しきみのレビュー一覧
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はい、萩原朔太郎の詩集『青猫』でございますよー
詩集さ、基本的によく分からんよね
で、もう何回もレビューに書いてますが、詩なんてものはね受け取り方は自由でいいと思うんですよね
もう完全にこっちサイドの都合で解釈しちゃっていいと思うんです
後でなんとか大学のなんたら教授の解説読んで「ぜんぜん違うやん!」と思っても恥じることなどないのです
むしろさすがの感性やな自分!と胸を張っちゃっていいのです
はい言い訳はこのくらいにして(言い訳言っちゃってるじゃん!)『青猫』です
女性のことを歌った詩や女性のメタファーと感じられる詩が多かったような気がします
やっぱ男の目から見た女性って謎なのよ
ナ -
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ネタバレ目次
・薄暮の部屋
・寝台を求む
・青猫
・月夜
・春の感情
・恐ろしく憂鬱なる
・夢に見る空家の庭の秘密
・黒い風琴
・みじめな街灯
・題のない歌
・鴉毛の婦人
・猫柳
・怠惰の暦
・閑雅な食慾
・蒼ざめた馬
・顔
・自然の背後に隠れて居る
・片恋
・夢
・春宵
「乙女の本棚」という、乙女受けするイラスト付きの詩集や短編などを収録しているシリーズ。
正直、詩にイラストがつくと、詩に対するセンスの持ち合わせのない私は、イラストにずいぶん引っ張られてしまうので、イラストは不要だ。
しかもこのイラスト、詩を表現しているというよりも、詩と並行してそこにあるという感じ。
ピンとこない。
なので、 -
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再読。
高校時代に初読した時はちょうど手塚治虫の「火の鳥」を読んだ頃だった。山賊のイメージが『鳳凰編』大和の我王にダブる。
鈴鹿峠に一人の山賊がいました。桜の季節、花の下では誰もが気が変になるのでした。山賊は街道で八人目の女房にする女を攫います。女が美しすぎたので夫を殺します。家に帰り着くと、女の言うままに七人いた女房たちを次々に殺します。女の言うままに都に住み始めます。女の言うままに殺した男女の首を持ち帰ります。女はその首を使って"首遊び"をするのでした。やがて山賊は都に住むことに飽き飽きして…。
突然気になって再読したのは、たぶん、「鬼滅の刃」を見ていたからだと思い -
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文豪と言われる人の書く話は難解すぎて何を伝えたいのか、自分らだけが分ればいいとおもっているのか、それともかまってちゃんのように難解にすることによってこの作品だけを考えて、理解してから次の作品を読んで欲しいと考えているのか??感想を書くようになって徐々にだけど、本を読むことが苦痛になって全然読めなくなった時に前の本の内容を考える。そんな時だけじっくりとそして感想を書きながら吟味。
蜃気楼を見に行くところから話が始まり、行ったことを話すと周りはそれは夢だと言う。確かに有名な名所に行った記憶があり帰りの汽車で一風変わった男の人に出会い話を聞く。蜃気楼のような内容で押し絵の中の男は自分の兄だという -
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少女の本棚の新刊!ぱっと目を惹くやわらかで可愛らしい桃色の背景、しかしよくみると肋骨に守られ頭蓋骨に頬ずりするかのような少女の様子が毒々しい素敵な装丁です。
読むのはこれが初めて。恋愛とはなんぞや、と坂口安吾が訥々と説いていくのだけれど、これがもう名言の宝庫なのである。
切支丹が渡来したころ、それまで「愛する」という概念がなかった日本国で、「神の愛」「キリシトの愛」を解釈するのは難儀なことであったという。困惑し苦心しつつもどうにか置き換えたのは「神のご大切」「キリシトのご大切」。
すなわち、「余は汝を愛す」というのを、「余は汝を大切に思う」と訳したのだそうだ。
私はこれまでもつねづね「愛する」 -
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坂口安吾 安吾忌
久しぶりに読みました、1947「桜の森の満開の下」
ぞっとする程美しい。
幻想的でもあり、人智を超えた美しさ。
美しいが為に 恐ろしさは増す。
桜の下では、気が狂う。
鈴鹿峠に住み着いた山賊。
旅人から 美女を手に入れる。
その美女を手に入れてから 山賊の生活は 一変する。
エゴイストが更なるエゴイストに従属していく。
美女と桜に共通する恐ろしさに気づく。
何回か読んでますが、これも自分の体調?などで受け取り方が変わるんですよね。
今回は、しきみさんの美しい絵の数々ですが、
最も凄まじい女の“人の首の雛人形遊び”を もうちょい挑戦して欲しかったかも。
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国語のテストでよくある問に
「この時の主人公の気持ちを答えなさい」というのがある
いや、分かるわけないだろ!
といつも思っていた
要領のいい嫌なタイプの子どもだったので、難なく大人が喜びそうな「答え」を書いていた
でも本当はそんなん本人に聞いてみな分からんだろ!と思っていた
正解なんか分かるわけないだろ!と思っていた
正しい「答え」なんてないと今でも思う
だけど正しい「問い」ならある気がする
「あなたがこの物語を読んでどんな気持ちになったか答えなさい」
「答え」はひとつじゃないが、全てが正しい「答え」だ
「あなたが『夢十夜』を読んでどんな気持ちになったか答えなさい」
むむ -
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〈乙女の本棚シリーズ〉
萩原朔太郎+しきみ
まず驚いたのは「刀剣乱舞』のキャラクターで知られるイラストレーターしきみさんの絵がアニメを観ているようで今にも動きだすのでは…と感じるほど魅力的だった。
萩原朔太郎の小説も現代版のように感じてSFの世界へ入り込んだような気分だった。
旅は、単なる同一空間における同一事物の移動にすぎないと思っていた私が、ある日狐に化かされたかのようにふと道を間違え、方角をわからなくしてしまう。
偶然の発見から違った世界へ。
どこへ迷い込んだのか、それとも悪夢か。
猫の大集団がうようよと…。
幻影だったのか…。
それは「三半規管の喪失」にかかったからだと。
なんと