しきみのレビュー一覧

  • 悪魔 乙女の本棚作品集

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    イラストレーターのしきみさんが乙女の本棚シリーズで描いた作品を集めた画集。
    全部で6作品収録だが全文収録は芥川龍之介の「悪魔」のみ、他は抜粋して収録している。
    悪魔は初めて読んだが短い文章になんとも言えない感情を詰め込んだ作品。イラストの宣教師と悪魔との対比が良かった!

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    2025年10月08日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    綺麗だけど、綺麗だけど、桜と鬼の組み合わせで私の中で東京Babylonを超えるものはないんだなぁ。
    桜の下には鬼がいて、自分で殺しておきながら、寂しいと泣いているんだなぁと思った。

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    2025年09月27日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    美しいこの女は一体何か、惨たらしい山賊は一体何か。どの視点からこの物語を捉えれば良いか悩んだ。
    女が消えて初めて直視できた現実に、山賊は何を思ったのか。
    読み始めた時は、この女と男の存在がふわふわと浮いているような感じがしていたが、最後の最期はあっけなかったと思った。

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    2025年09月01日
  • 恋愛論(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    イラストと内容が合っているかどうかと言われれば何ともだが、イラスト自体は不思議な感じなので、帯通り画集としても楽しめると思った。
    坂口安吾は初読。リアリスト?
    バカだとわかっていても恋愛をしてしまう。それが人間……うむ。
    「苦しみ、悲しみ、切なさによって、いささか、みたされる時はあるだろう」の「いささか」という副詞にああ……となんか分かるような切ないような。
    いささか、つまり多少は、少しは。
    多少の慰めにはなるが充ち満ちることないよということだろうか。
    詩的な目で見ること云々のところで、現代でいうところのヤリ◯ンメン◯ラを思い出した。
    最後に、「孤独は、人のふるさとだ。」
    この段落のところで何

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    2025年08月28日
  • リセットルーム

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    ネタバレ

    「ルーム」シリーズの第3弾。

    「リセットルーム」に入る資格を争って、SNSの仮想空間で「リセットされた学校生活」を送ることになった中学生たち。
    それぞれにはリセットしたい理由があったが、お試し体験をしているうちに、その意味を深く考えるようになる。

    シリーズなので、不穏なのは雰囲気だけとわかってしまっているのが残念。著者のまっすぐなメッセージが 必要な人に届くといい。

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    2025年08月25日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    ネタバレ

    しきみさんのイラストはちょっと不気味で怖くて、でも可愛くて、引き込まれるような世界観が良き。オリジナルも読んだことがあるけれど、夏目漱石はこの『夢十夜』で何を言いたかったのか、やっぱりよく分からない。

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    2025年08月11日
  • 文字禍(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。
    文字を知った人間に対して、文字の精霊の及ぼす作用とは…?博士が調査した結果は、正直こじつけのようにも思えます。信じれは信じる程、深みにハマる博士。最後の展開に驚きました。うーん、偶然?それとも…?

    今回も挿絵が素敵でした。エキゾチックな舞台にピッタリ。

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    2025年08月06日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    乙女の本棚シリーズ。
    こんな夢をみた、という一文から始まる漱石のみた夢の話が10篇て構成されている。
    一つ一つの夢の話の繋がりはなく、幻想的だったり、不気味だったり、またはユーモラスなものもある。
    第十夜の情景がシュール、ユーモラスで面白く感じた。

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    2025年07月12日
  • 乙女の本棚2 猫町

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    ネタバレ

    乙女の本棚シリーズ。
    萩原朔太郎は初めて読んだ気がする。小難しい言葉や言い回しが多いかなという印象。

    普段見慣れている景色でも、場所や方角や時間帯等その時の状況によっては全く未知の場所に来たように感じる不思議な感覚。
    私も子供の頃に家から割と近場で迷ったことがあるからその感覚はわからないでもない。
    でもこのお話についての猫の町は果たして実在したのか幻なのか…?
    作者が元々麻薬を常用していたり上記のような近場での迷子もよくあったといったことから考えるとまた幻覚でも見たのではと一蹴されるのがオチだろうけど、
    同じものでもみる視点を変えることで受ける印象がガラリと変わる多面性に関して言うなら、一見

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    2025年07月10日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    学生時代に習った夢十夜を改めて読んでみた。
    夢だからいまいち理解が及ばないところもあるが、だからこそなのかとても幻想的な雰囲気が全体的に漂っている。
    解説を調べてあぁなるほどそういうことだったのかと合点が行く。
    乙女の本棚シリーズは画集としてもオススメされているので眺めてるだけでも楽しめる✨

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    2025年07月10日
  • 乙女の本棚2 猫町

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    乙女の本棚シリーズ。
    この作品も、作者も今回初めて知りました。

    いつもの風景が、全く違う場所のように見えるという感覚。分かるような、分からないような…。しきみさんのイラストが、作品の不思議さ、怪しさを増加させています。

    一体どういう事だったのか?不思議な気持ちが残る作品でした。

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    2025年06月30日
  • 奇譚ルーム

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    ネタバレ

    真相は分からないと思います…という自信満々な作者からの挑戦状の帯が目を引く一冊。確かに、私自身もなんとなく予想して、かすっている程度でした。けれど、真相が明かされてみれば、各所に丁寧な伏線があったことに気付きます。事件の真相よりも、この奇譚たちの出所を思って、ある意味、一番怖くなりました。

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    2025年06月23日
  • 恋愛論(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    安吾の恋愛論。確かに乙女向きのテーマなのかもしれないが、イラストのテイストと合っているかと言われると、微妙な気がしてしまう。だって、安吾だぜ、無頼派だぜ、というのは、乙女ではない部外者の勝手な独り言。
    安吾なら、「風博士」などどうだろう、というのは、割りと本気。

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    2025年06月21日
  • 乙女の本棚2 猫町

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    私もかなり方向オンチだ。だからいつか猫町にいきたいな。

    それらの話や会話は、耳の聴覚で聞くよりは、何かの或いは柔らかい触感で、手触りに意味を探るというような趣きだった。

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    2025年06月14日
  • 魔術師(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    谷崎もこんな作品を書いていたんだね。
    乙女ではない者からいくつか言わせてもらうと、まずは現代の読者が読むのに、難しい言い回しがある。なんとなく意味はわかるものも多いので、このままでもいいといえばいいのだけど、これは新字体にしたほうがいいのではないかなとか、ルビをふったほうがいいのではないかなとか、読んでいる間にちょっとだけ気が散ってしまう時間ができてしまったかと。
    二つ目。表紙で魔術師の容姿を見せてしまうのはどうなのか。魔術師という言葉から受ける印象と、実際に魔術師を見たときのギャップも、登場人物の心理に関わっているはず。読者にもそのギャップを感じさせたほうがよかっ

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    2025年06月14日
  • 奇譚ルーム

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    奇譚ルーム
    2017.08.30

    小学生の頃読み、最近再読。
    小学生は結末の意味がわかるのかなと疑問に感じたが、読みやすくワクワクする本であるのは確か。
    (奇譚というタイトルすら意味のわからない人が多いのではないか。)

    横向きの本というアイディアは新鮮でよい!

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    2025年06月09日
  • 詩集『青猫』より

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    中原中也よりはわかる言葉が多い。が、言葉がわかっても共感できるかは別。どうやら朔太郎とはあまり合わないようだ。いや、詩というジャンルが合わないのかもしれない。
    乙女はこの本を詩集として楽しむことができるのか。画集として楽しんでいるのか。
    このシリーズ、他にも詩集があるが、読むかどうか迷うところ。

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    2025年06月08日
  • 夜叉ヶ池(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    泉鏡花の戯曲に、今風のイラストをつける。
    いくらかは読みやすくなっているのかな。大人が普通に読んでも、わかりにくいからな。イラストでもないと、このシリーズのターゲットである乙女にはかなり読みづらいだろう。
    このシリーズは多分、注釈はつけないことにしているんだと思うけど、解説くらいはあってもいいのかもしれない。

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    2025年06月01日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    題名の美しさに引かれて手に取ると、大変なことになる。とんでもない展開に呆気にとられてしまうだろう。
    乙女の方々はこの話をどう感じるのかな。特に中盤の異常さ。よくこんな話を思いつくものだと思うし、思いついたとしても、よく作品にしようと思ったもんだ。これが安吾の安吾たるところか。

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    2025年05月31日
  • 文字禍(乙女の本棚)

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    あれ、なんか前に読んだときと印象が違うような気がするなあ。イラストに引っ張られているのかな。乙女の本棚としては、このテイストは正解なのだろうけれども、初老の読者にとっては、中島敦っぽくない感じがするんだよ。イラストなしで読むとどうなるか、試してみてもいいかもしれないな。

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    2025年05月23日