青木薫のレビュー一覧
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奈良さんが繰り返し読む本とのことで楽しみに積んでいた。これは漫画「チ。」でも感じた事だけれども、宇宙のはじまりについて、科学的な事実を知ることもワクワクするが、「知」のバトンを繋ぐ科学者たちの探究心、ドキュメンタリーが魅力的すぎる。
1章 はじめに神は
エラストテネス、アリスタルコス、アナクサゴラス
コペルニクス、ティコ、ケプラー、ガリレオ
20世紀の宇宙研究者は宇宙の大問題に科学的に取り組んでいくことになる。
宇宙は過去のある時点で創造されたのか?
永遠の過去から存在していたのか?
2章 宇宙の理論
ニュートン、レーマー、マイケルソン、アインシュタイン、フリードマン、ルメートル
3章 大論争
天の川銀河は唯一の銀河なのか
ハーシェル、シャプリーとカーティス、メシエ、リーヴィット、ハッブル、ドップラー
ドップラー効果の説明にカエルののった睡蓮の波紋の絵図をはじめ、63の説明図がとても理解の役に立つ。
一 ハッブルの測定は、宇宙は小さなぎゅうぎゅう詰めの状態から出発して、外向きに膨張したことを,示しているらしかった。宇宙は今日も膨張を続けている。
これはビックバンの,証拠なのだろうか?
下巻へ
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ハヤカワNF文庫の「数理」を愉しむシリーズの1冊であり、手に取った書籍である。(2021年6月に一度読んだが、2026年2月に再度読み返した。)
「無限」という概念が古代ギリシャで発見されてから、ルネサンス期に数学として組み込まれていく過程、および、その組み込むに当たって発生していた課題の紹介も踏まえて、紹介した書籍であり、後半はカントールやゲーデルの生涯を追いながら、無限の概念の根幹に当たる連続体仮説や選択公理の課題が紹介されている。
正直、後半の実際に議論されている内容についてはなかなか理解が追い付かないところが多々あり、詳しい人に質問したいと感じながら、分かる部分を読み進めた感じであった。 -
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まずはじめに、これを読む前は「最近になって証明された定理を私のような数字嫌いの人間にも分かるように平たく解説してくれる本」なのかと勘違いしていたけれど、そうではなく、ある定理がどのように生まれどのように証明されたのか、人々の330年にわたる長い闘いと歴史を追う1冊です。
以前からこの作品のことは知っていて(新潮の夏の文庫祭り的なキャンペーンで毎年紹介されている気がする)、自分が書店勤務を辞める際、最後の社割で狂うほど本を買い漁ったそのなかの1冊。
ただし自分は超のつくほどの数学嫌いなので、果たしてこの本が自分に読めるのか、面白く感じるのか不安でなかなか読み始められず積読にすること約10年。…じ、10年…!?自分でも引いた。奥付の最終重版は平成26年とある。いま平成何年でしたっけ…あ、元号すら変わっている…
端的に感想を述べるなら、難しすぎ。それに尽きる。たぶんもっと数学が分かる人のほうが感動できると思う。(誤解のないように書いておくと、決してこの本が高度な数学の知識を持つ読者を求めているわけではなく、単純に私の数字や数式に対する拒絶反応のせいです)
でも!!
「証明?余白が少ないから書けないよーん(ニッコリ)」とだけ放り投げられたこんなシンプルな定理に、300年以上もの時と、数多の数学者たちの情熱と人生と、時々その命さえもが費やされてようやく証明されたということがどれだけ壮大で険しく果てしない冒険だったかということはこの私にでも感じることができた。むしろそれだけでも良かった。
文中に頻出する意味不明(本当に文字どおり意味不明。)な数式や記述はさて置いても、です。
しかもそんな壮大な証明のひとつの鍵を握っていたのが日本人コンビだったとは。谷山さんの生まれ、騎西町(今は加須市…)は自分の故郷の近くでもありなんだか誇らしい気持ちになった。加須市はこれをもっと大きく宣伝してもいい。なぜ彼が自ら命を絶ったのか、凡なる私には想像もつかないけれど、あなたたちの予想は今や定理となって、そのことがフェルマーの最終定理と繋がったということが彼にも届いているといいなと思う。
この定理そのものがダイレクトに私たちの世界を変えるわけでないにせよ、これだけさまざまな分野の智が集結し、交わり、ひとつの答えが導き出されたという事実がアツい。素人ながらに思うのは、きっとこういうことの繰り返しがバタフライエフェクトのように世の中を少しずつ、そしてあるとき爆発的に変えるんだろうな。
しかし、読み終えられて本当に良かった。これだけ時間をかけて読むの久しぶりだ。
ふと、この作品を読んでいて森博嗣の「喜嶋先生の静かな世界」を思い出した。こちらはたしか物理学がテーマだったような記憶だけれど、脳みその疲労が癒えたころに再読したい。 -
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小川洋子さん作、博士の愛した数式をきっかけに数学関係の本を読みたく、手に取りました!
一行の数式を完全証明するために350年以上かけて多くの天才数学者の方々が挑んでゆくノンフィクション。
最後にはワイルズという数学者があらゆる手がかり?(谷山=志村予想等…)を使い、フェルマーの最終定理を完全証明します。
私は数学が苦手なので途中でよく分からないままで読んでしまうところもありましたが…
一行の数式のために、長い歴史の中で数学者さんたちが挫折や苦悩を繰り返し、人生をかけて解いていく姿に情熱を感じさせられ、
そういった偉人たちが残してきた解があったからこそ最後にワイルズが証明に辿り着くことができたという過程が本当に美しかったです。
もっと数学の世界を知りたいと、また新たに探究心が芽生えた一冊でした。 -
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1950年当時は宇宙論の世界は「定常宇宙モデル」と「ビックバン・モデル」に二分されていた。
1992年になって、ようやく「ビックバン・モデル」に軍配が上がる。
本書の下巻は、「ビックバン・モデル」が正しいだろうという結論に至るまでの各種の観測事実が示される。
「ビックバン以前はどうなっていたのか?」という問いがあるが、ビックバン・モデルではこの問いに意味はない。
ビックバンでは空間と同時に時間も生じたので、ビックバン以前には時間は存在しなかったからだ。
北極点で「北はどっちだ?」と問うようなもんだ。
本書は「地球は丸い」「地球は太陽の周りっを回っている」と気づいてから「宇宙はどのようにして生まれ、いかにして今日に至ったのか?人間はその宇宙の中でどんな存在なのか?」を知ってもらうために書かれた本。
地球が属する宇宙の姿は分かってきたが、暗黒物質と暗黒エネルギーについては何も分かっていないに等しい。
本書は20年ほど前に書かれたものだが、その当時最新の宇宙論には触れていない。
現在パラレル宇宙とかいろんな宇宙論はあるが、実証されていないので書いていないのでしょう。
量子論も分からないが、宇宙論も分からないですね。 -
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過去の人々は宇宙をどのように捉えていたか、ということから始まるが、
紀元前300年頃に地球の大きさを測るという偉業を成し遂げている。
地球の大きさのほか、月や太陽の大きさや地球からの距離まで求めている(すごい!)
最初は、地球の周りを月や太陽が回っている宇宙だったが、太陽の周りを地球が回っていることがわかる。
太陽系にいくつもの惑星があることもわかり、その大きさも求められた。
太陽のような恒星は信じられない程遠くにあることも分かってくる。
水素原子は陽子と電子からできているが、水素原子の大きさを東京ドーム程とすると、陽子はビー玉くらいで電子はゴマ粒みたいなもんだと聞いたことがある。
太陽系も家1軒に入る大きさだとすると、最も近い恒星でも数10キロ離れたところにあるそうだ。
太陽は天の川銀河の中にあることがわかる。
最初は恒星だと思っていたものが、多数が星雲であるとわかってきた。
だが、距離がわからないので発見された星雲が、天の川銀河の内部にあるのか、外にあるのかわからない。
1920年頃は、ほとんどの天文学者が、天の川銀河が唯一の銀河だと考えていた。
アンドロメダ星雲が天の川銀河の外にあることが分かる。
アンドロメダも銀河だった。
その後、天の川銀河は何十億もある銀河の1つに過ぎないことがわかり、宇宙はほとんど何もない空間であることも分かってくる。
平均密度は地球1000個分の体積に1グラム程度というスカスカ度だ。
人類はどのようにして宇宙の姿を探り出して来たのか?
宇宙はなぜあるのか?遥か昔からずーっとあるのか?宇宙に始まりはあるのか?
宇宙空間や時間は無限なのか有限なのか?
全ての銀河が天の川銀河から遠ざかっている。
距離が遠いものほど速い速度で離れていくようだ。
では、過去にさかのぼったらどうなるか?
全ての銀河が集まってきて重なる?
宇宙は「ビッグバン」で始まった?
ここまでが上巻。
続きは下巻で。 -
Posted by ブクログ
頻繁に用いられる「パラダイム・シフト」という言葉の出元はトマス・クーン氏の本書から。どのように科学革命が起こり、現代から振り替えると何故その構造が見えなくなるのかを考察している。
その構造を彼は通常科学のアノマリーに対する執着に起因するとしている。まず通常科学の語彙・装置・実験が「パラダイム」として存在し、そこに存在する「例外」が無視し難いものとなり、危機が生まれ、パラダイム・シフトし、革命が起こる。そしてシフト前後の通約不可能性を説き、(完全に類似ではないとしながらも)ゲシュタルト演出を例にしている。
改めて読むと「イノベーションのジレンマ」もほぼ本書を源流としている。ニュートンやコペルニクスやアインシュタインなど従前の常識を不可逆的に一遍させてしまう理論があるが、当時でも諸手を挙げて受け入れられたわけではなく様々な検証や揺り戻しがあり、受け入れられる以前には数多の理論があった(そして一掃され、それゆえに我々の目には映らない)という歴史的審判の重みを感じさせてくれる一冊。 -
Posted by ブクログ
上巻では数学、下巻では科学→物理学という感じ。
暗号が出来たての頃は生々しい理由からだったけど、今や情報ツールとして私たちが利用しているのも暗号化されているものが身近に沢山ある事を知った。
量子暗号や量子力学、または量子コンピューターなどこれについて初心者だった為もあり分かりやすく纏められていて助かった。
量子力学の本も積んでいるので予習できて良かったと思う。
様々な天才たちが暗号を作成、解読しているドラマチックでロマン溢れるこの行為は現在も続いてるとなると胸が熱くなりわくわくする。
最後が読み手によって合うか合わないか別れそう。
私は進化という意味で楽しめた。
暗号関連ちょっと追ってみたくなりました。