しきみのレビュー一覧

  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    再読。
    高校時代に初読した時はちょうど手塚治虫の「火の鳥」を読んだ頃だった。山賊のイメージが『鳳凰編』大和の我王にダブる。

    鈴鹿峠に一人の山賊がいました。桜の季節、花の下では誰もが気が変になるのでした。山賊は街道で八人目の女房にする女を攫います。女が美しすぎたので夫を殺します。家に帰り着くと、女の言うままに七人いた女房たちを次々に殺します。女の言うままに都に住み始めます。女の言うままに殺した男女の首を持ち帰ります。女はその首を使って"首遊び"をするのでした。やがて山賊は都に住むことに飽き飽きして…。

    突然気になって再読したのは、たぶん、「鬼滅の刃」を見ていたからだと思い

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    2024年03月09日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    文豪と言われる人の書く話は難解すぎて何を伝えたいのか、自分らだけが分ればいいとおもっているのか、それともかまってちゃんのように難解にすることによってこの作品だけを考えて、理解してから次の作品を読んで欲しいと考えているのか??感想を書くようになって徐々にだけど、本を読むことが苦痛になって全然読めなくなった時に前の本の内容を考える。そんな時だけじっくりとそして感想を書きながら吟味。


    蜃気楼を見に行くところから話が始まり、行ったことを話すと周りはそれは夢だと言う。確かに有名な名所に行った記憶があり帰りの汽車で一風変わった男の人に出会い話を聞く。蜃気楼のような内容で押し絵の中の男は自分の兄だという

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    2024年03月09日
  • 恋愛論(乙女の本棚)

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    少女の本棚の新刊!ぱっと目を惹くやわらかで可愛らしい桃色の背景、しかしよくみると肋骨に守られ頭蓋骨に頬ずりするかのような少女の様子が毒々しい素敵な装丁です。
    読むのはこれが初めて。恋愛とはなんぞや、と坂口安吾が訥々と説いていくのだけれど、これがもう名言の宝庫なのである。
    切支丹が渡来したころ、それまで「愛する」という概念がなかった日本国で、「神の愛」「キリシトの愛」を解釈するのは難儀なことであったという。困惑し苦心しつつもどうにか置き換えたのは「神のご大切」「キリシトのご大切」。
    すなわち、「余は汝を愛す」というのを、「余は汝を大切に思う」と訳したのだそうだ。
    私はこれまでもつねづね「愛する」

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    2024年03月03日
  • 恋愛論(乙女の本棚)

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    ここまで真面目に恋愛について考えたことなかったから、新鮮に読めました。
    言葉の表現が易しくて、わかりやすいのも好印象!
    このシリーズはかなり好き!

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    2024年02月28日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    坂口安吾 安吾忌
    久しぶりに読みました、1947「桜の森の満開の下」

    ぞっとする程美しい。
    幻想的でもあり、人智を超えた美しさ。
    美しいが為に 恐ろしさは増す。

    桜の下では、気が狂う。
    鈴鹿峠に住み着いた山賊。
    旅人から 美女を手に入れる。
    その美女を手に入れてから 山賊の生活は 一変する。
    エゴイストが更なるエゴイストに従属していく。
    美女と桜に共通する恐ろしさに気づく。

    何回か読んでますが、これも自分の体調?などで受け取り方が変わるんですよね。
    今回は、しきみさんの美しい絵の数々ですが、
    最も凄まじい女の“人の首の雛人形遊び”を もうちょい挑戦して欲しかったかも。



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    2024年02月17日
  • 恋愛論(乙女の本棚)

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    「恋愛論」というタイトルながら、人生論・生き方論といえる内容。
    初出は47年とのことだから、結婚恋愛もまだまだやるべき・すべきという圧力があった時代だけれど、令和現在の生き方や人生にも通じる。
    旧さや価値観の押し付けを感じない。
    むしろ今のSNSであふれる価値観の対立、今の時代の圧力への警句・アドバイスにもなる一節もあって、心が軽くなる。
    かわいらしいながらダークなしきみ先生の絵も魅力的。

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    2024年01月01日
  • 夏休みルーム

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    小6の娘に薦められて読んだ本。
    未来的な題材で、内容も(謎解きもストーリー的にも)楽しく読めました。

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    2023年11月06日
  • 魔術師(乙女の本棚)

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    わからん
    ちーーーーーっともわからん

    ただただ美しい文章を書きたかっただけなんじゃね?と思ったりしました
    だとしたらとても美しい世界観がとても美しい文章で綴られていると思いました

    あれ?案外この感想って的を得てるんじゃね?
    潤ちゃんどうなのよ?(馴れ馴れしい)

    というわけで乙女の本棚シリーズ10冊目は谷崎潤一郎の『魔術師』でした

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    2023年10月06日
  • 奇譚ルーム

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    5.6年。再読。SNSで奇譚を話しあう部屋に招待された主人公。10人しか入れない部屋になぜか11人目のホストが現れ、話が面白くないと殺されるという設定。横書きチャット形式、イラストレーターの使用、身近なデジタル話から紹介すると手に取られやすい一冊。

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    2023年09月26日
  • 詩集『青猫』より

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    イラスト好き!かわいい!
    猫町のあとに青猫読んで
    すんなり詩が入ってきた

    好きな表現
    恋びとよ
    ぶむ ぶむ ぶむ ぶむ

    てふてふてふてふ
    (蝶)

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    2023年09月24日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    国語のテストでよくある問に
    「この時の主人公の気持ちを答えなさい」というのがある

    いや、分かるわけないだろ!

    といつも思っていた

    要領のいい嫌なタイプの子どもだったので、難なく大人が喜びそうな「答え」を書いていた

    でも本当はそんなん本人に聞いてみな分からんだろ!と思っていた
    正解なんか分かるわけないだろ!と思っていた

    正しい「答え」なんてないと今でも思う

    だけど正しい「問い」ならある気がする

    「あなたがこの物語を読んでどんな気持ちになったか答えなさい」

    「答え」はひとつじゃないが、全てが正しい「答え」だ

    「あなたが『夢十夜』を読んでどんな気持ちになったか答えなさい」


    むむ

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    2023年09月20日
  • 乙女の本棚2 猫町

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    〈乙女の本棚シリーズ〉
    萩原朔太郎+しきみ

    まず驚いたのは「刀剣乱舞』のキャラクターで知られるイラストレーターしきみさんの絵がアニメを観ているようで今にも動きだすのでは…と感じるほど魅力的だった。
    萩原朔太郎の小説も現代版のように感じてSFの世界へ入り込んだような気分だった。

    旅は、単なる同一空間における同一事物の移動にすぎないと思っていた私が、ある日狐に化かされたかのようにふと道を間違え、方角をわからなくしてしまう。
    偶然の発見から違った世界へ。
    どこへ迷い込んだのか、それとも悪夢か。
    猫の大集団がうようよと…。
    幻影だったのか…。
    それは「三半規管の喪失」にかかったからだと。

    なんと

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    2023年09月15日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    話は勿論、挿絵が美しい。
    この乙女の本棚シリーズは、
    どのイラストレーターさんも
    ストーリーにあった素晴らしい絵を描いてて好き。

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    2023年09月14日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    乙女の本棚4冊目は坂口安吾です!

    坂口安吾といえば、そりゃあーた『不連続殺人事件』ですがな!
    ですが、こちらも傑作と名高い『桜の森の満開の下』でおます

    なんで「満開の桜の森の下」じゃないんだろうって思いません?文学的表現ってこういうことか!

    幻想的な世界観は伝わった!
    きしみさんのおかげてがっつり伝わった!

    でもなんかこうぶにゃっとした感じなんだよね
    もうちょっとで形になりそうなんだけど、簡単に形にさせるか!わし文豪やぞ!って言われてるみたいな読後感
    おお!これすごく良く今の気持ちを言い表せてる
    わい天才やな(どこがやねん)

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    2023年08月26日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    この「乙女の本棚」シリーズは、イラストが綺麗でそれも読む楽しみになっている。いい意味で、イメージがはっきりしてくるから物語の世界に入りやすい。
     で、この『桜の森の満開の下』。以前読んだ気もするけどうろ覚え、という状態でよんでみたのだが、イラストにも惹かれてほぼ一気読みした。
     恐ろしいのにうつくしい。目をそむけたくなるような嫌悪感があるのに、一息に吸い込んで味わいたい。桜そのもののイメージかも、とふと思った。
     坂口安吾、遅まきながらハマるかも。

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    2023年08月12日
  • 夜叉ヶ池(乙女の本棚)

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     乙女の本棚シリーズから、泉鏡花さんとしきみさんのコラボ作品「夜叉ヶ池」です。しきみさんのイラストは、「夜叉ヶ池」らしく青緑を基調としたもので雰囲気出てます。が…戯曲??何??しかも、今回も難しい…ってところから(^-^;)

     竜神が住むといわれる夜叉ヶ池。1日3回鐘を撞かなければ、池から津波が起こり、村は水の底に沈んでしまうという言い伝えがあった…それを守るのが萩原晃・百合夫婦だった。一方その言い伝えがあるために剣ヶ峰に行けない夜叉ケ池に住む白雪姫…この2つの恋の行方を戯曲で表現しているのがこの作品…でいいかな(汗)。

     ラストがまた息をのむ展開で…さすが泉鏡花さんです!!難しい…読める

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    2023年07月27日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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     乙女の本棚シリーズから、坂口安吾さんとしきみさんのコラボ作品「桜の森の満開の下」です。前に読んだ「夜長姫と耳男」が怖いお話だったので、また怖いお話かも…ドキドキしながら手にしました。

     鈴鹿峠に住みついた山賊の男は、桜の満開の時期になると胸騒ぎを覚え落ち着きをなくす性分であった…。ある日、いつものように金品を強奪しようと狙ったのは夫婦だったが、妻が美しすぎたこともあり夫を殺して妻を浚い男との8番目の女房としたのだが…この妻がわがままで男を意のままに操り、残虐で冷徹な一面を持つ狂気に満ちた女だった…。6人の女房を男に殺害させ1人は自分の侍女(女房の中でも一番容姿の劣るもの)とし、山での生活に

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    2023年07月18日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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     乙女の本棚シリーズから、江戸川乱歩さんとしきみさんのコラボ作品「押絵と旅する男」です。表紙からは、なんとも言えない違和感を感じてしまったけれど、読み進めるとその訳もわかってきます。

     蜃気楼を見に行った帰りの汽車の中で、押絵を持った男性と出会う…。男性は押絵を車窓にむけて、押絵に外の景色を見せているかのように見えたため、興味を持って近づくと見事な押絵を見せてくれた上にその由来を語りだす…。

     押絵の初老の男性は兄で、兄のために押絵を持って旅を続けているのだと…。この兄弟の想いを推し量ろうとすると、切ない気持ちになってそれが読後の余韻として広がります…。しきみさんのイラストも、この作品にぴ

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    2023年07月15日
  • 乙女の本棚2 猫町

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     乙女の本棚シリーズから、萩原朔太郎さんとしきみさんのコラボ作品の「猫町」です。このなんとも不思議な印象を抱かせる表紙、これもまた期待できそうっ♪

     主人公は、耳の三半規管の疾病によるものか、薬物による影響か、よく道に迷う私…。迷い込んだ先には別世界が広がる…。ある日、温泉場に逗留していた私は、猫神に支配され住民は魚しか食べない地域があるらしいという言い伝えを聞くが…気に留めることなく、迷い込んだ町は居心地のいい洗練された風情のある町並みと、温和で満ち足りたように見える住民…それが一変し、どこを見ても猫だらけの猫町に…!!思わず驚愕したが…次の瞬間そこには見慣れたいつもの町並みが…。一貫し

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    2023年07月13日
  • 夜叉ヶ池(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    幻惑幻想。
    浮世離れした幻想に片足をいれたような夫婦と、下界といっていい現実世界に蠢く村人や権力者。
    それに夜叉ヶ池の幻想そのものの住人たち。
    この世ならざる夜叉ヶ池の住人たちとは直接関係はなく話が進むが、最後には幻想幻惑がすべてを飲み込む。
    池の堰が切れたように。
    さすが、泉鏡花先生。戯曲では天守物語が名高いけれど、それと比べても幻想の度合いと、美しさが際立つ。

    冒頭の場面描写に「水辺の菖蒲」があったけれど、「妖剣紀聞」で菖蒲を好んでいた旨が書かれていたので、あわせて読むと、水辺の描写の美しさ・菖蒲の描くことへのこだわりがわかる…かも?

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    2023年05月15日