青木薫のレビュー一覧

  • 宇宙創成(上)

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    今まで読んだ理科の本には書かれていない、ビックバンや星が何でできているのか、など歴史とともにその理由が書かれていて、、わかりやすく理解&納得できました。

    行ったこともない星の成分がわかるのはなぜ?
    宇宙の始まり
    膨張し続ける
    など

    面白い

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    2024年03月24日
  • 量子革命―アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突―(新潮文庫)

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    とびきりの天才が人類の知の沿岸を広げてきたことに改めて敬意を感じながら、それらの天才たちも同じ人間として日々の苦労や戦争のような外的な苦しみに耐えながら知の探究を続けていたという姿に励まされもする。

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    2024年03月02日
  • 科学革命の構造 新版

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    パラダイムとかパラダイムシフトという言葉はクーンの名前と一緒に知ってはいたけれど、
    実際この本を読んでみて、思っていた内容とけっこう違った。
    教科書で習うような古典を読んでみる良さはこういうところにもあると思う。

    通常科学は、理論や価値観、模範例など(パラダイム)を共有する科学コミュニティにおいて、パズルを解くように、理論の確認を行っていて、本質的に新しい発見を目指すものではないが、
    理論に合わないことが発見され、危機におちいることがある。
    そうした中で革命のように、世界観を変えるような新たなアイデアが打ち出され、パラダイムの変化がおこる。
    そうして、科学は累積的でない形で進歩していく。

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    2024年02月14日
  • 遺伝と平等―人生の成り行きは変えられる―

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    遺伝に関する言説について、特に優生学に繋がっていくような言質が蔓延っている中、決定論的に全てを形作るものではないが、人生の成り行きを形成する重要なファクターであるということを認識した上で、どう平等を実現するか、という思考への過程が記されていて、目が覚める思いでした。

    遺伝による差は確かに存在するが、その生まれながらに得た人間の価値と、社会的に価値づけられた価値を混同してはならない、という言葉には、昨今の社会的な雰囲気に一つ明かりが見えた様な感覚になりました。

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    2024年01月01日
  • 代替医療解剖

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    代替医療そのものを信じるかどうかよりも、
    そのために受けられる治療を遠ざけてしまうことが怖い。

    ジェット浪越が懐かしい。

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    2023年12月17日
  • 暗号解読(上)

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    夢中になって読めた。こんなの絶対に解けないだろうと自分でも思える暗号が、幾度も解かれていく様は気持ちがいい。説明もわかりやすい。

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    2023年10月02日
  • 世界でもっとも美しい10の科学実験

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    著名過ぎるがゆえに、根拠のないネガティブな話までよく聞く偉人や実験について、なぜ史上で大きい反響があったのか、背景を踏まえて詳しいストーリーが書かれていて分かりやすい。

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    2023年09月20日
  • 暗号解読(上)

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    人類の歴史を振り返ると、通信の秘密が敵に知られないことは何よりも増して重要な課題だった。

    通信内容が知られるか知られないかで、膠着状態にある物事が一気に解決に向かう。場合によっては、暗号が破られないか否かに人の生命がかかっており、暗号作成と解読を繰り返しながら複雑に進化してきたのが暗号の歴史といってもいいのかもしれない。

    最初はごく簡単なカエサルシフト暗号から第二次世界大戦におけるドイツ軍のエニグマまでの変遷が上巻は描かれる。


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    2023年09月18日
  • 宇宙創成(下)

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    下巻はビッグ・バン宇宙モデルと定常宇宙モデルのどちらが正しいのかを巡り、多くの個性的な人達が究明に乗り出す。

    ビッグ・バン宇宙モデルは、今日の我々の中では一般的となっている理論であるが、ビッグ・バンが発生して現在の宇宙が形作られるにあたり、多数の評価基準に対して裏付けとなる証拠が見つからず、つい最近まで定常宇宙モデルとしのぎを削る争いが行われていた。

    観測機器の精度が上がっていくにつれて、徐々にビッグ・バン宇宙モデルが予測していたことが明らかになっていくが、ここまで予測の的中率が高いのにも驚かされる。今後の検証によってどのように理論が発展するのか、また、別のモデルに取って代わられるのかも気

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    2023年09月16日
  • 宇宙創成(上)

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    フェルマーの最終定理が非常に面白かったので、同じ著者のこちらも購入。

    相変わらずの難解な内容を分かりやすく伝える文章力と、謎が解明されていくプロセスをドラマティックに描き出す演出に感心させながら一気に読ませてくれた。

    上巻は紀元前の古代ギリシャの哲学者が宇宙という天上世界の解明に足を踏み入れたところから始まり、コペルニクス、ガリレオによる地動説、アインシュタインの相対性理論、ハッブルによる赤方偏移による宇宙膨張の観測までが描かれる。

    ここに至るまでも様々な議論や、長年真とされている価値観を変えたくない保守層の妨害を経た上で、実験、理論、観測等による検証を繰り返しながら、今当たり前とされて

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    2023年09月14日
  • 量子革命―アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突―(新潮文庫)

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    「半導体戦争」という本が、現代を理解する上で大事だと思っていたが、その少し前の時代は物理学が大事だったのだと気付かされる本
    アインシュタインは数学の勉強をしていなかったことを後悔していたのも面白い(一般人に比べたら死ぬほどできるけど)。職がなくて、特許局で働かせてもらって、その片手間で相対性理論を作り上げたことを歴史としてみるのも刺激的なストーリーだった
    近代ドイツの工業発展手段としての物理学研究や、ナチスがノーベル賞保持者に対して原爆の開発を依頼したが科学者たちは正義の名の下に断ったこと、ユダヤ人としてのアインシュタインなど、物理学の歴史を俯瞰できる

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    2023年12月26日
  • 時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙

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    ブライアン・グリーンさんの本はどれも好きで、今回もとても楽しく知的好奇心を満足させてくれました。理系の本格的な本と違って、文章も文系の私でも入り込みやすく読みやすく、読んでいてとても心地よいのに知識の恩恵が受けられます。思い返したときに何度も読み返したい本です。

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    2023年07月24日
  • 暗号解読(上)

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    ### 上巻

    歴史において長い間、暗号作成者と暗号解読者の戦いは、暗号解読者優位が続いていた。(多くの暗号は解読方法が発見されてきた)というのが、現代とギャップがあって面白いポイント。

    暗号史において、エニグマ解読にまつわるエピソードがやはり上巻の中で一番の読みどころ。

    ### 下巻

    暗号解読ではないが、類似のものとして古代文字の解読が取り上げられている(古代エジプトのヒエログリフ、古代ギリシャの線文字B)。また、誰も理解できない言語を操るアメリカ先住民ナヴァホ族を暗号通信担当として軍に迎え入れたアメリカ軍の話も面白い。

    そして、暗号というものが生まれてからずっと付きまとってきた「鍵

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    2024年11月18日
  • 代替医療解剖

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    ネタバレ

    鍼やお灸、整体など普段の生活に溶け込んでいるものから、ホメオパシーなどのそれっぽいものにちぃて、科学的見地から見て、医療としての効果があるものなのかどうかという検証をまとめた本。

    とても面白かった。

    どれも薬効という面での効果はなく、プラシーボ効果がほとんどというのはある意味痛快でもある。

    まさに「病は気から」ということが証明されたとも言えるのではないかと思う。

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    2023年06月24日
  • 暗号解読(下)

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    単アルファベット暗号から量子暗号まで、非常にわかりやすい文体で書かれており、暗号・数学に無知な素人でも最後まで楽しく読むことができた。

    量子力学に簡単に触れている部分では、多少頭が混乱したが、そう言うものだと思って割り切って読めば案外なんとかなった。
    汎用的な量子コンピュータが開発されるのはまだまだ先のことかもしれないが、量子コンピュータ≠既存のコンピュータということを理解するためだけでも、この本を読む価値はあったと思う。
    もちろん、難攻不落とされる量子暗号の解説も非常にわかりやすく、量子コンピュータの可能性についても大いに考えさせられた(取らぬ狸の皮算用かもしれないが…)。

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    2023年05月14日
  • 暗号解読(下)

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    サイモン・シンの『暗号解読』を一気に読んだ。
    これまでにサイモン・シンは『ビッグバン宇宙論』と『数学者の楽園』と『フェルマーの最終定理』を読んだ。サイモン・シンはハズレはないが、その中でも今回の『暗号解読』は最高に面白かった。
    紀元前のオリエンタルの古代の単純な暗号から、最新の量子暗号まで、時代を追って色々な暗号技術の歴史が語られている。
    しかも基礎知識のない素人でもその暗号の技術がよく理解できるだけでなく、新しい暗号技術の開発とそれの解読に挑戦した科学者たちのドラマと歴史に及ぼした影響を目の前の出来事のように楽しめる。
    特に最終章の量子コンピューターと量子暗号に関しては、たった1章が割かれた

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    2023年05月07日
  • 暗号解読(上)

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    サイモン・シンの『暗号解読』を一気に読んだ。
    これまでにサイモン・シンは『ビッグバン宇宙論』と『数学者の楽園』と『フェルマーの最終定理』を読んだ。サイモン・シンはハズレはないが、その中でも今回の『暗号解読』は最高に面白かった。
    紀元前のオリエンタルの古代の単純な暗号から、最新の量子暗号まで、時代を追って色々な暗号技術の歴史が語られている。
    しかも基礎知識のない素人でもその暗号の技術がよく理解できるだけでなく、新しい暗号技術の開発とそれの解読に挑戦した科学者たちのドラマと歴史に及ぼした影響を目の前の出来事のように楽しめる。
    特に最終章の量子コンピューターと量子暗号に関しては、たった1章が割かれた

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    2023年05月07日
  • 宇宙創成(下)

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    ネタバレ

    神が作った宇宙という考えからはじまり、ビックバンに至るまでの、科学者たちの研究の成果と人間模様が活き活きと書かれていて、内容も自分のような素人がわかった気になれる絶妙なものだと感じた。
    あとがきの、人は間違えながらも理論を発展させてきた歴史あるという記載も、本書から不思議と試行意欲を得る理由なのだと感じた。

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    2023年04月18日
  • 暗号解読(下)

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    ネタバレ

    古代文字は結構、当てはめてみたらたまたま当たってたことによって解読されたものが多く、言語学の知識に加えて優れた勘も必要だということにびっくり。しかしトマス・ヤングやジャン=フランソワ・シャンポリオンの言語に関するエピソードは強烈すぎる。
    最終章の量子暗号は複雑で難しかった。本を読み進める中で暗号作成と暗号解読はいたちごっこなんだなと感じていたが、量子暗号を使うと絶対に破れない暗号を作れるという事実には驚いた。
    この本を読む前はアランチューリングしか知らなかったが、他にも生前には認知されることのなかった暗号専門家は沢山いて、国や軍のために重要な仕事をしているのにも関わらず機密であるため当時の情報

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    2023年03月03日
  • 暗号解読(上)

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    面白かった。ただ途中の詳しい暗号の原理は難しくてさらっと読んだ。世界史選択じゃなくても十分楽しめる。エニグマのところは映画『イミテーションゲーム』で既習ずみだったからより楽しめた。

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    2023年03月02日