齋藤孝のレビュー一覧
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背景知識とスタンスが大事なのかなと思った。当然といえば当然だけど、背景知識が広ければ広いほど、深ければ深いほど、言葉に重みが増す。そして、情報に対して常に自分は無知である(だからこそ白黒で結論は出せないしもっと様々な角度で考える)ことを受け入れ、謙虚な姿勢でいたいなと思う。
↓自分用の整理
具体的なノウハウというよりは、話が浅いと言われる人、深いと言われる人の何が違うのか、論じている本。深いとは何なのか、説明している。
自分がこの本から受け取ったことは、以下。
まず、抽象化する力(本文では本質把握力と書かれていた)と具体化する力。細部をよく観察し、そこから抽出した本質を背後に感じさせる話は深 -
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「深い話」をするための3つの能力とは①情報量や知識量を蓄えた上での「展開力」②核心の部分、本質をつかみ提示する「本質把握力」③具体例、エピソードとして提出できる「具体化力」あるいは「提案力」
以上がこの本のエキス。
このことをベースに学べた事柄をメモしておく。
・深い話のできる人は「感覚の変容」体験をして、価値観の変化が生まれている
・展開力を発揮するためには、話すことの10倍くらいの知識、情報を事前に準備しておく
・俳句を作ることや絵画を鑑賞することは、本質を見抜く上での「観察力」、「洞察力」を総動員する訓練になる
・自分の意見、ひとつの見方に固執せず、別の視点でも見て深みのある「中庸」を身 -
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語彙力、つまり言い換え力、これは今の日本人が失ってきつつある、単調な表現しかできないことへの警鐘とも言える。外国語を学んだ時に痛烈に感じる、ボキャブラリーのなさ、奥深い表現の欠如に悩むことになるのだけれど、母国語でそれでは人生豊かに生きられないじゃないか?ということ。ということで、えぐいは、ひどい、半端ではない、などの表現があるよねと。
状況説明も語彙力表現力が大事になる。青菜に塩、しょんぼりしている様子。琴線に触れる、感動するというような言葉も重要だ。
あとは、ポジティブ変換は、非常に面白いし、いい観点。美味しい、まずい、ではなくて自分にとってどういう味に感じるのか、というふうな目線で -
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今まで質問に目を向けたことがなかった。だが、この本を読んで質問力があるかないかで、対話・コミュニケーションの広がり方が大きく変わっていく現実を知った。
人に語ることで頭を整理することにつながると言うことにも驚きだった。
自分は今まで人との対話の中で何気ない質問ばかりしていた気がするが、この本で如何にコミュニケーションをより面白く深いものにしていくことに質問力が求められているのかを知った。
1番参考になったのが講演会などで自分が聞きたい質問をするのではなく、周りの聴衆の皆のためになる質問を優先して聞くことに目から鱗だった。
また何か質問する際には、その質問すべき事柄の情報を収集しておくことを -
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ついつい思いついたことを自分から話しだしたり、人の気になる話に割って入ったり、自分のお気に入りのものについて話しだした、、にもかかわらず、口から出てくる言葉と内容は相手にへぇ〜!と言わせるには程遠い、、。
たまに浅く語ってしまった後のあの安っぽい自分が恥ずかしいと自覚していた時に店頭でこの本を見つけて購入。
内容はこれから就活する学生に向いているという感じ。
それなりに社会で働く者からすれば当たり前のような基本的な内容が多い。
個人的に意識を変える参考になった点は、今流行りの斬新な意見は惹きつけられるものがあるが、それよりも熟考された末の中庸な思考こそが本質を突いたものであり、改めてバランス