しきみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
泉鏡花文学忌、死因は肺腫瘍
泉鏡花の戯曲 1913年
戯曲を読むのは難しく
夜叉ヶ池の龍神との約束の鐘
日に三度鳴らす役目を負った青年と美しき妻
夜叉ヶ池の主、白雪姫は人間との約束を守り池を守るが剣ケ峰の恋人の所に行きたくて仕方ない
激しい日照りに村人は、雨乞いの生贄に美しい妻を選ぶ
それを知った夫と友人は命をかけて抵抗する
妻は自死、夫は後を追い池の中へ
約束は守られずつかれる事のなくなった鐘
白雪姫は恋人の元へ
村は大洪水となり、愚かな村人は魚となる
姫と妻 ふたりの女の物語
しきみさん、このイラストは大変でした
さすがに乙女の本棚にならなければ戯曲は読まなかったので、ありがとうござ -
Posted by ブクログ
江戸川乱歩文学忌、遺作は、「超人ニコラ」
読んだ記憶は無いかな
1929年昭和4年の作品
魚津の蜃気楼を見た帰りの電車
包まれた“推し絵の額”を 抱えた老人と乗り合わせる
その絵にまつわる老人の兄の不思議な昔話
蜃気楼のような物語
もう一つの舞台は 兄がその絵を見つけた1890年建築の浅草十二階段
そこに入り込む描写も夢物語
その絵は「八百屋お七」ののぞきからくり
お七は、恋した男会いたさに放火事件を起こし死刑となった娘
推し絵の熱情系女子に恋した兄は 自分が推し絵となっても彼女と添いたい
推し絵の中で歳を重ねる兄と若いお七を見守る旅する男
しきみさんのラストのイラスト
車窓を一枚の絵 -
Posted by ブクログ
舞台の台本のような書き方で、読み慣れていないからか、場面転換についていけず、疑問ばかり浮かび、よくわからないところが多かった。
伝承に縛られるって、すごく息苦しい。
ウソかホントかも分からないことに、人生を捧げて、他の人の命を楯に、自分の自由を奪われてしまっている鐘守の感じは、憐れな気がした。
他人のために生きるというのも、度を越すと辛くなる。自分が満たされたからこそ、他人に優しくする。そういう順番が大切だと思った。
大事な約束だと皆が思うのなら、一人に押しつけずに、皆で分担すればいいのに。一人の犠牲の上にあぐらをかいて生きようとするのは、生贄のようで気持ちの良いものではない。
皆が気持ち -
Posted by ブクログ
浅草の繁華街と、本当にはないテーマパークのような存在のある世界観が、同じ乙女の本棚のシリーズにある江戸川乱歩の「押絵と旅する男」と似ている気がした。
この彼女の存在がすごく嘘っぽい。本当に彼のことを好きなの? 何で魔術師のところにそんなに行きたがるの? とよくわからない。そして、二人で魔術師のもとにたどり着き、すぐに魔術師に魅了されて半獣人にしてほしいと言い出す彼も彼だ。そんなに、今に不満足だったのだろうか。
この作品は正直、何を言いたいのかちっともわからなかった。ファンタジーは、世界観を楽しむものなのだと思うが、何か教訓めいたものがないと、私は物足りなさを覚えてしまうようだ。そのことに気 -
Posted by ブクログ
口語自由詩の完成者(国語便覧より)
萩原朔太郎文学忌、死因は急性肺炎。
散文詩風小説
幻想的で夢幻的、加えて人外の世界観
距離と時間の移動から 異空間への移動
猫町へのいざない
薬物からの幻影なのか
作家としての創作なのか
あるいは、作者にとっての現実なのか
村上春樹さんの1Q84で紛れ込んだ「猫町」を
思い出します
あちらは海外文学に着想があるらしいけれど
いつもの街角からふと入り込む猫町
幻想と現実の狭間 危うげな均衡
共通点は多いと思う
イラストはしきみさん
彷徨える男がねずみとして表現されていて
猫町からの対比からなのかしら
そうすると村上春樹さんの初期作品に出てくるねずみ男も