しきみのレビュー一覧

  • 乙女の本棚2 猫町

    Posted by ブクログ

    で『猫町』はねこ助さんじゃないんかーい!


    と、言いたいためだけの詩人萩原朔太郎唯一の小説『猫町』です

    いやーわからんかった
    ぜんぜんわからんかった
    お手上げ
    えっと麻薬中毒者の妄想でなくて?

    わからんかったモノはわからんかったと書くそれがわいの正義や!(わからんかったくせに偉そう)

    そしてこっからあのなんか深みのあるイラストが出てくるしきみさん本気(マジ)リスペクト
    マジリスペクトプラズム(語感だけ)

    そして申し訳ないが最果タヒさんの解説はいらん
    本気(マジ)イラン人
    あれ読むとわかったような気にさせられる
    最初からわかってましたよって言っちゃいそう
    脳の中身を書き換えられる
    あー

    0
    2023年11月21日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    女が美しすぎるだけでも十分なのに、ふっくらとツヤのある透きとおる声。これはもう間違いなく、目も魂も吸い寄せられてまう。

    個人的には夜長姫の方が好みだが、今回の女もなかなかやってくれていた。

    怖れの心になじみがなく、羞じる心にも馴れていない。苦笑という意地の悪い笑いも知らなかった男が、女によって蝕まれていく様子にはゾクゾクっとした。挿絵の女の表情の変化にもホラー感増々。

    一度は女を殺そうとしながら、殺さずに背負って山に帰る男。しかし…
    不可解で、不協和音的な終わり方が、この物語の救いになっているような気がした。

    0
    2023年10月12日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

    Posted by ブクログ

    ヨルシカの「第一夜」を聴いていたら、ふと読みたくなって手に取った。
    夏目漱石×しきみで、とってもイマドキな感じに仕上がっている。
    こんなイラストと組み合わせても、全く色褪せないのは、やっぱり文豪夏目漱石だからなんだろうな。
    夢の中の話というだけに、つかみどころがない感じがするけど、読み手によって様々な解釈ができるという気もする。
    10編の中ではやっぱり「第一夜」が好きだった。

    0
    2023年10月04日
  • 夜叉ヶ池(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    幻想的かつ涼やかな印象で、夏に読もうと思っていたらぴったりだった。
    越前にある「夜叉ヶ池」には、水害をもたらす竜神が封じ込められているという言い伝えがあった。そしてその竜神を鎮めておくためには、日に三度の鐘を鳴らし続けなければならず、今では土地に移り住んだ若夫婦がその役目を担っていた。
    しかし未曾有の日照りがつづいていたとある夜、旧友と再会した夫が、夜叉ヶ池を案内しようと留守にしたところ、妻の百合を雨乞いの生贄にしようと企んだ町の者が捕らえにやってきて——

    という戯曲。竜神こと夜叉ヶ池の主人は、白雪姫という名のキュートなプリンセス。好きな人がいるのに、封じ込められているせいで会いにゆけず日々

    0
    2023年08月25日
  • 詩集『青猫』より

    Posted by ブクログ

     乙女の本棚シリーズから、萩原朔太郎さんとしきみさんのコラボ作品「詩集『青猫』より」です。しきみさんのイラストは今作は、青を基調としているからか、少し涼しげな印象を受けます。

     どの詩にも、恋しい人を想う気持ちが込められているかのように感じました。ちょっと、読んでいて理解が難しい表現もあったので、好みは別れるかもしれないです。

     「ああ このおほきな都会の夜にねむれるものは
      ただ一疋の青い猫のかげだ」

     私的には、そのちょっと難しい点も含めての良さもあるかなって思えました。恋心は、いつの時代でも永遠のテーマになりえます、ね(#^^#)

    0
    2023年07月25日
  • 魔術師(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

     乙女の本棚シリーズから、谷崎潤一郎さんとしきみさんのコラボ作品「魔術師」です。しきみさんのイラストは本当にいいです。今作は可愛い感じですね。

     ストーリーはある恋人たちの話…。ある公園の一角に小屋を出している魔術師の妖艶な魅力により、どんなに愛し合う恋人達でも、その仲を引き裂かれてしまう噂を聞いた2人…。こんなに愛し合っているのだから、魔術師のされるがままにはならない…と、彼女は言いだしそれを確かめてみようと一緒に魔術師の小屋を訪れる…。二人の愛の行く末は??

     今回はネタばれしません(^-^;)。前に読んだ「秘密」でもそうだったけれど、彼女はどこまでも健気で愛を信じているのに…なんで彼

    0
    2023年07月20日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

    Posted by ブクログ

     乙女の本棚シリーズから、夏目漱石さんとしきみさんのコラボ作品「夢十夜」です。なんとも、ステキな表紙とこのタイトルに期待は大きく読み始めました!

    こんな夢を見た…それが第一夜から第十夜までで、夢だからってこともあるけれどあまりにも現実離れしすぎてて、幻想的といえば幻想的なんだけれど、だからつかみにくいかなぁ~と感じてしまい、一度はスルーしてしまおうかと思ってしまったほど(^-^;)だけど、なんとか、読み切ることができました。

     印象に残ったのは第一夜と第九夜…、第一夜は臨終を迎える女性と100年後に再会する夢、第九夜は戦地での夫の無事を願い幼子を連れてお百度参りする妻の夢…。でもトータ

    0
    2023年07月16日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    鈴鹿峠に住む山賊は、新しいたいそう美しい女房をさらってきた。彼女は彼のことを恐れないばかりか、わがままを言い、そして……。

    桜の森の満開の下で人は狂わされる。
    なかなか残酷でグロテスクな物語だった。

    0
    2023年07月01日
  • 夜叉ヶ池(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    越前国鹿見村の琴弾谷、旱が続く盛夏。

    萩原晃が日に三度鐘を撞くことで夜叉ケ池の竜神から村を守っていた……。

    作中の晃の台詞「神にも仏にも恋は売らん」に胸をつかれた。

    鹿見村の村人の身勝手さに腹が立った。

    0
    2023年06月29日
  • 魔術師(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    呆気なく男性が魔術に墜ちてしまう。恋人の彼女の決断はあまりにも重い。彼女の気持ちを考えるとあんまりだ…とも思うけどこの結末の未来がそれで良かったと言えるかはわからないが彼女が望んだなら良いのかな…って何とも寂しいきもちになりました。
    魔術師は罪深い。

    0
    2023年06月26日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

    Posted by ブクログ

    蜃気楼を見に行った帰りの汽車で、わたしは押絵を持った男と出会った。男はその押絵について語りはじめ……。

    物語が独特の怪しさを含んでいて、変てこれんな気持ちになった。
    読みやすいんだけど、特殊な癖が滲み出ているように思う。

    0
    2023年06月13日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

    Posted by ブクログ

    語り手が蜃気楼を見にでかけた帰りの汽車で居合わせた、黒い背広姿のスマートな男性。
    四十前後にも六十くらいにも見え、西洋の魔術師を思わせるような風采の彼が、大切そうに抱きかかえる荷物に興味をひかれた語り手は、風呂敷をほどいて中を見せてもらうことになる。それは、一目して奇妙な押絵だった——。
    やや怖ろしげな文体ではあるものの、結末も含めて私には素敵な話に感じられた。メリーバッドエンド系というか。押絵に魅入られた兄と、旅をする弟の不思議な物語。

    0
    2023年06月12日
  • 詩集『青猫』より

    Posted by ブクログ

     ああ このおほきな都会の夜にねむれるものは
     ただ一疋の青い猫のかげだ

    猫やお花がよくでてきて、可愛らしくも読める詩集だった。うずらの卵って「ウズラノタマゴ」な気がしちゃうけど、「鶉」の「卵」なんだよな、という当たり前のことを思うなどした。

    0
    2023年05月18日
  • 乙女の本棚2 猫町

    Posted by ブクログ

    温泉に滞留していた私はあるとき迷子になり見知らぬ町に辿り着く。そこには不思議な光景が広がっていた。

    薬物中毒者のうわ言のような印象をうけた。
    幻覚と現実の境目、どちらが表かわからない。
    狐に化かされたような気分になった。

    0
    2023年05月02日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

    Posted by ブクログ

    10の夢によって構成される夏目漱石による幻想的な奇譚。

    第三夜の盲目の不気味な我が子を背負って歩く話が好き。
    子から明かされる自身の過去によって感じる罪悪感と子の重さが比例しているように感じた。

    0
    2023年04月18日
  • 詩集『青猫』より

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】薄暮の部屋/寝台を求む/青猫/月夜/春の感情/恐ろしく憂鬱なる/夢にみる空家の庭の秘密/黒い風琴/みじめな街灯/題のない歌/鴉毛の婦人/猫柳/怠惰の暦/閑雅な食慾/蒼ざめた馬/顔/自然の背後に隠れて居る/片恋/夢/春宵

    0
    2023年03月22日
  • 魔術師(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    乙女の本棚シリーズ。
    或る怪しい公園に小屋を出した若い美しい魔術師に会いに『私』は恋人を伴って行く。

    物語が唐突に終わるのでこんな幕の下ろしかた有りなの?と呆けた。

    初めて谷崎氏の作品を読んだが耽美の一言に尽きる。

    0
    2023年03月14日
  • 世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今

    Posted by ブクログ

    世界には数多くの文学賞があります。ノーベル賞を皮切りに、ブッカー賞、カフカ賞、ピューリツァー賞、エルサレム賞、ゴンクール賞。日本では、直木賞、芥川賞。これらの賞は、どのような作品を選んでいるのか?小説家、研究者、翻訳家が集まり、その中で好みの一冊を紹介するという本です。わたしは、直木賞をかなり読んだのですが、まだまだ面白い本がたくさんあり、読んで見たい本のリストが増えました。あなたにとってのおすすめ本もあるかもしれませんよ。

    0
    2025年12月21日
  • 乙女の本棚2 猫町

    Posted by ブクログ

    何度か読み返すと更に深く入り込めそう、あとでもう何度か読みたい。
    非日常な世界は、少し不気味で物怖じしてしまうけれど、なぜだろう、どこか憧れてしまうなあ
    今後、朔太郎もっと読みたいですね

    0
    2022年02月10日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

    Posted by ブクログ

    幻想的・不思議・不穏・悲しいなど様々な十夜の夢

    それからどうなったのか気になる夢がいくつか

    私の好みは第一夜と第三夜

    この本のしきみさんの絵はわりと可愛らしいのでまとめられている印象でした

    0
    2021年12月08日