しきみのレビュー一覧

  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    語り手が蜃気楼を見にでかけた帰りの汽車で居合わせた、黒い背広姿のスマートな男性。
    四十前後にも六十くらいにも見え、西洋の魔術師を思わせるような風采の彼が、大切そうに抱きかかえる荷物に興味をひかれた語り手は、風呂敷をほどいて中を見せてもらうことになる。それは、一目して奇妙な押絵だった——。
    やや怖ろしげな文体ではあるものの、結末も含めて私には素敵な話に感じられた。メリーバッドエンド系というか。押絵に魅入られた兄と、旅をする弟の不思議な物語。

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    2023年06月12日
  • 詩集『青猫』より

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     ああ このおほきな都会の夜にねむれるものは
     ただ一疋の青い猫のかげだ

    猫やお花がよくでてきて、可愛らしくも読める詩集だった。うずらの卵って「ウズラノタマゴ」な気がしちゃうけど、「鶉」の「卵」なんだよな、という当たり前のことを思うなどした。

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    2023年05月18日
  • 乙女の本棚2 猫町

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    温泉に滞留していた私はあるとき迷子になり見知らぬ町に辿り着く。そこには不思議な光景が広がっていた。

    薬物中毒者のうわ言のような印象をうけた。
    幻覚と現実の境目、どちらが表かわからない。
    狐に化かされたような気分になった。

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    2023年05月02日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    10の夢によって構成される夏目漱石による幻想的な奇譚。

    第三夜の盲目の不気味な我が子を背負って歩く話が好き。
    子から明かされる自身の過去によって感じる罪悪感と子の重さが比例しているように感じた。

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    2023年04月18日
  • 詩集『青猫』より

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    ネタバレ

    【収録作品】薄暮の部屋/寝台を求む/青猫/月夜/春の感情/恐ろしく憂鬱なる/夢にみる空家の庭の秘密/黒い風琴/みじめな街灯/題のない歌/鴉毛の婦人/猫柳/怠惰の暦/閑雅な食慾/蒼ざめた馬/顔/自然の背後に隠れて居る/片恋/夢/春宵

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    2023年03月22日
  • 魔術師(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。
    或る怪しい公園に小屋を出した若い美しい魔術師に会いに『私』は恋人を伴って行く。

    物語が唐突に終わるのでこんな幕の下ろしかた有りなの?と呆けた。

    初めて谷崎氏の作品を読んだが耽美の一言に尽きる。

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    2023年03月14日
  • 世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今

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    世界には数多くの文学賞があります。ノーベル賞を皮切りに、ブッカー賞、カフカ賞、ピューリツァー賞、エルサレム賞、ゴンクール賞。日本では、直木賞、芥川賞。これらの賞は、どのような作品を選んでいるのか?小説家、研究者、翻訳家が集まり、その中で好みの一冊を紹介するという本です。わたしは、直木賞をかなり読んだのですが、まだまだ面白い本がたくさんあり、読んで見たい本のリストが増えました。あなたにとってのおすすめ本もあるかもしれませんよ。

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    2025年12月21日
  • 乙女の本棚2 猫町

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    何度か読み返すと更に深く入り込めそう、あとでもう何度か読みたい。
    非日常な世界は、少し不気味で物怖じしてしまうけれど、なぜだろう、どこか憧れてしまうなあ
    今後、朔太郎もっと読みたいですね

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    2022年02月10日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    幻想的・不思議・不穏・悲しいなど様々な十夜の夢

    それからどうなったのか気になる夢がいくつか

    私の好みは第一夜と第三夜

    この本のしきみさんの絵はわりと可愛らしいのでまとめられている印象でした

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    2021年12月08日
  • 魔術師(乙女の本棚)

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    或る繁華な街区の果ての、物淋しい一廓に存在する妖しい見世物小屋では、魔術師による魔術を披露する舞台が公演されている。
    そういうものに惹かれる好奇心旺盛な彼氏にくっついて、どこまでも添い遂げるつもりの彼女がいじらしくて可愛かった。恋してる乙女はたしかにこんな感じなのかもなぁ。

    〈「わたしにはあなたという恋人があるためなのです。恋の闇路へ這入った者には、恐ろしさもなく恥かしさもない。」と云うでしょうか。〉

    そうやって盲目状態のまま二人で永遠になれたら、それはそれである種の恋の完成なのだと思う。

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    2023年06月26日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    イラストに惹かれて読み始めた。美麗なイラストもあってか読みやすく、30分ほどで読めた。坂口安吾の作品を初めて読んだが、独特の世界観の中で桜の森に対する妖艶さと畏怖を感じた。
    桜=恐怖の対象という見方があることを初めて知った。

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    2021年10月23日
  • 乙女の本棚2 猫町

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    「世界の中心で愛を叫ぶ」の主人公・朔太郎は、この萩原朔太郎から名付けられたらしい、と言う話をつい先日きいたけど、全然ぴんとこなかった。ということで初読み。

    タイトルが素晴らしい。猫の町、猫町。
    萩原朔太郎がかつて訪れた温泉街で見かけた不思議な光景について書いた、エッセイのようなものだけど、散文詩風の小説とある。
    或る第四次元の世界——景色の裏側の実在性——を仮想すること。
    視界がぐらぐら揺れて酔って、ふたたび目を開けた時には私も異世界にトリップしたように錯覚してしまう。猫町いいな、行ってみたい。

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    2021年10月06日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    夏目漱石夢十夜を受け継いだと言われる内田ひゃっけんの東京日記が好きで、遡ってきました。
    何度でも咀嚼したくなるような文章です。庄太郎さーーーーーーーん!!!!!!!

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    2021年06月07日
  • 乙女の本棚2 猫町

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    いつもみている角度とは別の角度から見ることで世界が変わって見える。つまらない風景もきらめいて見えるかもしれない。
    絵が可愛い、何度見ても飽きないと思う

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    2021年06月01日
  • 乙女の本棚2 猫町

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    ちょっと難しいように感じましたが、薬のせいでみえた世界なのですかね??それを何年経っても信じているのもちょっと怖い気もしますが。
    本だからこそ色々と憶測をしながら読めました。
    イラストがとてもいい。画集感覚で読めます(*^^*)

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    2021年04月18日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    夏目漱石は、読みやすい。
    夢十夜は有名な話で、ずっと前に読んだその印象とは全く違う本になっていて驚く。
    夢十夜は、第一夜は美しいのだが、それ以外は恐ろしい印象だったが、
    素敵なイラストが付き、美しい話に生まれ変わった感じ。

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    2021年04月08日
  • 魔術師(乙女の本棚)

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    年中お祭りのように騒がしい公園、夢の中のやうな重苦しい感じ。
    大きな赤鬼の頭のような入り口の魔術師の劇場。
    その中では、王のような魔術師がいて(イケメンだという)魔術師の暗示で観客全体に錯覚がおき、時間短縮の妖術をかけられる。
    魔術師は人の姿を変える術が使える。
    観客の女性がクジャクに変えられてしまう。
    主人公の彼も彼女と一緒に半羊神にされてしまう。
    怖いが美しい文章と美しいイラストに引き込まれた。
    日本の名作に今時のイラストがついた「乙女の本棚シリーズ」他の作品も読んでみたい。

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    2021年03月23日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    イラスト付きで坂口安吾を読む感じ、悪くなかった。この”乙女の本棚シリーズ”は、夢野久作とか泉鏡花とかの作品に今っぽいカラーイラストを付けている。とっつき易いので、こういうのもアリだと思った。

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    2021年03月02日
  • 乙女の本棚2 猫町

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    すべりこみ「猫の日」本

    中学生にも文学を手に取らせる、
    「乙女の本棚」シリーズ。
    まるで画集のようです。絵本と言うよりは画集。
    イラストと装丁の力は本当に偉大。
    あの「夢十夜」が乙女の本棚シリーズのおかげで軽くブームになっていたもの、、、。


    この作品も、萩原朔太郎の奇妙な、不思議な世界観の話なんだけれど、イラストと相まってまた趣のある雰囲気に仕上がっています。

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    2021年02月22日
  • 京都上七軒あやかしシェアハウス

    ネタバレ 購入済み

    凄いなぁ

    あやかしやら、不思議が見える目を持つ主人公が、一人の術者と、色々なあやかしと、関わりあって、成長していくお話かな?
    恐がるばかりだった、あやかし達とも、心通わせ、××までも、色神に、してしまった主人公。
    壮大なスケールのお話だけど、まだまだ、序盤という感じ。これから、もっと深く、複雑に、続くのかな?

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    2021年02月16日