知らないでいることかと思う。 素因数分解が使われてるってことぐらいは聞いたことがあったが・・ 最後に歴代の暗号を使った検証問題が出てくる試みも非常に面白かった。この10問を...続きを読む後書きにしっかり残した編集部の執念も脱帽もの
近代の暗号、それから古代の文字の解読。 特に興味を引いたのは、やはり今どういった暗号が用いられているか、それから今後どういった暗号が用いられうるのか。素数を使った暗号が強いというのは、なんとなく耳にしたことがあったが、実際に分かりやすく理解できたのは素晴らしい。それに量子世界の一端に触れられたのが本...続きを読む当に良かった。今度、量子力学をかじってみようかという気持ちにさせてくれた。
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