現代語訳 文明論之概略

現代語訳 文明論之概略

825円 (税込)

4pt

維新から間もない激動の時代に書かれた『文明論之概略』は、「人類の目指すべき最大の目的」としての文明の姿を鮮やかに描くと同時に、当時の日本が置かれた状況を冷徹に認識して、「自国の独立」の重要性を痛切に説く。物事の本質を見抜き、時代を的確に捉える知性。巧みな例示とリズミカルな文体。福澤諭吉の最高傑作にして近代日本を代表する重要著作が、いま現代語でよみがえる!

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現代語訳 文明論之概略 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年01月17日

    良い本すぎてビックリした。孟子など先に読んでおくと面白いと思う。福沢諭吉は生まれた時代、育った時代を考えると本当に頭がいいと感心させられます。

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    Posted by ブクログ 2022年01月20日

    名著。驚くほど発見がある。これが1800年代に書かれたとはとても信じられない。
    この本で指摘されているような課題感は現代日本にそのまま当てはまる。
    彼の思考が本質的だったと言うことと、日本人が本質的にはほぼ進歩していないと言うこと両方の意味がある。

    この本を読みながら驚いたのは、現代でも議論されそ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年06月16日

    徳があっても智慧がなければ意味が無し。
    1つ1つの説明が冷徹なんだがユーモアもある。現代訳してくださった方の功績でもあるが、例えを使った説明が分かりやすく、とにかく読みやすい。

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    Posted by ブクログ 2014年03月14日

    偉大な思想家であるというのは知っていたが、実際に読んでみると思っていたよりもずっと自由であることがわかった。大事なのは文明を発達させることであり、それ以外は手段にすぎないという。福澤の考えはなんというか、一つのことにこだわる、というのがない。歴史とか宗教というものについて、かなり冷徹な判断を下してい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月01日

    神道は現在の吉凶を言うもの。仏教は未来の災いや幸福を説くもの。
    文明は徳と知恵によって成り立つ。
    目的は独立で、手段としての文明。
    徳については西洋との差はなく、知恵において差があったのではないか。

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    Posted by ブクログ 2022年01月29日

    「百姓は市民のことを『軽薄だ』というし、市民は百姓を罵って『頑迷だ』という。その様子はまるで互いに片目を閉じてその美点を見ず見にくい点のみを見ているようなものだ。もし、その両目を開かせ、片目で相手の長所を見て、片目でその短所を見るようにすれば、長所短所の公平な観察ができて、その争いがやむばかりではな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月25日

    福沢諭吉の代表作『学問のすすめ』『福翁自伝』と並ぶ作品。この本は明治8年に書かれたものだが、この時点で福沢諭吉が西洋のことをかなり詳細に知っており、かつ日本の置かれている立場も的確に認識していることに驚いた。西洋列強の歴史、政治、経済、社会制度はもちろん、中国やインドなどのアジア諸国、あるいはアフリ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年11月24日

    本書は、近代日本最大の啓蒙思想家ともいえる福澤諭吉(1835~1901年)が、1875年(明治8年)に発表した『文明論之概略』の現代語訳である。思想家としての福澤が、体系的、包括的に物事を論じたことにおいて、「主著」とも言えるもので、近代日本思想史上の古典ともされる。
    本書で福澤は、まず、西洋文明か...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月23日

    文明とは何か、文明には何が必要か、そしてなぜ文明が必要かについて、流れよく書かれている。気になるのは同じような話が多い所か。
    徳より智のほうが大事というのは何回も出てきたけど、ここまで繰り返すほど当時は徳しかなかったのかな。
    文明が進んだ今になってみると、共感がしにくいところが結構あって面白みが減っ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年05月25日

    齋藤孝先生の現代語訳。読み易い。
    明治維新という歴史の転換点における時代の捉え方は、現在の時勢を考える上でも参考になる処が多い。
    時代の転換点だからこそ、西洋事情も含めた全体的なところを押さえ、自らの現状認識を正しくし、合理的に物事を判断していく。
    物事の本質を捉える際のプロセスでもある。

    以下引...続きを読む

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