作品一覧

  • ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する
    4.2
    1巻1,936円 (税込)
    ●宇宙の謎は、宇宙を作って解き明かす● この宇宙はいかにして誕生したのか? アインシュタイン以降、世界中の宇宙物理学者がその難問に挑んできた。 相対性理論、量子論、ビッグバン理論……。 それらすべてを駆使して、「宇宙論の三大問題」を軒並み解決する 「インフレーション理論」が誕生し、宇宙の起源を巡る旅は大きな進歩を遂げた。 だが、そのとき、思わぬ研究の扉が開いた。 「これまでの知識を組み合わせれば、人間自ら宇宙を作り出すことも可能では?」 その研究に先鋭的な科学者たちが引き寄せられ、 やがて一人の日本人研究者が、最後のピースを埋めた――。
  • ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する

    Posted by ブクログ

    宇宙論の権威たちへのインタビューをベースに構成された読み応えのある本。宇宙を創る話と神の存在を信じるかという話が融合している。最初は突拍子もなく感じる話が、宇宙創造の仕組みを考えるうちにそうでもなくなり、人間が宇宙の創造主に成りえる可能性が出てくる。宇宙が生命誕生に適しているのは人間が存在できているからという人間原理も並行宇宙の無限に近い組み合わせのなかでは当然ということで、インフレーション宇宙やひも理論がどのように関わってくるかも見えてくる。

    0
    2020年06月08日
  • ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する

    Posted by ブクログ

    一般相対性理論や量子力学などの専門的な理論を、一般人にもわかるように噛み砕いてくれる筆者の説明力がすごい。
    物理学研究者たちとのインタビューを重ねていきながら、宇宙を創り出すという一見途方もないテーマに徐々に踏み込んでいくという本書の構成も面白い。

    この本の筆者のように理系の専門知識と文系の文章力の両面で非常に高いレベルの資質を持っている作家は、主語が大きくなってしまうけど、日本にはなかなかいないだろうなぁ、と少し劣等感のようなものを感じる。

    0
    2023年06月10日
  • ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する

    Posted by ブクログ

    宇宙マイクロ波背景放射の観測から相対性理論、ビッグバン、量子力学、磁気単極子、インフレーション理論へと、関係科学者にインタビューをしながら、加速器で人類が宇宙をつくる理論について解説する。理論的には宇宙を創造するレシピは分かっていることに驚き。不足しているのは磁気単極子とこれまでにない高エネルギーで粒子を衝突させる加速器くらい。神の領域に達しようとする人類の科学力。つくられた宇宙を見たいような見たくないような複雑な気分。

    0
    2021年04月25日
  • ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する

    Posted by ブクログ

    シミュレーション仮説、宇宙を創る本。
    哲学的な面もあり、なかなか深い想像の世界に入り込める本だと思います。

    0
    2020年06月08日
  • ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する

    Posted by ブクログ

    実験室で宇宙を作ろう、という話で、その理論と少し無謀な挑戦の話かと思ったら、どうも主旨が若干違っていた。

    宇宙物理学者が創造主をどう考えるのか。多くの科学者は、素粒子物理学の統一理論を構築したノーベル賞物理学者のワインバーグのように、完全合理主義者であり、そのことを標榜もしている。アインシュタインが神はサイコロを振らないと言ったとき、もちろん彼は必ずしも人格神を信じていたわけではない。リチャード・ドーキンスは、宗教が生む非合理的でときに危険な行動を批判したアンチ宗教の立場で有名である。学問の世界では、創造論への信仰をほのめかすのは、明らかにその人の研究者としての評価には大きなマイナスであるら

    0
    2019年10月13日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!