青木薫のレビュー一覧

  • 代替医療解剖

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    前作に比べて、代替医療に対する批判色が強い作品ではあったが、いつもながら読者を引き込む作りである。主流医学が幾つもの臨床試験を重ね、科学的根拠に基づいて発展してきたのに比べて、巷の多くの代替医療は、謳っている効能のほとんどが科学的根拠も乏しく、プラシーボ効果以上の効力を持たないことが臨床試験から既に明らかにされている。また、主流医学では、ある一つの治療法が特定の疾病・疾患にターゲットを絞っているのに対し、代替医療では、あれもこれもみんな効きますという万能性を謳っているものが多く、これらも冷静に考えれば、そんな都合のいい話はないと思えるだろう。こういった科学的リテラシーを養うには最適な1冊であっ

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    2015年01月02日
  • 代替医療解剖

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    学生実験や計測工学で学んだアプローチが、このような問題にも使われていたとは…。とはいえ、まっとうな研究者よりもマスコミや詐欺師の声の方が、一般人に数多く届くように世の中はできている。まずは疑問を持つことが唯一の防衛策なのかなぁ。

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    2014年11月03日
  • 代替医療解剖

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    代替医療って、何? タイトルはずばり「民間療法のトリック」とすべきだったと思うが。
    鍼(はり)、ホメオパシー(毒を超希釈して服用)、カイロプラクティック、ハーブ(漢方薬以外)の効果の検証の話。一部の限定的な効果を除けば、プラセボ効果、自然治癒でしかないとの結論。プラセボで良くなるならそれでもいいのでは、という考えに対しては、適切な医療を受ける機会を逸することの危険性を指摘。医療行為が長期間の検証を経るのに対し、代替医療は自身の成功体験のみでOKなわけで、しかもそれを盲信するだけに始末が悪い。
    翻訳者のあとがきにあるように、医療崩壊で医師は患者と十分に向き合えない。それに対して患者と十分に向き合

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    2014年10月16日
  • 宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論

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    感動した。コペルニクスの話からマルチバースに至るまで、知っているといえば知っている話だが、人間原理という観点からまとめあげて納得させる著者の力量はさすがだと思う。そして行間に垣間見える、宇宙科学に対する思い入れの深さに共感を覚える。ところで人間原理的な観点から見ると、我々はこの宇宙の中で孤独な存在なのだろうか。

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    2014年08月01日
  • 宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論

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     人間原理とはなにか。「宇宙がなぜこのような宇宙であるのかを理解するためには、われわれ人間が現に存在しているという事実を考慮に入れなければならない」という考え方のこと。作者は古代メソポタミアまでさかのぼり、人間原理とはなにか、なぜそんな考え方が生まれたのか、そしてその教訓は何であるのかをあきらかにしていく。
     なぜ歴史をたどることが必要なのか? 宇宙論の歴史が、神が世界をどうつくったのか、そのなかで地球がどのような地位にあるのかという問いへの答えとして進化してきたからだ。たとえば本書では地動説を打ち出したコペルニクスが「人間を宇宙の中心から追い出した」犯人ではなく、「人間は特別な存在」だと思っ

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    2014年04月18日
  • 宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論

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    非常に分かりやすい!
    分かりやすいんだけど、相変わらず「宇宙」というものは分からない。

    人間原理というおよそ科学的ではないと思われていた考え方により、宇宙の起源・有様を考える。

    なぜこのような宇宙なのか=たまたま人間が存在しているこの宇宙を、人間が観測しているから
    言われてみれば、まぁそうかもしれないと納得。
    つまり、宇宙はユニバースではなくマルチバースでありメガバースだった。
    たくさんある宇宙の中の1つの宇宙たまたま我々人間が存在しているだけ。

    現在では証明不可能のようだけど、いつの日か科学者が明らかにしてくれる日が来るだろう。
    ロマンだ!

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    2014年03月27日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    「~にとって美とは何か」と言えば、吉本隆明『言葉にとって美とは何か』を思い浮かべる。著者も真剣に「実験にとって美とは何か」を問う。それは、「深いこと」、「効率的であること」、「決定的であること」としている。『フィジックス・ワールド』の読者アンケートで選ばれた本書で挙げられた10の実験は多かれ少なかれこの条件を満たしていると著者は言う。
    まあ、しのごの言わずに科学の進化に何らかの貢献をした有名な実験を背景含めて味わってみるのがよい読み方だろう(アンケートで選ばれただけあって、どの実験も多少は知っている実験だ)。美だけでなく、科学実験についての倫理について思いを馳せるのもよいだろう。

    下記が10

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    2016年02月14日
  • 宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論

    購入済み

    わかりやすい宇宙論

    サイモン・シンの著作の翻訳などで知られる青木さんの宇宙論の本。
    とにかくわかりやすい!
    まさに入門編といった感じで、
    古代から現在までの宇宙論の流れを教えてくれる!
    あらためて20世紀から現在も進行中の、物理学のダイナミックな変化は面白い。

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    2013年12月01日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    素人にも分かるものから取り上げられていて嬉しかった。役立つのが基準ではなくて、「美しい」のが基準。ちなみに一番目は紀元前3世紀、エラトステネスが地球の周径を計った実験。
    紀元前三世紀であっても、数学の単純な定理(円周の比、錯角)が分かっていれば、地球という大きなものの周径すら知ることができる、という、美しさ!

    夏至にシエネで太陽が真上に来ると、影は消失する(=影は地球の中心に向かってまっすぐ落ちる)。一方アレクサンドリアでも影は同じ方向に落ちるが(=太陽光線は平行であるため)、地球は丸いので影には角度ができる(角度が小さく、影が短ければ、地球の周径は大きい)。錯角が等しいことから、アレクサン

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    2010年05月29日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    著者が国際的科学雑誌《フジックス・ワールド》誌上で行った「もっとも美しい科学実験」についての読者アンケート調査から生まれた一冊。「もっとも重要な科学実験」ではなく「もっとも美しい科学実験」であるところにとても興味が惹かれました。

    「美しい科学実験」とは何か?
    著者は本書の中で美しい実験がもつべき要素として以下の3つをあげています。
    ①【深い】事柄を明らかにし、我々の知識を塗り替えるようなかたちでそれを成し遂げること
    ②実験を構成する個々の要素が【効率的】に組み合わされていること
    ③一般化や推論をしなくても、結果がはっきりと示される【決定的】なものであること

    これらの視点にもとづいて、本書で

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    2010年05月22日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    PhysicsWorld誌の企画からはじまった「10大実験」をまとめた本。実験自体はとても有名だけれど、そこにある人間ドラマの部分は実はあまり紹介されないので、読んでいて新鮮。図版もきれいで(でももっと多いともっとうれしかった)よいと思います。

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    2009年10月04日
  • 時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙

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    宇宙の始まりから終わりまで、私たちの時間スケールでは永遠ともいえるその間の、ほんの束の間に、たまたまのように人類がこの地球に存在している奇跡

    エントロピーと進化をキーワードとして、素粒子、原子といったミクロなレベルから、惑星や宇宙のマクロレベルの物理学的視点、生物学、意識、言語、宗教まで、入れ子になった科学の視点から宇宙の始まりから終わりまでを語ってくれる。
    様々な視点から見ても、やがて終わりが来ることは間違いなく、ほんの束の間に存在している奇跡をスピリチュアルなく、科学で語る本である。

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    2026年07月12日
  • 暗号解読(上)

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    暗号の解説、上下本
    多少なり数学の知識があれば実際に使われた暗号をわかりやすい例えにのせて解説してくれて暗号の歴史、物語としてとても楽しめる好著だった

    とくに未来の暗号となるであろう「量子暗号」の項では使うことは僕は無いだろうにワクワクとトキメキが止まらなかった
    小説として暗号を出すと解かせる前提なので美しさや過程に面白さを作らねばならず、リアルに秘密裏にするための暗号に思いを伸ばしたことがなかったのでとても勉強になりました

    そいや、最近暗号小説って見なくなりましたね

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    2026年07月06日
  • 宇宙創成(下)

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    偶然と賢慮により、探していたものが必ず見つかる。科学と技術の歴史には、セレンディピティーがたくさん転がっている。宇宙はどのようにして生まれ、いかにして今日に至ったのか?人間はその宇宙の中でどんな存在なのか?

    20世紀の宇宙論、理論と観測によって定常宇宙モデルからビックバンモデルへのパラダイム・シフトがおこるまでとその後。

    エピローグより抜粋
    「最初、すべての物質とエネルギーは一点に集中していた」その後、壮大なビッグバンが起こった。「ビッグバン」という言葉はともかくも大爆発を意味し、実際、爆発を思い浮かべるのはそれほど的はずれではない。しかしビッグバンは、空間の中で何かが爆発したのではなく、

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    2026年06月20日
  • 宇宙創成(上)

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    奈良さんが繰り返し読む本とのことで楽しみに積んでいた。これは漫画「チ。」でも感じた事だけれども、宇宙のはじまりについて、科学的な事実を知ることもワクワクするが、「知」のバトンを繋ぐ科学者たちの探究心、ドキュメンタリーが魅力的すぎる。

    1章 はじめに神は
    エラストテネス、アリスタルコス、アナクサゴラス
    コペルニクス、ティコ、ケプラー、ガリレオ

    20世紀の宇宙研究者は宇宙の大問題に科学的に取り組んでいくことになる。
    宇宙は過去のある時点で創造されたのか?
    永遠の過去から存在していたのか?

    2章 宇宙の理論
    ニュートン、レーマー、マイケルソン、アインシュタイン、フリードマン、ルメートル

    3章

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    2026年06月06日
  • フェルマーの最終定理

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    数学の歴史や数字の不思議が分かりやすく物語られていてとても興味深いものだった。初めて知ることも多く、途方もない努力がこの証明に導いたことがわかった。感動とは少し違う感覚。

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    2026年06月02日
  • フェルマーの最終定理

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    サイモン・シン氏の本の個人的評価、しらんけど。
    「宇宙創生」A ⁺
    「フェルマーの最終定理」A
    「暗号解読」「代替医療解剖」A-
    「数学者たちの楽園」B ⁺

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    2026年06月01日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    タイトルの通り、これまで人類が行ってきた科学実験の中で、最も美しいと著者が判断した10の科学実験を紹介した本です。

    これまで読んだ科学史の本と比べて、時代背景の描写が緻密なこともあり、各実験の意味が、非常に際立つ形で書かれている、という印象を受けました。
    個人的には、間違いなく名著だと思います。

    この本で取り上げられた科学実験と、それにまつわるドラマに興味がある人は、是非、読んでみてください。
    ただし、理科的な素養がないと、ちょっと厳しいかもしれません。

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    2026年05月24日
  • 宇宙創成(上)

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    過去聞いたことのある名前や現象について再認識した。 情報をとる手段が少ない時代に宇宙という壮大な世界に挑む多くの関係者の情熱にロマンを感じる。

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    2026年05月14日
  • フェルマーの最終定理

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    多くの人が聞いたことくらいはあるであろうフェルマーの最終定理が証明されるまでの経緯が書かれたノンフィクションだか、書いていることのほとんどは理解できない。でも、この物語は小説以上の興奮と感動が詰まっている。
    人生を棒に振るかもしれない、誰のためにもならないかもしれない証明にこれまでの情熱と時間をかけるって、ある意味スポコンよりもすごい物語だった。

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    2026年05月04日