しきみのレビュー一覧

  • 乙女の本棚2 猫町

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    萩原朔太郎の『猫町』と素敵なイラストがコラボする、乙女の本棚シリーズ第1段2冊中の1巻です。
    極度の方向音痴である主人公は、ある時自分のよく知る町で違和感を禁じ得ない場所へ迷い込みます。
    そこは全てのものが反転した似て非なる世界で、徐々にこの不可思議な世界へ行き戻る方法を習得していくのです。
    北越の温泉地を訪れた際、普段とは違う世界へ迷い込んでしまった主人公。
    そこは山とは思えない上品な街並みの都会で、行き交う人々にも気品が溢れています。
    しかし、いざ元の世界へ戻ろうとしたところ…。
    猫、猫、猫、猫、猫、猫、猫。
    不可思議で美しい純文学を不可思議で美しいイラストが彩り、世界観を更に色濃く描く良

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    2025年05月04日
  • 文字禍(乙女の本棚)

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    ふとある芸人さんの本の内容を思い出した。
    まったく本を読まない芸人さんの読書経験を綴った本であったが、「どうして単に文字が並んでいるを読むだけでシーンが頭の中に浮かぶのか、この仕組みは一体なんなのだ」…というようなことだったが、それもまた文字の精霊の力、ともすれば文章の精霊の力というものなのだろうか。
    たしかに、なんでもない文字という記号の列だけで、見たこともない文明の街並みや老学者の様子が頭に浮かぶ。
    それを元に、しきみ氏がこうしてイラストを添えている。
    読書をする人間にとって、当たり前すぎることを、否、人間として生きるうえでも当たり前すぎることを、揺さぶられる短編だった。
    …それも、文字を

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    2025年03月20日
  • 恋愛論(乙女の本棚)

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    はい、42おネェ

    坂口安吾が「恋愛」について考えた随筆になります
    内容は「恋」と「愛」の違いから始まって…

    ん?

    ちょっと待って

    わい、随筆って書いたけど、ものによってはこの『恋愛論』はエッセイと紹介されてたりするんよね
    なんとなく違うもののような気もするし、でもそもそも「Essay」の日本語訳が「随筆」じゃなかったっけ?ってことは同じもの?

    「恋」と「愛」の違いの前に「エッセイ」と「随筆」の違いが気になってきたー!

    わいのイメージとしては、「エッセイ」はちょっとポップで、日常の出来事をユーモアを交えて語るみたいな感じ

    一方、「随筆」はもっと重厚で、深い考察と共に、普段思ってるこ

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    2025年03月14日
  • 奇譚ルーム

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    ネタバレ


    久しぶりにはやみねかおる先生の作品を読みましたが、とても良かったです!

    はやみね先生のSNSを使ったトリックを読めて大人になった今でも楽しむことができる作品でした。

    多重人格のトリックは全くわかりませんでしたが奇譚のお話も含めてワクワクしながら読みました。同じシリーズの続編?もあるみたいなので絶対に読もうと思いました。

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    2025年02月25日
  • 桜の森の満開の下(乙女の本棚)

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    森見登美彦と文スト経由で坂口安吾、初めて読みました。『桜の木の下には死体が埋まっている』イメージはあったものの、予想を超える恐ろしい話だった。ラストが幻想的でとても好き。タイトルもいいし、ちなんでピンクが基調なのもよかった。イラストがいいのはもちろん、このフォント正解。文字がうっすらピンクだったり、黒や赤のページとか、薄気味悪さと綺麗さが表裏一体の別世界にいるみたいだった。
    乙女の本棚シリーズいいですね。

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    2025年01月15日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    面白かった。
    シンプルながらユニークなストーリー。
    もう少し線の細い華美なイラストだったらもっと妖艶さを感じたかな?

    2025.1.5
    6

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    2025年01月05日
  • 文字禍(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    はい、アンサーレビューの『読まずにレビュー』第6弾です!(ドゴーン!)

    *『読まずにレビュー』とは?
    表紙と題名、作者のみを手がかりに本の内容を推理し、感想まで書いちゃう!という革命的レビューです!(先に表紙拡大して確認してみてね)
    しかも今回は発売前に書いちゃいます!
    挑戦は受けて立つ!( ゚д゚ )クワッ!!
    (挑戦されてない)

    はい中島敦さんの『文字禍』ですよ

    まずもうね顔色が悪い!
    確実になんかヤバい感じの風土病ですよ
    おそらく中央アフリカですよ
    水際対策必至ですよ

    そしてタイトルは『文字禍』です
    「禍」の意味としては「よろこばしくない事柄。不幸をひきおこす原因。災難。」てなこ

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    2025年01月19日
  • 夜叉ヶ池(乙女の本棚)

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    はい、三十五オネエ

    まさかの戯曲!

    そして戯曲と『乙女の本棚』って相性いいんではなかろうか

    だいたい泉鏡花の世界観なんて簡単に分からんのだからね
    しかも意味もなく戯曲になんかされた日にゃちんぷんかんぷんに決まってます(いや意味はあるだろ)

    そこで『乙女の本棚』ですよ

    こうなってくると話は変わってきますよ
    なんか色々教訓が込められていたような気もしなくはないような感じにもとれなくなくもないようなあるようなね
    天才すぎる泉鏡花をぐっと近付けてくれます

    すごいな二十一世紀

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    2024年10月29日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    ネタバレ

    イラストは現代風の可愛い系のイラスト。物語は明治28年から約30年後が舞台。昭和になってるかどうかという感じ。古風な世界観がすごくいい。
    最初は『魚津の蜃気楼を見に行った』とある。これ、ラストのあたりで「東京から富山に引っ込んだ」とあるけど、魚津が富山県だとわからないと結びつかないのでは?と思ってしまった。

    そして、蜃気楼の描写が……なんていうかすごい的確というか正確というか、そうなのよ『よくわからないモヤッとしたもの』が蜃気楼なんだよね。だから、普段見ていない人が見ても正直『それが蜃気楼』だと気が付かないことも多々ある。たぶん、私も言われないとわからない蜃気楼が沢山ある。写真になってるのは

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    2024年10月06日
  • 乙女の本棚2 猫町

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    初乙女♡

    以前一読してすきになった萩原朔太郎の『猫町』
    今回は、「しきみ」さんというイラストレーターのかたのコラボ絵本で読んでみる。
    まず、主人公がペーパータグのピアスを付けた◯◯◯の姿で表現されているのにびっくり。
    そうか!◯◯◯だったら✕✕に恐怖を覚えてもしょうがないもんね。
    後半のクライマックスが、主人公を◯◯◯にすることによって活きてくる。

    ***

    前半。
    いやーぼくってもう旅行とかもう興味ないんだよね。だってどこ行ってもおんなじじゃん?だからクスリでトリップしてたんだけど、からだこわしちゃって、けんこうのために家のまわり散歩なんかしてんの。そしたらさー、道迷っちゃってさ。ははは

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    2024年09月23日
  • 夏休みルーム

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    ルームと言われる仮想空間でVRアバターになって、登山、百物語、海水浴、宿題をする、その中で殺人未遂事件が起こり、容疑者は透明人間か幽霊か……

    最後にはどんでん返しもあって、すごく面白かった!そうかな、とか、これはこうだな、って一緒に推理していって、ちゃんとミスリードさせられていましたわฅ(*‎´꒳`*ฅ‪)ꪆ‬

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    2024年09月14日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    ネタバレ

    蜃気楼を見に出かけた主人公は、列車の中で不思議な絵を持つ男に出会う。

    いつの時代も二次元に恋をする人はいたんだな!と思いました。
    昔の文学なのにとても入り込んでするすると読めました。
    ある種の噂話を聞いているような、そんな興味が湧いていきます。

    何が夢で、何が本当かはわかりませんが、冒頭に出てきた蜃気楼を表しているのでしょうか。

    ある意味この押絵を持つ男は、かなりできる営業マンな気がします。

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    2024年06月29日
  • 悪魔 乙女の本棚作品集

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    「堕落させたくないもの程、益(ますます)堕落させたいのです。」
    美しい顔をした悪魔はこう言って、涙を流した。

    美しいものはそのままにして愛でたい、という思いはあるのに、それを汚してしまいたいと思う己の醜さに悪魔は涙した。悪魔は、人を堕落させるのが仕事なのだろうから、そう思い悩んでしまう辺りが悪魔に似つかわしくなく、哀れんであげたい気持ちになった。

    大切にしたいけど、悲しませたい。
    清くいてほしいと思うけれど、真っ黒にしたい。

    この欲望はどこから来るのだろう。
    占有したい感覚、所有して支配したい気持ちは、どうして生まれてくるのだろう。
    どうして、美しいものほど、汚したくなるのだろう。

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    2024年06月24日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    久しぶりの乱歩作品。やはり良いですね、大乱歩様。冒頭の語りだしから乱歩節。それに続くは魚津の浜の蜃気楼、大気のレンズが引き起こす妖しい現象に何かが起こりそうな気配が漂います。

    今回はイラストレーターのしきみさんとのコラボ作品。

    表紙のイラストは下記の場面。イラスト付きもなかなか良いです。

    『黒天鵞絨の古風な洋服を着た白髪の老人が,窮屈そうに座っていると、緋鹿の子の振袖に、黒繻子の帯の映りのよい十七八の、水のたれる様な結綿の美少女が、なんとも云えぬ嬌羞を含んで、その老人の洋服の膝にしなだれかかっている。』

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    2024年06月23日
  • 恋愛論(乙女の本棚)

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    今まで、色んな本や漫画で、困難な道とそうでない道があれば困難な道を選ぶ方が良い、と書いてあっても、意味がわからなかったが、
    本著にあるように(あくまで私の理解だが)、困難な道と無難な道であれば困難な道の方が乗り越え甲斐がある、という区分なら、理解できる。無難ではないのだから、凸と凹があって、刺激と刺激に伴うレスポンスがあるよなぁ。何もなければ何もないままだから。
    結局は何を求めるかだと思うけど、どうしても得たいことがあるなら、覚悟決めて無難な道は選ばないほうが善きにしろ悪きにしろレスポンスが得られると理解した。

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    2024年05月19日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    絵が綺麗で気になっていたシリーズ。
    昔の話というのもあるので、絵があると情景が想像できてよいですね。
    お話は第一夜がお気に入りです。とても美しいお話だなと感じました。
    不思議で難解ですが、そこがまた解釈が分かれて想像力がかきたてられます。
    第九夜も、悲しいお話だけれど好きです。
    わからないもの、というのは自分の想像によって自由に変えることができる。
    というのが面白いなと思います。

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    2024年05月11日
  • 詩集『青猫』より

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    はい、萩原朔太郎の詩集『青猫』でございますよー

    詩集さ、基本的によく分からんよね
    で、もう何回もレビューに書いてますが、詩なんてものはね受け取り方は自由でいいと思うんですよね
    もう完全にこっちサイドの都合で解釈しちゃっていいと思うんです

    後でなんとか大学のなんたら教授の解説読んで「ぜんぜん違うやん!」と思っても恥じることなどないのです
    むしろさすがの感性やな自分!と胸を張っちゃっていいのです

    はい言い訳はこのくらいにして(言い訳言っちゃってるじゃん!)『青猫』です

    女性のことを歌った詩や女性のメタファーと感じられる詩が多かったような気がします

    やっぱ男の目から見た女性って謎なのよ

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    2024年04月27日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    夏目漱石先生+しきみさんのコラボ!即購入しました。イラストが凄く綺麗。鑑賞用として買っても後悔しないと思う。小説を読んでいても思ったけど、やっぱり夏目漱石先生の文章って凄く言葉遣い良いですよね。全巻集めたいけど、結構な値段するので月に一度のペースで買おうと思っています。シリーズの名前が凄く尊い。乙女の本棚、最高。

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    2024年03月20日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    好きなイラストレーターさんと好きな文豪なので即購入しました。絵本なので多少の文章量の省略があるのかな…?原作だともっと長い感じだけど…。私個人としては小説を持ち歩くより、こっちの乙女の本棚シリーズ持ち歩きたいと思うくらい好きです。全巻集めてみたいけど、絵本だから凄く高くて全巻集めるのは流石に無理かも。年々イラストレーターも増えて来たのが嬉しい。

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    2024年03月20日
  • 詩集『青猫』より

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    ネタバレ

    目次
    ・薄暮の部屋
    ・寝台を求む
    ・青猫
    ・月夜
    ・春の感情
    ・恐ろしく憂鬱なる
    ・夢に見る空家の庭の秘密
    ・黒い風琴
    ・みじめな街灯
    ・題のない歌
    ・鴉毛の婦人
    ・猫柳
    ・怠惰の暦
    ・閑雅な食慾
    ・蒼ざめた馬
    ・顔
    ・自然の背後に隠れて居る
    ・片恋
    ・夢
    ・春宵

    「乙女の本棚」という、乙女受けするイラスト付きの詩集や短編などを収録しているシリーズ。
    正直、詩にイラストがつくと、詩に対するセンスの持ち合わせのない私は、イラストにずいぶん引っ張られてしまうので、イラストは不要だ。

    しかもこのイラスト、詩を表現しているというよりも、詩と並行してそこにあるという感じ。
    ピンとこない。

    なので、

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    2024年03月12日