素人にも分かるものから取り上げられていて嬉しかった。役立つのが基準ではなくて、「美しい」のが基準。ちなみに一番目は紀元前3世紀、エラトステネスが地球の周径を計った実験。
紀元前三世紀であっても、数学の単純な定理(円周の比、錯角)が分かっていれば、地球という大きなものの周径すら知ることができる、という
...続きを読む、美しさ!
夏至にシエネで太陽が真上に来ると、影は消失する(=影は地球の中心に向かってまっすぐ落ちる)。一方アレクサンドリアでも影は同じ方向に落ちるが(=太陽光線は平行であるため)、地球は丸いので影には角度ができる(角度が小さく、影が短ければ、地球の周径は大きい)。錯角が等しいことから、アレクサンドリアの影の角度は、アレクサンドリアとシエネを通り、地球の中心で交わる2本の半径の角度と等しい。同時間に日時計が作る角度と円周の比は、シエネとアレクサンドリアとの距離と地球の周径の比に等しいことから、地球の周径が求められる。
フーコーの振り子だって美しい。大きな大きな振り子、たったそれだけの装置で、地球の自転を証明してしまうんだもの。ため息が出る。