齋藤孝のレビュー一覧
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他の著者の、コミュニケーションや対話に関する本もいろいろ読んでいるが、書かれている内容や、踏まえられている実践や経験の濃密さは、齋藤氏のこの本が群を抜いている。学生時代の「対話」に費やされた情熱や、大学の教室などでの膨大な実践での経験が凝縮されている。
この中で紹介されたいくつもの方法が、それぞれ独立の本となっている。『偏愛マップ』や『質問力』がその例だ。
現代の若者に欠けている対話やコミュニケーションの力、かつての日本には満ちていたが、現代の教育現場に欠けている身体に深く根差した教育力など、今の日本に欠けている大切なものを取り戻すために、この人の紹介する数々の実践的な方法を、もっと普及さ -
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齊藤孝というバイアスは通しているものの、福澤諭吉の人となりがよくわかる本。
●気づき
★悩む暇があったら、勉強した方がいい。
★学び続けている自分への自負が「自分が自分である」というアイデンティティを支えている。(外部からの影響を遮断することで独立性を保とうとすることを真っ向から嫌っていた。人に頼り、人にこびへつらう、そうした依存心を嫌い、自ら率先してことを為すことを尊んだ。吉田松陰のカリスマ性と
は対照的)
→これは日本の「吸収」というタイミングだったからだろうか。。
★適塾時代、互いに切磋琢磨しながら、日本一で一番勉強しているというプライドを持っている(重点期間を持つべし)
・自 -
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初めて自分のお小遣いで近代文学を買った、記念の1冊です。実家の本棚にボロボロの芥川の小説集があって、その中の「杜子春」を読んで泣いたんです。こんなにいいお話があるのかと。そして、もっと芥川の作品を読みたいと思い、それからすぐ本屋へ行き、本書を購入しました。それまでTVゲームばっかりしていた僕が、夢中になって読むことができました。字は大きいですし、難しそうな言葉には隣に注釈がついているので、文学ビギナーや子ども、目が悪いお年寄りの方におすすめです。童話数編と「鼻」「地獄変」が収録されています。芥川初心者は、まず童話から入ることをおすすめします。
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赤青緑の三色ボールペンで色分けするための潔さがまず必要だと感じた。
自分は手帳、ノートには消せるようにシャーペンで書いて、見返す際に色分けする。確かにこれは手間である。しかし見返すことが必要なので、それほど問題にしていなかった。
著者はのっけから真剣勝負で三色ボールペンで色分けして、ぐりぐりすることを提案している。ぐりぐりすることで印象を残すのだ。
見返すときにぐりぐりはやっているが、のっけからはやっていない。
試しに少しやってみたが、やっぱり躊躇する。慣れだけの問題なのか、失敗が怖いのか、汚らしくするのが嫌なのか、いろいろ理由は思い当たる。
「あとで」チェックで後回しにした資料はほとんど読ま -
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齋藤孝氏の専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法ですが、教育の根底にあるのはあこがれの伝染であるという考え方に共感します。氏の著書の「教育力」はとても示唆に富んだ本でお薦めです。
古い研究メモを見ていたら、この本のことが書かれていたので、古い本ですが、読んでみました。さまざまなもの(本や他者の行き方、言動など)を上達論のテキストとして見、上達の普遍的な理論を引き出す、そして上達論的な観点を日常のさまざまな活動の中で習慣化し、「技化」することが大事であると説いています。知識として知っていても「技」になっていないと使えない意味がない、教育の肝だと思います。上達論としての徒然草の解説もおもしろ -
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「齋藤孝の速読塾」5
著者 齋藤孝
出版 筑摩書房
p188より引用
“要するに、「速読・多読」するには、
つねに本に囲まれて暮らす環境をつくっておけ、
ということです。”
大学教授である著者による、
著者の専門分野を生かした速読法を伝授する一冊。
具体的で即実践できる方法が、
数多く紹介されています。
上記の引用は、
生活に読書を組み込む方法を紹介した章の一文。
このすぐ後部屋が狭くなるより頭が良くなる方が大事、
と書かれていますが、
なかなか部屋のスペースを自分の思いとおりに出来る人は、
多くないのではないでしょうか。
今よりも読書を深く広く楽しみたい方に。
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