小手鞠るいのレビュー一覧
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ネタバレ小手鞠るい 3作品目。
明治初期、移民政策でUSAへ渡った幹三郎と写真花嫁・佳乃の太平洋戦争終戦までの物語。
物語は、ニューヨーク近代美術館、ジャスパー・ジョーンズの「旗」の場面で終わる。
この旗を掲げ、この旗を守るために、いったいどれほどの人間が命を落としたことだろう。星ちりばめたる旗の掲げる理念、理想、正義のために、どれほど多くのネイティブアメリカンが、メキシコ人が、太平洋戦争時には日本人が殺され、…。その続きに暇はない。
本当は、日本を追い出された移民(棄民)は、米国で所帯を持ち、定住し、できるならば「アメリカン・ドリーム」の実現を夢見るしかなかった。しかし、それが、子孫たちが日系 -
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ネタバレ窓香は、父と祖母と日本で生活をしている。両親は、窓香が八つの時に離婚し、母はアメリカで夢を追うことを選んだ。
ある日、中学校から帰ってくると、外国から小包が届いていた。
封筒を開ける前から、窓香は、確信する。
このなかに入っているのは、母に関係している「何か」に違いない、と。
中から出てきたのは、明るいあざやかなピンク色の一冊のノート。
表紙にも、裏表紙にも、全面で刺繍がされてある。
開けてみると、何年も目にしたことがなかった、大好きなマミーの文字が並んでいた。
ノートに書かれた母の切ない想い、そして、母が見てきた世界の悲惨な子どもたちのこと。
読み進めていくと、胸が苦しくなった。
日本 -
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Posted by ブクログ
「かもめ」がかつて魂を焦がし、自ら終わらせた、2つの恋の物語。
10代後半、身も心も捧げたのは、男らしい人。
20代後半、生きたまま殺されているような愛をくれたのは、優しい人。
何もいらない、欲しいのはあなただけ、その言葉そのままに、ひたすら待って、追いかけて、愛して愛して行き着いたのは、生きたまま死ぬこと。
恋愛小説の楽しみは、どんな風にその恋が終わるのかということです。(暗い…笑)相手や主人公が死ぬとか、そんなのは全然面白くない。
主人公は、自らが死ぬほど愛した相手に、自らサヨナラを告げています。
気が狂うほど愛して、丸裸の心で、プライドなんてはじめからどこに -
Posted by ブクログ
「私のてのひらの中に、一冊の雑誌がある」
この書き出しで本書ははじまる。1976年に発行されたこの雑誌「Searchlight Monthly」には、当時頭角を現しつつあった日本人の報道写真家「鳥飼茉莉江」についての記事が載っていた。「私」はこの写真家の生い立ちから亡くなるまでを調べている。だが、「私」については「美和子」という名前以外、どんな人物で、なぜこの報道写真家にそれほど興味があるのかは、物語の終盤まで明かされない。読者は「私」とともに、報道写真家鳥飼茉莉江の数奇な人生をたどっていく。
1945年、岡山で激しい空襲がある。戦時動員の訓練中だった14才の鳥飼希久男は急いで家へ戻るが