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  • 量子物理学の発見 ヒッグス粒子の先までの物語

    量子物理学の発見 ヒッグス粒子の先までの物語

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻1,731円 (税込)
    ギリシャ以来、物質の最小の構成単位への人類の探求は、 原子核とそれをまわる電子というモデルまでいきつく。 しかし、1912年のある日、 物理学者のニールス・ボーアは気がつく。 なぜ、電子は原子核に墜落しないのか? まったく新しい物理学が誕生した瞬間だった。 人類の極小を探る旅は、加速器というものさしを得て進歩する。 それは宇宙の始まりを解き明かす旅になった。 アメリカのフェルミ研究所で加速器を使い、 極小の世界を追い求めたノーベル賞物理学者が、 この新しい物理学の誕生から現在そして未来を綴る 【目次】 第一章 宇宙の始まりを探る旅 第二章 その時、ニュートン物理学は崩れた 第三章 世界は右巻きか左巻きか 第四章 相対性理論の 合法的な抜け道 第五章 初めに質量あれ 第六章 何もないところになぜ何かが生まれたのか? 第七章 星が生まれた痕跡 第八章 加速器は語る 第九章 ヒッグス粒子を超えて

ユーザーレビュー

  • 量子物理学の発見 ヒッグス粒子の先までの物語

    Posted by ブクログ

    量子力学という分野が、ミクロな世界で生じる「現象の理論」であるのに対し、量子物理学というのは「現象の検証と再現性」である。
    1990〜2000年代に素粒子物理学がCERNの可動によって瞬く間に進歩し、重力子以外はほぼ発見。宇宙誕生後、物質と反物質がいかにしてバランスを崩して、物質だけが残ると世界となったのか、これも量子物理学による検証の成果によってスーパーコンピュータの演算で再現できた。

    「畳まれた高次元の低次元展開」という三体で取り入れられた量子力学上の理論についても、現実味を帯びてきている。

    現在、重力子はLIGOによる重力波の検出によって、理論上の物質ではなくなった。高質量ブラックホールの重力レンズ効果を検証したところ、光と同じく、粒と波の重ね合わせ形状を有している可能性が浮上したのだ。

    人類の文明進歩は指数関数的に上昇している。20年前に地球上でできていた実験は、今では宇宙で行っている。第三次イラク戦争ではクラスター爆弾が問題視されたが、現代のウクライナ戦争ではドローン爆弾である。科学技術は必ず戦争利用される。なぜなら各国の科学研究は合法的な軍事研究にほかならないからだ、などというSF作品もあったかな。

    本著と関係ないが、永世中立国のカナダにCERNとWHOがあってよかった。高エネルギーポジトロン砲と現存する最悪のウィルスであるウィルスベクター(感染すると種を残すDNAを破壊する人工ウィルス。空気、接触、粘膜感染する上に、自覚症状は一切ない)を唯一有する国だからだ。

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    2026年03月23日
  • 量子物理学の発見 ヒッグス粒子の先までの物語

    Posted by ブクログ

    難しい内容をわかりやすい言葉で説明してくれている。楽しく読める本です。きちんと理解するにはそれなりにしっかり読み返したりが必要です。

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    2024年06月02日
  • 量子物理学の発見 ヒッグス粒子の先までの物語

    Posted by ブクログ

    量子力学の一層の下の話。
    「物質、質量」が発生する仕組みを、極力わかりやすく解説した一冊。たとえ話、ユーモアに富み、難しい内容が、直感的にイメージできるようになっている。読むのが楽しい。

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    2018年05月13日
  • 量子物理学の発見 ヒッグス粒子の先までの物語

    Posted by ブクログ

    量子物理学の発見というよりヒッグス粒子とは何かを開設する。論点に的を絞って話が構成されており、変に素人に迎合するようなこともなく読みやすく面白い。

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    2017年02月05日
  • 量子物理学の発見 ヒッグス粒子の先までの物語

    Posted by ブクログ

    レーダーマン著,青木薫訳ということで,これは読まなくちゃと思ってた。
    冒頭,目次裏に“本書を、税金で基礎研究を支えてくださっている国民のみなさんに捧げる。”とある。著者が伝えたかったのは,「加速器は強力な顕微鏡」という大変シンプルな主張。超ひも理論だ何だじゃなくて,「加速器は凄い顕微鏡!」ってシンプルに報道してくれさえすれば,SSCのときのように納税者から無用な反発はないはずだ,とのこと。
    実際はそんな単純な納税者ばかりではなくて,やはり金かかるのに実用性ないって嫌がられるような気もするが,実験素粒子物理学者としての矜持が感じられる本だった。
    一貫してアメリカの基礎研究への投資が少ないことに警鐘を鳴らしてて,LHCの欧州やスーパーカミオカンデの日本や,中国に置いていかれることを危惧みたいな論調だったけど,えっ…日本が潤沢…?ってちょっと違和感だったのは否めない。

    SSCの打ち切りを嘆き,多様な基礎研究への投資を呼びかけるレーダーマン。結構激しい
    “経済を成長させているのは科学だという、ほとんどの人にとって…わかりきったことを、頭でっかちの経済学者たちが自分たちの専門用語で理解するまでに、なんと二百年以上もかかったというわけだ。”p13

    90年代素粒子物理学コミュニティで起こった極めて対照的な出来事。
    欧州ではwwwが産声を上げた。これは急速に輪を広げ,その後の世界を変革し大きな経済成長につながる。
    一方,アメリカでは研究者たちの必死の努力にもかかわらず,巨大加速器SSCの計画が潰えた。大西洋を挟んで明暗。

    “経済成長を駆動するのは科学研究だという新しい経済理論、というよりむしろ言うまでもない事実は、アメリカ連邦議会では何の影響力も持てなかったし、今に至るも持てないでいる。”p.17
    えっとこれトランプになる前に書かれてるんだけど,アメリカでそうならいったい日本は…?

    LHCの陽子ビーム,1つのパルスに細胞1個ぶんの原子の数くらいの陽子があるらしいんだけど,その運動エネルギーが時速百キロで突っ走るトラック一台ぶんだとかすごすぎるよ…。
    光速の何%とか言うよりはるかに加速器のやばさを感じた。

    こういうところに理論家への反発が垣間見えるの良い。
    “衝突型加速器を作るのは、非常に小さな距離スケールで、この自然界で何が起こっているかを明らかにするためだ。あれこれの理論家の派閥が提唱するどれかの説に、証拠を与えるためなどではないのである。”p.264

    0
    2017年08月09日

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