ロバート・P・クリースのレビュー一覧

  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    著名過ぎるがゆえに、根拠のないネガティブな話までよく聞く偉人や実験について、なぜ史上で大きい反響があったのか、背景を踏まえて詳しいストーリーが書かれていて分かりやすい。

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    2023年09月20日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    「~にとって美とは何か」と言えば、吉本隆明『言葉にとって美とは何か』を思い浮かべる。著者も真剣に「実験にとって美とは何か」を問う。それは、「深いこと」、「効率的であること」、「決定的であること」としている。『フィジックス・ワールド』の読者アンケートで選ばれた本書で挙げられた10の実験は多かれ少なかれこの条件を満たしていると著者は言う。
    まあ、しのごの言わずに科学の進化に何らかの貢献をした有名な実験を背景含めて味わってみるのがよい読み方だろう(アンケートで選ばれただけあって、どの実験も多少は知っている実験だ)。美だけでなく、科学実験についての倫理について思いを馳せるのもよいだろう。

    下記が10

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    2016年02月14日
  • 世界でもっとも美しい10の物理方程式

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    10の偉大かつ美しい方程式にまつわる旅が出来たこを大変うれしく思います。
    それぞれの方程式に至る過程と感動を見事に再現していると感じました。例えば量子論であれば、式を導出するプロセスに主眼が置かれるが、本書は時代背景や、人間関係の側面から語っていてまるで時代劇を見ているような錯覚に陥りました。

    この本は、哲学科の教授が書いたからこそ味わい深い内容になっているのだと思う。科学は理系のものではないし、そもそも理系文系と紋切り型に分けてしまう発想自体が寂しいものであるとさえ感じてしまう本でした。

    間違いなく良書と呼べる本だと思います。大学の教養課程の講義として十分成立するのではないでしょうか。

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    2013年02月20日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    素人にも分かるものから取り上げられていて嬉しかった。役立つのが基準ではなくて、「美しい」のが基準。ちなみに一番目は紀元前3世紀、エラトステネスが地球の周径を計った実験。
    紀元前三世紀であっても、数学の単純な定理(円周の比、錯角)が分かっていれば、地球という大きなものの周径すら知ることができる、という、美しさ!

    夏至にシエネで太陽が真上に来ると、影は消失する(=影は地球の中心に向かってまっすぐ落ちる)。一方アレクサンドリアでも影は同じ方向に落ちるが(=太陽光線は平行であるため)、地球は丸いので影には角度ができる(角度が小さく、影が短ければ、地球の周径は大きい)。錯角が等しいことから、アレクサン

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    2010年05月29日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    著者が国際的科学雑誌《フジックス・ワールド》誌上で行った「もっとも美しい科学実験」についての読者アンケート調査から生まれた一冊。「もっとも重要な科学実験」ではなく「もっとも美しい科学実験」であるところにとても興味が惹かれました。

    「美しい科学実験」とは何か?
    著者は本書の中で美しい実験がもつべき要素として以下の3つをあげています。
    ①【深い】事柄を明らかにし、我々の知識を塗り替えるようなかたちでそれを成し遂げること
    ②実験を構成する個々の要素が【効率的】に組み合わされていること
    ③一般化や推論をしなくても、結果がはっきりと示される【決定的】なものであること

    これらの視点にもとづいて、本書で

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    2010年05月22日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    PhysicsWorld誌の企画からはじまった「10大実験」をまとめた本。実験自体はとても有名だけれど、そこにある人間ドラマの部分は実はあまり紹介されないので、読んでいて新鮮。図版もきれいで(でももっと多いともっとうれしかった)よいと思います。

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    2009年10月04日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    偉人の実験方法は現代のような高度なマシンや測定器を必要としない。もちろん複雑なものもあるが、、、しかし、ガリレオの斜面の実験のようなものは中学でも再現実験としておこなれる。その中で自分たちは偉人と同じ過程を辿っていることを実感させたい

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    2020年08月01日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    我々の多くは「美と科学は対極にある」ものと、漠然とイメージしている。主観性を持つ美と、客観性が何よりも重視される科学、という認識がその背景にはある。しかし、そのイメージを反証するのが本書のテーマであり、その方法論として著者が選んだのは、”科学実験”である。

    本書は専門誌『Physics World』を読んでいる科学者たちへの「世界で最も美しい科学実験は?」というアンケートから集められた上位10個の科学実験をテーマに、美と科学の関係性を示すものである。題材となる実験は、ガリレオのピサの斜塔での物理実験、フーコーの振り子など、一般人でも馴染みのあるものばかり。偉大なる科学者たちの実験にかける熱情

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    2020年05月03日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    "自然界のあらゆる現象を解き明かしてきた科学者。数々の実験をして、世に証明してきた。その中から選りすぐりの「美しい」実験の数々を紹介している。
    その実験を実現するに至る経緯、その人物の生い立ち~人間的な側面からもアプローチしている。"

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    2018年10月28日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    「地球の周囲を測る」、「地球の重さを量る」、「地球が自転していることを証明する」、「物質の落下速度は、その質量とは無関係であること」、「太陽光が、多くの波長の光からできていることを証明する」、「原子の形状を明らかにする」、「1つの電子は、自分自身に干渉(波のように振舞う)する」等々の、実験当時はエッポックメーキング且つエレガントな実験の解説集。どの実験も、しょぼい機材で凄い精度を達成しており、先人の知恵、技量が感じられる。原因究明をすぐにギブアップするエンジニアよ、このくらいやってから、「ギブ」と言ってくれ。

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    2018年10月23日
  • 世界でもっとも美しい10の物理方程式

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    有名な物理方程式が作られた背景や歴史や影響を述べる。方程式自体の説明は簡単にしか書かれていないことの方が多い。ちょっと予想と違っていた。ピタゴラスの定理、運動の第二法則、万有引力の法則、熱力学第二法則、電磁気の法則、一般相対性理論、量子論の基本方程式、不確定性原理。

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    2018年10月19日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    世界でもっとも美しい10の化学実験とのタイトル通り、私でも知っているメジャーな実験があげられている。ここでの美しさとは個人個人の主観での美ではなく、結果がとても綺麗に決まる、パーフェクトな事象のことをいうのかな。超文系なので、なかなか読むのに苦労した。

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    2016年10月06日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    題名に惹かれて読んだ。

    本書で取り上げられている「美しい実験」は次の10の実験。

    興味をまずもったのは、最初の「エラトステネスによる地球の外周の長さの測定」というもの。紀元前3世紀に、地球のサイズをほぼ正確に測定したという実験。
    紀元前3世紀、である。すごいなぁと感心しきり。

    物理学の実験がほとんどで、物理学に疎い自分には難しいと感じる部分の方が多かったが、哲学的な内容を含んでおり、それはそれで楽しめた。

    ちなみに。訳者は、『フェルマーの最終定理』を翻訳された青木薫さん。
    そのことも、ある種、物理学に疎い自分の一助になったのもある。

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    2016年09月23日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    ネタバレ

        -20080122

    美しい科学実験とは? 著者は「深さ-基本的であること、経済性-効率的であること、そして決定的であること」の3つをその条件として挙げる。帯のcopyには、ガリレオの斜面/斜塔、ニュートンのプリズム、フーコーの振り子など、科学実験の美しさを「展覧会の絵」のように鑑賞する、とある。

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    2013年08月14日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    タイトルは「科学実験」だが題材は物理雑誌でアンケートを取ったこともあり、物理系の実験に限られる。ある程度知っている題材が多かったので、あまり意外性のある話はなかった。

    中で面白かったのはキャヴェンディッシュによる「地球の重さを量る」実験。実験そのものよりも「神経質そうな甲高い声をもち、半世紀も時代遅れの――誇張ではなく――珍妙な服を着て、人との接触はできるかぎり避けていた」というキャヴェンディッシュその人が興味深かった。実験の内容そのものよりも「人」に興味がいってしまうのはいたしかたないところだろう。

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    2012年03月14日
  • 世界でもっとも美しい10の物理方程式

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    『世界でもっとも美しい10の科学実験』と同じ著者による最近の本。訳者は異なる。「物理方程式」とあるが,数学の方程式も2つ(ピタゴラスの定理とオイラーの公式)入っている。ニュートンとアインシュタインはさすがに巨人だけあって,二人とも方程式2つが取り上げられている。ニュートンからは運動方程式と万有引力の法則,アインシュタインからは,質量とエネルギーの等価性と重力方程式だ。そのほかには,熱力学第二法則,マクスウェルの方程式,シュレディンガー方程式,不確定性原理が紹介されている。
     マクスウェル方程式は電磁気の法則をひとそろいの方程式にまとめたもので,電磁波の発見に直結し,のちの相対性理論の不可避的登

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    2011年12月09日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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     サイモン・シンを青木薫が訳した本がとてもよかったので,これも読んでみる。物理学を修めた訳者だけあって,こういう分野の訳書が多い。著者は哲学者で,10の科学実験を通して古代から現代までの科学史を通覧する本。
     10の実験の主役は,エラストテネス,ガリレオ,ニュートン,キャベンディッシュ,ヤング,フーコー,ミリカン,ラザフォード。実験の数と合わないが,これはガリレオが2回入選していることと,最後の実験は特定の一人に帰着できないためだ。
     キャベンディッシュは8人のなかで一番有名じゃないかもしれないが,印象に残った。18世紀の終わりごろ,彼はとても精巧につくった機械で地球の重さを測定した。当時すで

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    2011年10月28日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    実に面白く、さっぱり理解できない
    素敵な本です。
    後半は
    電子やら粒子やら原子なのでね。ほんとさっぱりわかりませんが
    実験後各分野の研究の裾のが広がったという実験たちのようです。
    へぇーな感じですね。

    前半はガリレオの実験やニュートンの光のやつなので
    多少知ってる情報があるので面白く見れます。

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    2010年02月28日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    科学とは美しいモノである
    宗教めいた言及ととられるかもしれないが、
    自然現象を細分化し、詳細を覗き見ることができたとして
    それが美しくないわけがないということは容易に想像できる。
    神がムダをつくるはずがないという考えを前提とすれば。
    もし、不均整なものがあるとすれば、
    もっと考えろ。ということだと思う。

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    2009年10月04日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    『美しい実験』とは、
    1.基本的であること
    2.
    3.決定的であること

    地球の外周の長さの測定
    フーコーの振り子
    ラザフォードによる原子核の発見

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    2009年10月04日